家族のお出かけがぐだぐだになってきたら。立てなおし方と切りあげどき

思いえがいていたのは、きらきらしたお出かけの一日でした。楽しそうな子どもたち、自然な笑顔、すてきな写真が何枚か。なのに実際は、赤ちゃんはお昼寝しないし、上の子はソフトクリームのことで大泣き、パートナーとはぴりぴり言いあっている。家族のお出かけがくずれはじめると、計画と現実の差に押しつぶされそうになります。そしてその差のほうが、混乱そのものより胸にこたえることがよくあるのです。

問題は一日ではなく、計画のほう

がっかりの多くは、頭の中の絵から来ています。家族のお出かけが理想どおりになることはめったにありません。疲れた大人、すぐかっとなる小さな子、なじみのない場所、お昼寝なし。それを組みあわせているのですから。一日がどうあるはずだったか、にぎりしめていた手をゆるめることが、最初の立てなおしの一手です。一日が台なしになったのではありません。パンフレットの中の一日ではなく、本物の子どもとの本物の一日になっているだけです。

ぐらつきの本当の原因を見つける

お出かけがくずれる理由は、たいてい、いくつかの予想のつくものです。空腹、疲れ、刺激の受けすぎ、楽しいことと楽しいことのあいだが長すぎる。きげんを直そうとする前に、どれを相手にしているのか見きわめましょう。おやつ、静かに座る時間、ゆっくりしたペースで、本当の問題が解決することがよくあります。家族のお出かけがくずれはじめたとき、その原因はたいてい体のことでシンプルなもので、お出かけそのものがまちがいだったというしるしではありません。

お出かけを立てなおす手順

  • いったん止まって、本当は何がうまくいっていないのかことばにする。
  • 食べもの、休み、ゆっくりしたペースなど、基本の必要を満たす。
  • 計画を、できることひとつにまでちぢめる。
  • 大きな一日を押しとおすより、小さくて楽な一日を受け入れる。

その場で、計画をちぢめる

雲ゆきがあやしくなってくると、せっかく来たのだからと押しとおしたくなりますが、たいてい裏目に出ます。代わりに、計画をけずりましょう。3つ目の予定はやめる、長い博物館はとばして、芝生とおやつを見つけるだけにする。みんなが本当にやれるひかえめな一日は、涙で終わる意気ごんだ一日に勝ります。小さくて楽しい1時間を取りもどすほうが、くたくたの家族を予定どおり最後まで引きずっていくより、ずっといい結末です。

大人の気分も守る

大人がくたびれて、おたがいにとげとげしていると、家族のお出かけはもっと早くぐらつきます。大人どうしの緊張には早めに気づきましょう。子どもはそれを読みとり、自分のいらいらに燃料をくべるからです。「今日はハードルを下げよう」とパートナーと静かに短く確かめあうだけで、みんながリセットされることがあります。同じチームで、完璧ではなく落ち着きをめざすことで、大変なお出かけが、大変な一日にまでなるのを防げます。

子どもにリセットの時間を

小さな子は、大人がしようとするように、がんばって押しきることができません。刺激を受けすぎたり、疲れすぎたりしているなら、もっと遊ぶことではなく、本当の休憩が必要です。静かな場所、飲みもの、抱っこ、あるいは人ごみや音から離れて、ただぼんやりする時間。それで、数分のうちにぐるぐるの子がもとに戻ることがあります。休むたびに時間をむだにしたと思うのではなく、こうしたリセットを組みこむことが、長い一日がまるごとくずれるのを防いでくれます。

よかったところを拾う

大変なお出かけにも、たいてい本当にすてきな瞬間がいくつかあります。かんしゃくばかりに目をやるのではなく、そちらに気づくと助けになります。ブランコでのくすくす笑い、分けあったポテト、帰り道の眠たい抱っこ。大人がそう語らないかぎり、子どもがその日を大失敗として覚えていることはめったにありません。よかったところを持っておくと決めることが、家族みんながそのお出かけをどう思いだすかを形づくります。

帰りどきを知る

いちばんやさしく、いちばんかしこい選択は、お出かけを早めに切りあげることだという場合もあります。お出かけは何時間続けなければならない、という決まりはありません。みんながもう限界なら、荷物をまとめて帰るのはよい判断で、根性がないわけではありません。みんなのきげんを守る、落ち着いた早めの帰宅は、誰も楽しんでいないゴールをめざして英雄のようにがんばるより、ずっと価値があります。

つらさがもっと深いとき

たまの散々なお出かけは、家族の暮らしのふつうの一部で、心配することはありません。でも、お出かけもふだんの日も、いつも絶えまなくいっぱいいっぱいに感じる、親やパートナーがしょっちゅうかっとなる、気分の落ちこみや不安や絶えないぶつかりあいが、家族の時間から楽しさをうばっている、という場合は、もっと広くふり返ってみるか、かかりつけ医に話してみてもいいでしょう。もっと大きな全体のための支えはありますし、求める価値があります。

覚えているのは、その日のあたたかさ

くずれていくお出かけはがっかりするものですが、大惨事ではありませんし、家族としての何かを語るものでもありません。家族のお出かけがくずれはじめたら、完璧な形を手ばなし、その下の本当の必要を満たし、計画をちぢめるか、帰ることをいといましょう。子どもたちは、予定どおりにいったかどうかより、その日のあたたかさのほうを、ずっと長く覚えているものです。

ポイント: お出かけは、空腹や疲れや刺激の受けすぎでくずれていきます。完璧な計画は手ばなし、本当の必要を満たし、一日をちぢめ、みんなに必要なら早めに帰りましょう。

NHS, Get help with stress

UNICEF, How to stay calm during stressful parenting moments