幼児のおやつ、何をどう出す?補食としての考えかた

保育園の10時と3時のおやつのように、幼児にとっておやつは食事の一部です。考えはじめるなら、できるだけ2つの食品群を組み合わせること。おにぎりと麦茶ではなく、おにぎりとチーズ、バナナとヨーグルト、というイメージです。食べることには、食欲、栄養、口の動き、感覚、食卓の雰囲気がかかわっています。大人は安全でバランスのよい物を決まった時間に用意し、食べるかどうか、どれだけ食べるかは子どもにまかせます。医師から個別の指示がある場合は、それに従ってください。

おやつの位置づけ

おやつは計画して出す食事の機会で、ただのごほうびや、おなかがすく瞬間を一つ残らずなくすためのものではありません。2つ以上の食品群を組み合わせると、エネルギーと栄養をとりながら、次の食事に向けた食欲も残せます。

出しかたのコツ

年齢に合った食感を選び、すわらせて、大人が見守ります。歩きながら、車の中で、大袋から直接食べると、のどにつまる危険や食べすぎが心配です。食事と食事のあいだの飲みものは、基本は水やお茶にしましょう。

はじめに見ておきたいこと

数日分のおやつと食事をまとめて見てみましょう。食べられた物と食感、牛乳やおやつの時間、体重、元気さ、水分、食べるときの気持ち。痛み、便秘、せきこみ、のどにつまりかける、飲みこんだあとのゴロゴロした声、発疹、吐くといった様子もメモします。こうしたサインは、知らない物へのふつうの用心とは別の対応が必要です。おやつの時間を決めておくという最後のステップは、そうした変化に気づきやすくする土台にもなります。

おやつの4つの決まりごと

  • できれば2つの食品群を組み合わせる。
  • 年齢に合った安全な形とかたさにする。
  • テーブルや、すわれる場所で出す。
  • おやつの時間を決めておく。

全部をいっぺんに変えなくてかまいません。まずは組み合わせを意識し、次に形とかたさを見直します。ミニトマトやぶどうは小さく切る、ナッツはそのまま出さない、といったことです。食べた量へのコメントは控えめに。「もういらない」やいやがる合図が出たらそこまで。取引はせずに片づけ、次の食事かおやつで、またバランスのよい物を用意します。

4つの決まりごとの順番

組み合わせを考え、安全な形とかたさにし、すわれる場所で出し、時間を決める。この順で整えていくと、おやつが食事の邪魔をしにくくなります。食べたくないときは取引なしで終わりにし、次の決まった時間にまた出します。

預け先との共有

祖父母やシッターさんには、「2つの食品群を組み合わせる」「年齢に合った形とかたさ」の2つをまず伝えておきましょう。言いかたまでそろえる必要はありません。すわる場所、のどにつまりやすい物への注意、やめるサイン、おやつの終わりかたは、誰が出すときも同じにします。

2週間ほど試してみる

組み合わせを意識したおやつは、1回や2回でなく、ふつうの日に何度か続けてみましょう。そのときの状況、子どもの反応、家族の手間をひと言メモする程度で十分です。記録がプレッシャーにならないように。

ふり返りでは、すわって食べられているかも合わせて確かめます。安全で、わかりやすくなった工夫は続け、続けにくいことはもっと簡単に。変えるのは1つずつ。体調や安全、発達の心配があるときは、先に専門家に相談しましょう。

大人が決めること

安全な形とかたさを用意するのは、大人の仕事です。何を出すか、いつどこで食べるか、調理と見守りは大人が決め、おなかがすいているか、食べるかどうかは子どもの体が決めます。こう分けておくと、おやつをめぐる綱引きが減り、体重や痛み、飲みこみの問題もごほうびで見えなくなることがありません。

安全のこと

おやつの時間を決めるのに加えて、まっすぐすわらせる、そばで見守る、今の力に合った形とかたさにする、年齢に合った応急手当を学んでおく。息がつまったときや重いアレルギー反応のときは、すぐに119番へ。体重、水分、痛み、飲みこみの心配は、早めに医療者に相談しましょう。

よくあるつまずき

「もう一口食べたらおしまい」とせかす、食べないと別のお菓子を次々出す、食べた量でごほうびをあげる、食べないのはわがままだと決めつける。こうしたことで、組み合わせの工夫も崩れてしまいます。痛み、成長、アレルギー、飲みこみの心配は、説得より受診が必要です。

うまくいっているサイン

おやつで見たい変化は、近くの食べものをいやがらない、さわってみる、新しい食感に慣れる、空腹や満腹を伝えられる、食べられる物が少しずつ増える、といったことです。数週間かけて見ていきましょう。体重、水分、痛み、アレルギー、飲みこみの心配があれば、待たずに相談を。

相談したいサイン

体重が増えない、脱水、痛み、何度もせきこむ、のどにつまりかける、飲みこんだあとのゴロゴロした声、アレルギーの疑い、食べられる物が急に減る、食べる時間が苦痛でしかたない。こうしたときは、小児科医や栄養士に相談しましょう。小さな子は食べるときの感じを言葉にできません。気になったら、それだけで聞いてみる理由になります。

最後に

完璧なおやつや、言われたとおりに食べる子を目指す必要はありません。2つの食品群の組み合わせから始め、つながりと安全を大事にしながら、長い目で変化を見ていきましょう。一般的な情報で足りないときは、その子をみてもらいましょう。

ポイント: おやつは2つの食品群の組み合わせから。続けやすい形にして、変化を見ていきましょう。

CDC, Picky eaters and what to do

CDC, Choking hazards

WHO, Complementary feeding guideline