結婚式や親せきの集まりで、子どもが刺激でいっぱいになるとき

大きな音楽、知らない顔、いつもの流れからはずれた長い一日、そして抱っこしたがる親せきの行列。結婚式や大きな親せきの集まりは、大人にはすてきな時間でも、小さな子にはまるごといっぱいいっぱいになることがあります。刺激の多い集まりを乗りきるには、そのあふれを予想して、子どもを受けすぎから守り、自分のやり方でいいと自分に許すことです。

子どもの限界を知る

小さな子は、音や人ごみや興奮に耐えられる量が、大人よりずっと少ないのです。親にとってすてきなパーティーが、子どもには感覚の大混乱に感じられることもあります。天井に届くと、たいていかんしゃく、べったり、急に何もかもいやになる、といった形で出てきます。これをわざと困らせているのではなく、子どもの神経が本当にあふれているのだと見ると、こたえ方が変わります。

あふれのサインを見る

刺激の受けすぎには前ぶれがあり、早めに気づけるかどうかがすべてです。限界が近い子は、異様にはしゃいでふざけすぎる、いつになくべったりになる、ささいなことで涙ぐむ、急に固まって引きこもる、といった姿を見せることがあります。どれも、扱いきれる以上を受けとってしまったサインです。刺激の多い集まりを上手に乗りきるには、こうしたサインを、本格的なかんしゃくがくる前にすばやく刺激を減らす合図として受けとりましょう。

大きな集まりのための手順

  • 逃げこめる静かな部屋やすみっこを先に見つけておく。
  • 音と人ごみから離れる休憩を、こまめに組みこむ。
  • その日にできるかぎり、食事と眠りを守る。
  • 親せきには、子どものペースで慣れさせる。

非常口を用意しておく

集まりが本格的に始まる前に、子どもが必要なときに連れていける落ち着いた場所を見つけておきましょう。空いている和室や寝室、静かな廊下、車の中、庭のすみ。逃げ場があるとわかっているだけで、プレッシャーが軽くなります。刺激の少ない場所で10分休むと、いっぱいいっぱいの子がリセットされて、会場のまんなかでかんしゃくを起こすかわりに、また集まりに戻れることがあります。

必要になる前に休憩を

ぐらつくのを待ってから休むのではなく、静かなひと休みを、わざと一日に組みこんでおきましょう。ときどき外の空気をすいに出る、お散歩する、人ごみから離れて落ち着いておやつを食べる。こまめなリセットで、子どものタンクが空っぽになるのを防げます。一度限界をこえてから立てなおすより、小さくこまめな休憩で受けすぎを防ぐほうが、ずっとかんたんです。

親せきには、やさしく

悪気のない親せきが、あふれに拍車をかけることがあります。抱っこをせがむ、赤ちゃんを次々に回す、はずかしがりの子に何かやってみせてと言う。親が間に入っていいのです。「ちょっと慣れるまで、時間がいるみたいで」とあたたかく、でもはっきり言えば、角を立てずに子どもを守れます。親せきをよろこばせるために、いやがる子を無理に抱っこさせたり、ほっぺにチューさせたりしないでください。自分のペースで人に近づかせてもらえると、子どもは自分の心地よさが大切にされているのだと学びます。

食事と眠りを守る

集まりでのかんしゃくの多くは、実は空腹や疲れの変装で、それがいつもと違う流れでひどくなっています。とても遅い食事を待つのではなく、ふだんに近いリズムで子どもに食べさせましょう。なじみのおやつを持っていきます。お昼寝ができるなら、いつもと違う場所でも寝かせましょう。からっぽで走っている子には、音や興奮に耐える余力が残っていません。基本を満たしておくことが、とても大切です。

親自身の期待も下げておく

思っていたように集まりを楽しめないかもしれません。それは前もって受け入れておく価値があります。パートナーと交代する、早めに帰る、集まりの半分を静かな部屋ですごす。どれも筋の通った選択です。大変な日の子どもの元気は、最後までいることより大切です。ひかえめな期待で出かければ、その日が決してかなえてくれなかった計画にいらいらせずにすみます。

少しくわしく見てもいいとき

にぎやかで人の多い集まりが苦手なのは、小さな子にとってまったくふつうで、育つにつれて楽になっていきます。でも、毎日のふつうの音、手ざわり、人の多い場所に、どこにいても強く、いつもひどくつらそうにする、年齢とともによくなるどころか悪くなっているように見える、ほかの発達の心配もある、という場合は、地域の保健師さんやかかりつけ医に話してみてもいいでしょう。たいていの子にとって、大きな集まりは時間とともに楽になっていくものです。

にぎやかな場で、子どもの基地になる

集まりでいっぱいいっぱいになっている子は、本当の感覚のあふれに反応しているのであって、悪さをしているのではありません。刺激の多い集まりでの親の仕事は、子どもにみんなの前で何かをさせることではなく、さわがしさの中で、安全で落ち着いた基地になることです。子どもの限界を守り、休憩をとり、必要なら帰る。それが子どもを乗りきらせてくれますし、それでじゅうぶんです。

ポイント: 大きな集まりは、小さな子をすぐにいっぱいにします。あふれの早めのサインに気づき、静かな休憩と逃げ場を用意し、一日をとおして食事と眠りを守りましょう。

CDC, Positive parenting tips

UNICEF, How to reduce stress as a parent