幼児の寝かしつけの流れ、3つか4つのステップでつくる

夕ごはんのあと、お風呂に入って、気づけばもう9時すぎ。寝かしつけの流れをつくろうとしても、何から決めればいいか迷いますよね。手がかりにしたいのは「静かなステップを3つか4つ選ぶ」こと。夜の30分だけでなく、お昼寝や朝の起床までひとつながりで考えると、どこを変えればいいかが見えてきます。かぜの週も、園の行事の週もあって当たり前。大人が差しだせるのは眠る時間と場所で、眠りそのものは子どもの体が決めます。

寝かしつけの流れは、昼から夜への小さな橋

役に立つ寝かしつけの流れとは、昼間のにぎやかさから眠りへ渡る、短くてなじみのある橋のようなものです。特別なグッズも、ぴったりの時刻もいりません。静かなステップを3つか4つ、いつも同じ順番で。そのほうが、子どもにも大人にも続けやすいものです。

毎晩の場面では

流れの終わりは、今のその子の眠りのリズムにだいたい合った時刻に置きます。「お水」「もう1冊」「あと1回だけ」と、流れがどんどん長くなっていくなら、最後のステップを前もって決めておき、毎晩同じようにこたえましょう。毎晩新しい儀式を足していくと、終わりが見えなくなります。

実際の眠りを見てみる

紙に書いた流れと、実際の眠りをくらべてみましょう。ふだんの数日について、寝ついた時刻、朝の起床、お昼寝、昼間の機嫌を記録し、保育園の時間、体調をくずした日、旅行も書いておきます。寝る時間を眠気に合わせるときも、よその家の時刻をまねるのではなく、その子が合計でどれくらい休めているかで考えます。

流れをつくる4ステップ

  • 静かなステップを3つか4つ選ぶ。
  • 毎晩、同じ順番にする。
  • 最後のお願いを、前もって決めておく。
  • 寝る時間を、実際の眠気に合わせる。

たとえば、お風呂、パジャマ、歯みがき、絵本1冊。まずはステップを選び、同じ順番に並べるところまで。それだけで子どもにも変化が見え、くり返しやすくなります。時間を動かすときは少しずつ。朝起きる時刻はできるだけそろえ、お昼寝、寝る時刻、寝かしつけのやりかた、朝の声かけを、同じ夜にまとめて変えないようにしましょう。

ステップの順番

まず静かなステップを選び、次にそれを毎晩同じ順番に並べます。そのうえで、最後のお願い(お水を一口、だっこを1回など)を決めておき、仕上げに寝る時間を眠気に合わせます。そのあいだ、夜のほかの部分はなるべく同じに保ちましょう。何が効いたのかが、わかりやすくなります。

寝かしつけ担当が交代するときは

パパの日、ママの日、祖父母の日があるなら、最初の2つ、どのステップをするか、どの順番かだけはそろえておきましょう。全員が同じせりふを言う必要はありません。子どもが「いつもの流れだ」とわかれば十分です。息づかい、痛み、昼間の様子でどんなサインがあれば受診するかも、話し合っておくと心強いです。

ふり返りは何晩か重ねて

選んだステップは、何回かのふつうの夜で試してみます。とてもすんなりいった夜や、ひどく大変だった夜だけで決めないこと。メモは、その夜の状況、子どもの反応、家族の夜がどうだったか程度にとどめましょう。観察が新しいプレッシャーにならないように。

ふり返りでは、最後のお願いがうまく決まっていたかを見ます。夜が安全に、わかりやすくなった工夫は残し、家で続けにくいことは軽くして、変えるのは一度に1つ。体調、安全、発達で気になることがあれば、そちらを先に専門家に相談しましょう。

大人が整えられること

ステップの順番を決めることは大人にできます。明かり、音、時間の合図、眠れる時間を用意するのも大人の役目です。でも、眠りそのものは決められません。起きている子を叱るのではなく、眠りやすい条件を整えること。どの子にも合う時刻表があると約束しないことも大事です。

安全の線と、子どもへの敬意

寝る時間を眠気に合わせるときも、安全な範囲で。早く寝かせたい、遅く寝かせたいからといって、必要な眠りを削らないこと。処方されていない睡眠のための薬は使わず、時間を変えて昼間にひどく眠そうになったら元に戻しましょう。呼吸の様子、痛み、いつもと違う体の動き、急な大きな変化は、寝かしつけの工夫とは別に医師にみてもらいます。

流れが続かなくなる理由

眠りにかかわることをまとめて変える。体の不調を寝る前のぐずりだと思いこむ。疲れが増しているのに同じやり方を引きのばす。いちばん大変だった一晩で成功か失敗かを決める。こうしたことが、せっかくの流れをくずしてしまいます。

前進のしるし

1晩ではなく、まる1週間をくらべてみましょう。寝つきが楽になった、眠くなるころと消灯が合ってきた、眠りの合計が足りている、昼間の機嫌がもつ。こうした変化が前進です。理想の早寝より、子どもと家族が安全に続けられる流れのほうがずっと役に立ちます。

寝かしつけのメモは、時刻、体の症状、昼間への影響だけで十分です。細かい動きまで書かなくても、ふだんのパターンがわかれば、たまたま大変だった一晩にふり回されずにすみます。

相談したいとき

寝ているあいだに呼吸が止まる、大きないびきが続く、痛みがある、成長がよくない、いつもと違う動きがある、昼間ひどく眠そう、急に大きく変わった。こんなときは、かかりつけの小児科医に相談しましょう。睡眠の記録は話の助けになりますが、完璧なデータがなくても相談してかまいません。親がくたくたなことも、助けを求めていい理由です。

覚えておきたいこと

毎晩同じ時刻にぴたりと寝る子も、一分の狂いもない夜も、目標ではありません。静かなステップを3つか4つ選び、それを親子のぬくもりと安全の上に積みあげて、何週間かでどちらへ向かっているかを見ましょう。記事の範囲で答えが出ないことは、その子を直接みてもらうのがいちばんです。

ポイント: まずは静かなステップを3つか4つ。毎晩くり返せる形にして、寝つきの変化をながめてみましょう。

NHS, Night terrors and nightmares

WHO, Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under five