子どももいっしょにできる、感触遊びの片づけの流れ

子どもは大好きなのに、汚れがこわくて感触遊びを避けてしまう親はたくさんいます。床にお米、絵の具だらけの手、ラグにふみこまれたねんど。楽しさにあとしまつが見合わないように感じることも。解決策は遊びをやめることではなく、子どもも手伝う片づけの流れをつくることです。片づけが、大人に残されるいやな仕事ではなく、遊びのなかの、みんなでするいつもの一部になります。

片づけは遊びの終わりではなく、遊びの一部

いちばん役に立つ切りかえは、片づけを、楽しさのあとの別の仕事ではなく、遊びのひとつの段階として見ることです。片づけを最後の気持ちいいステップとして話すと、小さな子は喜んで加わることがよくあります。小さな子は、ふく、注ぐ、掃くのが本当に好きで、役に立っていると感じるのも好き。そのしぜんな気持ちを生かすので、たいくつな部分がもっと手を使う楽しさに変わります。

最初から片づけやすく準備する

勝負の半分は、遊ぶ前に決まっています。大きなタオル、シーツ、ふけるマットを下に敷いてこぼれた物を受けとめ、カーペットではなくかたい床の上で。トレーや大きな収納ケースに、乾いた素材や絵の具をとじこめます。汚れが決まった場所におさまっていれば、片づけは早く、子どもにも何をすればいいかがよく見えます。いい準備があれば、片づけの流れは手に負えないものではなく、できることになります。

子どもにできる仕事を

子どもは、自分の力に合った仕事のときにいちばんよく加わります。小さな子なら、タオルを外に運んではたく、ぬれぶきんで机をふく、おもちゃを箱にもどす。幼児期の後半なら、こぼれたお米をちりとりで掃く、筆をすすぐ、マットをたたむ。仕事をその子の段階に合わせ、期待はゆるやかに。めざすのはぴかぴかではなく参加と習慣なので、結果を点検するのではなく、手伝ったことを喜びましょう。

流れをいつも同じに

子どもは次に何が来るかわかると安心し、決まった順番があると片づけがしぜんにできるようになります。たとえば、まずマットをはたく、次に手をふく、道具をしまう、最後に掃く。毎回同じ順番をくり返すと、子どもが待ちかまえる、なじみのリズムになります。何週間かたつと、言われなくても始めるようになります。それが毎回の遊びの終わり方だからです。

歌、タイマー、小さなチャレンジ

少しの遊び心が片づけを楽しいものにします。お片づけの歌は切りかえの合図になり、明るい雰囲気を保ちます。短いタイマーは、片づけを時計との楽しい競争に。「赤いふたを全部見つけられるかな」「歌が終わるまでに箱をいっぱいにできるかな」と声をかけるのも。こうしたやさしいゲームは小さな子の遊び方にぴったりで、楽しんだことへの罰のように片づけを感じさせません。明るく、プレッシャーなく。

期待は現実的に

小さな子が完ぺきに片づけることはありませんし、それを求めると、いい習慣がピリピリのもとになります。机のすみをひとつふいてどこかへ行ったり、お米を反対方向に掃いたり。まったくふつうのことです。価値は習慣といっしょに取りくむことにあって、完ぺきな片づけにはありません。最後は大人が仕上げて、それでいいのです。大事なのは、つくることと片づけることがセットだと子どもが学ぶことです。

安全をひと言

片づけにも、覚えておきたい小さな危険があります。水や絵の具の遊びでぬれた床はすべりやすいので、すぐにふいて転倒を防ぎ、乾かしてから走りまわらせましょう。洗剤スプレーや強い製品は手の届かないところへ。子どもには薬品ではなく、水とふきんで手伝ってもらいます。感触遊びのあとは手を洗い、とくに食べる前には忘れずに。お米やレンズ豆のような乾いた素材が散らばったら、はいはいの赤ちゃんや下の子が拾ってのどにつまらせないよう、すぐに掃きとりましょう。

最後は手洗いでしめくくる

毎回手洗いで終えると、流れにはっきりした、衛生的な区切りがつき、遊びが終わったと子どもにわかります。急がせず、洗面所で水をぱしゃぱしゃ、歌いながら気持ちよく。汚れる遊びや食べ物を使った感触遊びのあとはとくに大切です。最後にいつも手を洗うことは次の活動への切りかえの合図にもなり、終わりが苦手な子もスムーズに移れます。

手伝うことで、自分のことになる

自分の遊びの片づけを手伝うとき、ひそかに価値あることが起きています。汚れはこわいものでもはずかしいものでもないこと、自分で元にもどせること、楽しさと責任はいっしょにあっていいこと。いつも感触遊びの片づけを手伝っている子は、ほかの場面でも手伝ってくれることが多くなります。片づけは楽しさをだいなしにするどころか、思いやりと自立の小さな学びになります。

大人にとってのごほうび

この流れが身につくと、気の重さが消えていきます。汚れには計画があり、子どもも手伝い、遊びにはきれいな終わりが組みこまれている。その安心があれば、汚れる遊びに「いいよ」と言える回数が増えます。それこそが子どものためになることです。最後に少し枠組みがあるだけで、学びを助ける手を使った探索がぐっと増えます。

ポイント: 片づけを感触遊びの楽しい最後のステップに。子どもにできる仕事をまかせ、流れをいつも同じにすれば、片づけはたたかいではなくなります。

CDC, Positive parenting tips

NHS, Play ideas and reading