幼児のお昼寝はいつまで?卒業のサインと移りかた

「保育園ではまだお昼寝しているけれど、休日はぜんぜん寝ない」「お昼寝すると夜10時まで起きている」。お昼寝をいつやめるかは、多くの家庭が迷うところです。手がかりは「寝る時間と午後の機嫌を、あわせて見る」こと。お昼寝の有無だけでなく、夜の寝つきと翌朝の様子までひと続きで見ると、卒業の時期が判断しやすくなります。園の日と休日でちがうのも、よくあることです。

「何歳でやめる」という決まりはない

最後のお昼寝をやめる、決まった誕生日はありません。目安になるのは、いつもお昼寝をいやがる、お昼寝すると寝る時間がとても遅くなる、お昼寝なしでも午後を機嫌よく過ごせる、というサインです。わくわくする数日だけでなく、ふつうの数週間を通して、あわせて判断しましょう。

行ったり来たりでいい

お昼寝の卒業は、たいてい一直線には進みません。まだ眠りが必要な日もあれば、静かな時間と早めの寝る時間でうまくいく日もあります。柔軟にしておけば疲れがたまるのを防げますし、病気、旅行、とても活発に動いた日には、一時的に予定を変えることもできます。

実際の眠りを記録する

決めた予定と、実際の眠りをくらべてみましょう。ふだんの数日について、寝ついた時刻、朝の起床、お昼寝、午後と夕方の機嫌を記録し、園でのお昼寝の時間、体調、外出の予定も書きそえます。はっきり必要な日にはお昼寝してよい、という判断も、よその子の様子ではなく、その子の眠りの合計で行いましょう。

お昼寝卒業の4ステップ

  • 寝る時間と午後の機嫌を、あわせて見る。
  • お昼の静かなひと休みは残しておく。
  • お昼寝しなかった日は、寝る時間を早める。
  • はっきり必要な日は、ときどきお昼寝してよい。

まずは、寝る時間と午後の機嫌をセットで見ることと、お昼の静かなひと休みを残すことの2つから。変化が見え、くり返しやすくなります。時間を動かすときは小さな幅で、朝の起床はなるべくそろえ、お昼寝、寝る時刻、寝かしつけのやりかた、朝の声かけを、同じ日にまとめて変えないようにしましょう。

ステップのつながり

寝る時間と午後の機嫌を見ながら、お昼には横になって絵本を読むような静かな時間を残します。お昼寝しなかった日は夜を早め、くたくたの日はお昼寝してもよしとします。夕方から夜の流れはなるべく同じに保ち、何が効いているかを見ていきましょう。

園や祖父母とも共有を

園ではお昼寝の時間が決まっていることが多いので、家と園でずれが出やすいものです。最初の2つ、寝る時間と午後の機嫌をあわせて見ること、静かなひと休みを残すことは、園の先生や祖父母とも共有しておきましょう。声かけは人それぞれでかまいません。どんな息づかいや痛みなら受診するか、も一言共有しておきましょう。

数週間で見る

寝る時間と午後の機嫌は、ふつうの日を何回も重ねて見ていきます。たまたまよく寝た日や、まったく寝なかった日だけで決めないこと。メモは、状況、子どもの反応、家族の一日への影響程度にとどめましょう。

ふり返るときは、お昼寝しなかった日の早寝がうまくいっているかを見ます。続けてよかったことはそのままに、無理があったことは手をぬき、次に変えるのは1つだけ。体調や安全、発達のことで気がかりがあるなら、工夫より先に専門家へ。

大人が整えられること

静かなひと休みを残すことは、大人にできます。部屋の明るさや音、時間の合図、眠れる時間の確保も大人の役目です。けれど、眠るかどうかは子どもの体が決めます。眠らない子を叱らず、休みやすい条件を整えましょう。お昼寝をやめる時期が、どの子も同じとは限りません。

守りたい安全のこと

ときどきお昼寝を許すかどうかも、安全な範囲で考えます。早く寝かせたい、遅く寝かせたいからといって、必要な眠りを削らないこと。処方されていない睡眠のための薬は使わず、変更で昼間にひどく眠そうになったら元に戻しましょう。呼吸の様子、痛み、いつもと違う体の動き、急な大きな変化は、医師にみてもらいます。

よくあるつまずき

あれもこれもと、眠りの工夫を一気に重ねる。体の不調をお昼寝のいやいやと思う。疲れがたまっているのに同じやり方を続ける。とくに大変だった一日で決めてしまう。寝る時間と機嫌をあわせて見る工夫も、こうしたことで見えにくくなります。

変化のはかりかた

1日ではなく、まる1週間をくらべます。布団に入ってからがスムーズになった、眠くなるタイミングと電気を消す時刻が合ってきた、十分に眠れている、夕方の機嫌が保てている。そんな変化があれば順調です。理想の卒業時期より、子どもと家族が安全に続けられる予定が役に立ちます。

お昼寝の記録は、時刻、体の症状、午後の様子だけで十分です。それだけで、特別な一日ではなく、ふだんのパターンで判断できます。

相談したいとき

眠っているときに息が止まる、いびきが大きい日が続く、どこかを痛がる、体の育ちが気になる、見なれない動きがある、昼間もぼんやり眠そう、急にがらりと変わった。当てはまるものがあれば、乳幼児健診を待たずに小児科へ。記録は話の助けになりますが、完璧である必要はありません。親が疲れきっていることも、相談していい理由です。

覚えておきたいこと

決まった年齢でお昼寝を卒業させる必要はありません。寝る時間と午後の機嫌を見くらべることから始め、行ったり来たりの時期も受けとめながら、数週間かけて移っていくのを見守りましょう。昼間の眠気が強すぎるなど気になることがあれば、その子をみてもらいます。

ポイント: お昼寝の卒業は、夜の寝つきと午後の機嫌で判断。行ったり来たりを受けとめて、様子を見ましょう。

NHS, Night terrors and nightmares

WHO, Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under five