赤ちゃんの発達は順調?落ち着いて見守るためのヒント
赤ちゃんの発達が順調かどうかを知りたいなら、ある一日の完璧な出来ではなく、時間をかけた変化を見ましょう。発達には、赤ちゃんがどう人とつながり、伝え、学び、動くかがふくまれます。ある分野ではすばやく進み、別の技能はもっと時間がかかって出てくる、ということもよくあります。
発達の目安は、点数ではなく道しるべ
発達の目安のチェックリストは、多くの子がある年齢までに見せる技能に気づく助けになります。発達の遅れを診断することはできませんし、子どもがするかもしれない意味のあることを、すべてふくんでいるわけでもありません。CDCは、少なくとも75パーセントの子が見せると考えられる年齢に目安を置いているので、見られない項目があれば、いつまでもただ待つのではなく、相談する価値があります。
全体を見ましょう。まだ寝返りを練習中の赤ちゃんが、声の遊びにはとても熱心なこともあります。早くから動き、身ぶりはあとから、という赤ちゃんもいます。医療者は、そのパターンを、妊娠、出産、聞こえ、見えかた、健康、家族の病歴とあわせて読みとってくれます。
4つの育ちに目を向ける
- つながり:なじみのお世話で落ち着くことがふえる、顔に気づく、やりとりを誘う。
- 伝える:声、表情、目線、身ぶりが、より豊かに、意図をもったものになっていく。
- 学ぶ:見つめる、探検する、動きをくり返す、いつもの流れを先回りして待つ。
- 動く:首のすわり、手をのばすこと、姿勢、目的のある動きが、少しずつ安定していく。
記録は軽く
1〜2週間に一度、新しくできたこと、好きな遊び、聞きたいことを、ひとつずつメモしましょう。動きや声の10秒の動画も、撮ることがやりとりに加わることの代わりにならない限り、受診のときに役に立ちます。毎日点数をつけると、ふつうの浮き沈みが大きく見えてしまいます。
相談を始めるタイミング
年齢に合ったチェックリストの目安が見られないとき、心配が続くとき、授乳や食事、動き、聞こえ、見えかた、やりとりが毎日の暮らしに影響しているときは、かかりつけの小児科医や地域の保健師に話しましょう。できていたことができなくなったときは、もっと早く相談してください。発達の検査をお願いするのに、何かがおかしいと証明する必要はありません。
毎日の暮らしの中の、ふつうのゆらぎ
発達は、同じ子の中でもゆらぎます。赤ちゃんが何日か声の練習をして、それから動きを覚えることに夢中になり、また豊かな声の遊びに戻ってくることもあります。病気、歯が生えること、寝不足、なじみのない場所で、見えるものが一時的に変わることもあります。だから、静かだった午後ひとつ、うまくいかなかった一回だけでは、ほとんど何もわかりません。
ゆらぎがあることは、心配を無視していいということではありません。大切なのは、時間をかけて、新しい力と参加がふえていく大きなパターンが見えるかどうかです。たとえば、前より正確に手がのばせるようになった、やりとり遊びが長く続くようになった、何かをお願いするサインがはっきりしてきた、という観察が役に立ちます。こうした小さな変化が、あとの目安がどうつくられているかを見せてくれます。
修正月齢と、その子の背景
赤ちゃんが出産予定日より3週間を超えて早く生まれたなら、しばらくのあいだ、修正月齢を使って発達を考えることがあります。修正月齢は、生まれた日だけでなく、出産予定日をもとにした月齢です。どのくらいの期間使うか、どのチェックリストが合うかは、小児科医や保健師に聞きましょう。医療や発達の心配があるときに、自分だけで調整しないでください。
健康と機会も、親に見えるものに影響します。手術から回復中の赤ちゃんは、床で練習する時間が少なかったかもしれません。耳のトラブルをくり返す赤ちゃんは、話しかけへの反応がちがうかもしれません。見えかたや動きにちがいのある子は、別の道すじで学びを見せるかもしれません。こうしたことで結果が決まるわけではありませんが、専門家がパターンを正しく読みとる助けになります。
遊びを、くり返しのテストにしない
心配になると、同じ技能を何度もやらせたくなります。くり返しのテストは親子をぴりぴりさせ、役に立つ情報も少なくなりがちです。かわりに、自然な機会をひとつつくりましょう。気になる物を手の届くところに置く、いつもの歌の途中でひと息まつ、静かな部屋で一度だけ名前を呼ぶ。そして、うながしを重ねずに見守ります。
落ち着いた、月に一度のふり返り
- 次の年齢ではなく、今の年齢の公式のチェックリストを使う。
- 自然に、何度か見て確かめられたことだけにしるしをつける。
- わからない項目には、例をひとつ書きそえる。
- 見られない目安と親の心配を、乳幼児健診で伝える。
心配がふくらんでいるなら、予定の健診を待つ必要はありません。発達の見守りは、親と専門家が早めに情報をやりとりするとき、いちばんうまくいきます。質問しても、診断がつくわけではありません。安心でいいのか、もっとよく見るのか、検査か、紹介か、どれがふさわしい次の一歩かを決める助けになるのです。
ポイント: 受診のときに役立つメモは、3つの部分でできています。期待していたこと、実際に見たこと、それがどのくらいの頻度で起こるか。「遅れている」「なまけている」といったラベルより、具体的な観察のほうがずっと役に立ちます。