2歳はいくつ単語を話す?数より大切な見かた

「同じ2歳の子はもうおしゃべりなのに、うちの子はまだ単語がいくつか」。2歳のことばの数が気になるとき、その裏には、ちゃんと育っているのかという心配や、自分の関わりかたが悪かったのではという不安があることが多いものです。まずは、子どもの今の力、その場面がその子に求めていること、安全の心配があるかどうかを分けて考えてみましょう。そのうえで、家族が恥ずかしさや無理な期待なしにくり返せる対応を1つ選びます。

ひと言でいうと

2歳のコミュニケーションで、単語の数は一部にすぎません。専門家は、自分から使うことば、二つの考えをつなげているか、ことばをどれだけ理解しているか、ことば以外の方法で要求をどう伝えているかも合わせて見ます。「わんわん」「ぶーぶ」のように大人のことばとは少し違っても、いつも同じ意味で使っていれば、立派なことばとして数えられます。

実際には

子どもにテストのように言わせるのではなく、何日かのふだんの様子を、プレッシャーなしに短くメモしてみましょう。手話のような身ぶりや、意味のある音のまねも入れます。心配なら、そのパターンを小児科医や言語聴覚士に伝えてください。ネットで見た正確な数字の基準を待つ必要はありません。伸びがほとんどない、ことばの理解が心配、聞こえの心配がある、話していたことばが消えた、というときはなおさらです。

はじめに見ておきたいこと

ふだんの場面をいくつか見てみましょう。その直前に何があったか、子どもがどう伝えたか、大人がどうこたえたか。眠気、体調、うるささ、人の多さ、預け先の変化にも目を向けます。1回の場面やほかの子とのくらべっこより、場所が変わっても見られるパターンのほうが、ずっと多くを教えてくれます。

毎日できる4つのこと

  • 毎日の流れを、短いことばで実況する。
  • 子どもが言ったことに、1〜2語足して返す。
  • ことばと身ぶりで、選択肢を見せる。
  • 同じかんたんな絵本を、何度も読む。

これは、ことばの数をはかるテストではなく、小さな実験です。まずは、いちばんつまずきを防げそうな環境の工夫や、伝えやすくする手助けから始めます。「くつ、はくよ」「ぼうし、かぶろうね」のように、着がえやお散歩の流れを実況し、子どもが「ぶーぶ」と言ったら「ぶーぶ、はやいね」と返す。新しい言いかたの練習は、子どもが落ち着いて学べるときに。

よくある質問

2つの言語で育つ子は、それぞれの言語で同じ数の単語が必要?

いいえ。それぞれの言語で同じ数を期待するのではなく、両方の言語を合わせた全体のコミュニケーションを見ましょう。

2歳で二語文は大切?

CDCは、「もっと、ミルク」のように、少なくとも2つのことばをつなげて言うことを、2歳のコミュニケーションの発達の目安にあげています。

心配でも、3歳まで待ったほうがいい?

いいえ。気づいたときに相談しましょう。早めにみてもらえば、支えが必要かどうかがはっきりします。

家族や保育園と共有する

祖父母や保育士さんにも、同じように気づいて、くり返せる関わりかたを伝えておきましょう。たとえば「毎日の流れを短いことばで実況する」、そして「言ったことに1〜2語足して返す」。子どもがどれだけ早く変わるかを約束するのではなく、大人が何をするかを決めておきます。性格まで同じである必要はありませんが、子どもの伝えかたを同じように受けとめてもらえることが、子どもの助けになります。

1週間、ふり返ってみる

保育園の日、忙しい日、家でのんびりした日をふくむ、ふつうの1週間を選んで、ことばの様子をふり返ってみましょう。書くのは、判断を変えるかもしれないことだけ。きっかけ、子どもが使えた伝えかた、大人のこたえかた、安全、落ち着くまで。子どもを採点したり、小さなことを全部書きとめたりする必要はありません。

1週間たったら、伝えるのが前より楽になったか、やりとりが予測しやすくなったかを考えます。役に立ったことは続け、誰も続けられないことは簡単にし、伸びが見られない、発達全体がまだ気になるというときは、具体的な場面を持って専門家に相談しましょう。

子どもの気持ちを守る

話すことを、食べもの、だっこ、手助け、愛情の条件にしないでください。はっきりした身ぶりにはこたえ、人前で言わせるようなことはさけましょう。ことばの伸び、理解、人とのやりとりが心配なとき、とくにできていたことができなくなったときは、聞こえやことばの検査をお願いしましょう。

つまずきやすいこと

  • 話すことを、なぐさめやつながりをもらうために合格しなければならないテストにしてしまう。
  • 子どもがいっぱいいっぱいなのに、さらにことばを重ねる。
  • 一度にいくつもの工夫を変える。
  • アプリで確かめられるまで、心配を口にしない。

よい変化の見つけかた

ことばの前進は、話すことばだけでなく、出せる音の種類がふえる、身ぶりがふえる、同じものをいっしょに見る時間がふえる、といった形でも表れます。何週間かかけて、自分から伝えようとすること、新しいことばにチャレンジすること、やりとりが続きやすくなることを見ていきましょう。方向がはっきりしない、もどかしさが強い、聞こえが心配、伝える力が一つでもなくなった、というときは評価をお願いしてください。

相談したいとき

ことばのことで、けがにつながる、どこにいても続く、毎日の暮らしに大きくさしつかえる、聞こえ、コミュニケーション、体の動き、人との関わりの心配やできていたことの消失をともなう、というときは、小児科医、保健師、発達の専門家に相談しましょう。誰かが今すぐ危ない、子どもが急に具合が悪そう、というときは、119番など急ぎの窓口へ。

覚えておきたいこと

ことばの関わりは、その子の今の力に合わせて。伝えやすい環境を整え、使える言いかたを見せ、安全の線ははっきり保つ。発達を、子どもや親への評価にしないことです。伸び、毎日の暮らし、発達全体がまだ心配なら、専門家にみてもらうのが次の一歩です。

ポイント: 2歳のことばは、いちばん安全で役に立つ次の一歩を選び、くり返せる形にしましょう。

American Academy of Pediatrics, Positive discipline

CDC, Developmental Milestones