外でのかんしゃく、周りの目が気になるときの落ち着いた対応

スーパーの床に子どもが寝転んでさけびだし、まわりのカートがゆっくりになって、みんなの目がこちらを向いた気がする。かんしゃくそのものは、なんとかなります。たえがたく感じさせるのは、本当にいるにせよ、想像にせよ、見ている人たちです。外でのかんしゃくに、まわりの目を気にしすぎずに向き合うというのは、実はふたつの力を同時に使うことです。子どもを助けること、そして、裁かれているような自分の気持ちを静かに扱うことです。

同時に起きている、ふたつのこと

その瞬間、親は大きな気持ちのコントロールを失った子どもに向き合いながら、それとは別に、自分のはずかしさとも向き合っています。このふたつは反対の方向へ引っぱりあうので、ほどいておくと役に立ちます。子どもに必要なのは、落ち着いた、根気のある手助け。はずかしさは、声が早く止まるように、急がせ、だまらせ、罰を与える方向へ親を押します。このずれに気づけると、まわりの人ではなく、子どもにこたえられるようになります。

まわりの人ではなく、子どもに向き合う

かんしゃくは、小さいころの発達のふつうの一部で、子育てが悪いしるしでも、わがままな子のしるしでもありません。ストレス、空腹、疲れが重なると、小さな子の気持ちを整える力は、ただ尽きてしまうのです。子どもの目の高さまでかがみ、声は低く落ち着いたまま、指示を次々出すのではなく、落ち着いてそばにいることをさしだしましょう。かんしゃくを理屈でやめさせることはできませんが、子どもがやがて戻ってくる、落ち着いた場所にはなれます。

その瞬間のための手順

  • 安全にできるなら、少し静かな場所へ移る。
  • かがんで、落ち着いて、ことばは少なくシンプルに。
  • お説教はせず、気持ちがピークをこえて過ぎていくのを待つ。
  • 嵐が燃えつきたら、やさしくつながりなおす。

見ている目を、見なおしてみる

まわりの人のほとんどは、まったく親を裁いてなどいません。子育て中の人は、自分の「スーパーの床事件」を思いだして同情しています。ほかの人は、音がして顔を上げただけで、数秒で忘れています。想像しているきびしいひと言は、たいてい通路でより、自分の頭の中のほうがずっと大きく響いているのです。外でのかんしゃくでまわりの目を気にしすぎないためには、知らない人からは冷たい目ではなく、好意を向けられていると考えるほうが助けになります。

まわりのために演じない

はずかしいと、見ている人のための子育てをしたくなります。大きな声でくどくど説明する、家では決して使わないおどしを言う、場面を早く終わらせるためにすぐ言いなりになる。子どもはその変化を感じとりますし、たいてい助けにはなりません。誰も見ていないつもりで、自分の家の台所にいるときとまったく同じように向き合ってみましょう。家でも外でも同じであることが、子どもを安心させ、親も自分らしくいられます。

罰ではない、出口を用意しておく

いちばんやさしい選択は、ただその場を出ることだという場合もあります。半分入ったカートを置いて、さけぶ2歳の子を抱えて車へ向かうのは、負けではありません。落ち着いた大人が、今日のお出かけはここまで、と決めただけです。うるさくて、まぶしくて、人の多い場所から、いっぱいいっぱいの子を連れだすと、その中で何をするよりも早く落ち着くことがよくあります。そして、見ている人のプレッシャーからも、親を自由にしてくれます。

親自身の神経も整える

子どもは親の落ち着きを借ります。だから、自分の落ち着きを守ることはわがままではなく、実用的なことです。話す前にゆっくりひと呼吸。歯をくいしばるのをやめ、肩を下ろしましょう。これは数分で終わること、親としての価値を、買いものメモを持った知らない人に測られているわけではないことを思いだしてください。どっしりした親がいると、子どもには、気持ちを整えるときによりかかれる、しっかりしたものができます。

あとで、自分にやさしく

ふたりとも落ち着いたら、その場面を何度も再生したり、帰り道ずっと自分をしかりつづけたりするのはやめましょう。外でのかんしゃくは、子育てのなかでもいちばんありふれた体験のひとつで、どならず、はずかしめずに乗りきれたなら、それは本物の勝ちです。短い抱っこと、いつもどおりに戻ることが、ぐらつきはもう終わったよと子どもに伝えます。そして、親自身にも同じことを伝えてくれます。

もう少し深く見たいとき

外でときどき大きな気持ちがあふれるのは、2歳から5歳くらいの子にはまったくふつうのことです。でも、かんしゃくが極端にひんぱんで、激しく、長く、小さいころをとうに過ぎても続いている、かんしゃくのあいだに自分やまわりの人をよく傷つける、それに対する自分の怒りを扱いきれないと感じる、という場合は、地域の保健師さんやかかりつけ医に話してみましょう。支えはありますし、それについてたずねるのは、大げさではなく、筋の通ったことです。

見ている人は忘れても、子どもは覚えている

親が扱えるのは、自分の反応と子どものお世話だけで、にぎやかなお店の人たちの心の中ではありません。外でのかんしゃくに、まわりの目を気にしすぎずに向き合うとき、親は子どもに、大きな気持ちは乗りこえられること、親はつらいときもそばにいつづけることを教えています。知らない人たちは、次の通路に行くころには忘れています。子どもは、親がそばを離れなかったことを覚えています。

ポイント: 外でのかんしゃくはふつうのことです。家と同じように落ち着いて子どもを助け、まわりの人からは好意を想定し、それがいちばんならはずかしがらずにその場を出ましょう。

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AAP HealthyChildren, Temper Tantrums