仕事のしめきりと子育て、どちらもせまるときの乗りきり方
しめきりは明日、パソコンは開いていて、ひじのところに子どもがあらわれて、今すぐママが必要だと言う。小さな子のお世話をしながら集中する仕事をするのは、親がわたる綱わたりのなかでも、いちばんストレスの大きいもののひとつです。どちらの仕事も急ぎに感じられ、どちらももう片方のために止まってはくれないからです。仕事のしめきりと子育てがかさなるときの乗りきり方は、ほとんどが、正直さと、時間の区切りと、無理な基準を下げることにかかっています。
両方を同時にはできないと受け入れる
最初の、心が軽くなる真実は、深く集中する仕事と、手を動かす子育ては、本当に同じ注意力を取りあっている、ということです。2歳の子にまるごとそばにいながら、報告書に最高の集中を向けることはできません。これを受け入れると、そもそも体の仕組みとして無理なことで、自分を失敗者のように感じずにすみます。現実的なめざし方は、両方を同時に完璧にやることではなく、それぞれの時間のかたまりを守り、重なりを減らすことです。
短くても本当に集中できる時間を守る
一日じゅう必死に数分ずつかき集めるのではなく、本当に仕事をする時間の窓を、はっきり切りとってみましょう。お昼寝のあいだ、早めの寝かしつけのあと、ほかの大人が代わってくれているあいだ。その時間は、しめきりのためにしっかり守ります。守られた時間がひとつかふたつあるだけで、中断だらけでちらばった一日のがんばりより、多くを生みだすことがよくあります。しめきりと子育てがかさなるときは、集中をうすく広げるのではなく、ぎゅっとまとめましょう。
追いこみの時期の手順
- 本当に欠かせない仕事を決めて、あとは流す。
- ちらばった数分ではなく、集中できる時間をふたつほど守る。
- 子どもには、近くで夢中になれることを用意する。
- 職場には、子育てをかかえていることを正直に伝える。
仕事に入る前に、子どもの準備を
先に自分の必要が満たされていれば、子どもはずっと仕事をさせてくれやすくなります。集中の時間の前に、ひとしきりまるごと気持ちを向け、それから本当に夢中になれることで落ち着かせましょう。お気に入りの遊び、おやつ、親がよく考えて選んだ少しの動画。パソコンに向かう前に子どものコップを満たしておくと、もう親を求めてそわそわしているところで、いきなり仕事にとびこむより、長い時間がかせげます。
職場には正直に
子育てと仕事をやりくりしていることをかくそうとする親は多いのですが、それはストレスを積みあげるだけです。できるなら、同僚や取引先に、子育ての事情と現実的な時間の見通しを率直に伝えましょう。たいていの人はわかってくれますし、だまって約束しすぎるより、はっきりした見通しのほうがみんなにやさしいのです。少し期限を延ばしてもらえないかたずねる、オンライン会議で子どもの声が入るかもしれないと先に伝えるのは、筋の通ったことで、思っているよりずっと好意的に受けとめられることがほとんどです。
少しのあいだ、両方の基準を下げる
追いこみの時期は、何かをゆずるしかありません。そしてそれは、子どもの基本的な元気や、親自身の健康であってはいけません。家事はくずれるにまかせ、ごはんはかんたんにし、数日はいつもより多めの動画も受け入れましょう。両方で最高をめざすのではなく、ほどほどの仕事と、ほどほどの子育てをめざします。これは忙しい時期の一時的な取引で、新しい日常ではありません。そう考えると、罪悪感をちょうどいい大きさにとどめておけます。
罪悪感のうずに気をつける
働く親は、子どもといるときは仕事をおろそかにしている、仕事をしているときは子どもをおろそかにしている、と感じがちです。その罪悪感はくたくたにさせるうえ、公平なものであることはまれです。子どもは親が働く姿を見ることから得るものがありますし、全体の関係があたたかければ、数日、注意が分かれていても害はありません。今いる場所にいるようにしてみましょう。子どもの時間にはちゃんと子どもと、仕事の時間にはちゃんと仕事と。
あとで、意識してつながりなおす
しめきりが過ぎたら、パソコンを閉じて、心をこめて子どものところへ戻りましょう。忙しい時期も、その前後を本当の、気が散らない時間ではさまれていれば、子どもにとってずっと乗りこえやすくなります。とくべつなお出かけ、急がない寝かしつけ、あるいは、数日、またもっとそばにいること。それだけで、追いこみがつくったひずみはつくろわれます。つながりなおすことは、追いこみそのものをどう乗りきったかと同じくらい大切です。
プレッシャーがずっと続くとき
ときどきのしめきりの追いこみは、働く親のふつうの一部です。でも、仕事と家族のあいだでいつも引きのばされていて、息つくひまがない、ストレスが何週間も眠りや気分や健康に影響している、仕事のプレッシャーのせいで子どもによくきつく当たってしまう、という場合は、立ちどまって考えてみるか、かかりつけ医に話してみましょう。続く過重負担は、もっとがんばるのではなく、しくみの何かを変えるべきサインです。
忙しい時期の「ほどほど」で、じゅうぶん
まったく同じ瞬間に、仕事と子育ての両方にまるごと集中することはできません。そして、それを自分に求めることこそが、つらさの大きな源です。しめきりと子育てがかさなるときは、集中の時間を守り、子どもの必要を先に満たし、自分の限界に正直になり、プレッシャーがやわらいだらつながりなおしましょう。忙しい時期のほどほどは、本当に、じゅうぶんです。
ポイント: 両方を同時にまるごとはできません。はっきりした集中の時間を守り、仕事の前に子どもの必要を満たし、限界に正直になり、あとでつながりなおしましょう。