成長曲線のパーセンタイルが下がった、変わるのはふつう?

赤ちゃんがきれいに50パーセンタイルの線にのっているのを、ひそかにうれしく思っていたのに、ある健診で少し下になっていた。これは本当によくある、心配な瞬間です。だから、まっすぐお答えしましょう。子どもの成長曲線のパーセンタイルが変わるのは、多くの場合まったくふつうのことです。役に立つのは、ふつうの動きと、くわしく見たほうがいい動きを見分ける力です。

成長は一直線ではない

子どもは、定規で引いたような一定のペースでは育ちません。伸びたり止まったりしながら、ときには先に背が伸びてからふっくらし、ときにはその逆の順で育ちます。パーセンタイルは、その瞬間のわが子の値を大きな基準集団とくらべたものにすぎないので、こうした自然なリズムで、何もおかしくなくても点は上下します。

そのうえ、最初の数か月と数年には、予測できる移りかわりがいくつかあります。生まれてすぐの赤ちゃんの体重は、妊娠中や出産の影響を映していることが多く、最初の1〜2年で、子どもはその子の体質に合ったパーセンタイルへと落ち着いていく傾向があります。この落ち着きで、曲線の上でも下でも、害のない本当の移動が起こることがあります。

ゆれと流れの違い

大事なのは、1回だけの変わった値と、続いている方向を分けて考えることです。1回だけ少し低い点があっても、次の健診でいつもの線に戻っていれば、ほとんどは測るときの誤差か、一時的な時期です。医療者が実際に見ているのは、何回かの測定にわたって、パーセンタイルの線をくり返し着実に横切っていく動きです。

だいたいの目安として、同じ大まかな範囲のなかの小さな上下は想定内です。パーセンタイルの線を2本分まるごとまたいで下がり、そのままとどまる。それが、きちんと見てもらうべきパターンです。1つの数字より、方向と続いているかどうかのほうが大切です。

パーセンタイルが動く、よくある理由

問題のしるしではなくても、数字を動かす日常のことはたくさんあります。

  • 病気。かぜ、中耳炎、おなかのかぜで1〜2週間体重が止まり、そのあと戻る。
  • 動けるようになったこと。赤ちゃんがはいはいやつたい歩きを始めると、エネルギーを多く使って、しばらく体重の増えがゆっくりになる。
  • 体質に合わせた落ち着き。長い目で見た体質より大きく、あるいは小さく生まれた赤ちゃんは、最初の2年で、その子本来のパーセンタイルへ近づいていくことが多い。
  • 食べかたの変化。離乳食、授乳を1回減らす、好き嫌いの時期などで、曲線が少し変わる。
  • 測りかたの違い。違う体重計、違う服、じっとしていない幼児、重たいおむつ。どれも小さな誤差を加える。

どれも、子どもの具合が悪いという意味ではないのに、前回とパーセンタイルが違って見える理由になります。

1つの数字より、子どもまるごと

動いた点は、そのまわりにいる子ども全体を見ると、ずっと読みやすくなります。1週間を通してそこそこ飲んだり食べたりしているか、元気に遊んでいるか、眠れているか、発達の目安を重ねているか。かぜのあいだに体重が下がり、そのあと戻った、明るく活発な子なら、その動きは一時的だったと教えてくれています。成長曲線は、オーケストラのなかの1つの楽器で、ソロではありません。

身長と体重をいっしょに見るのも役に立ちます。両方が足なみをそろえて動いているなら、たいていその子の体格にそって育っているだけです。注意が必要になりやすいのは、二つのあいだの大きな差や、ずっと続くずれです。

パーセンタイルの変化を相談したいとき

変化がちょっとしたゆれではなく、続いているように見えるときは、保健師やかかりつけの小児科医に相談しましょう。時間をかけて体重や身長がパーセンタイルの線を2本分以上またいで下がる、成長が長いあいだ横ばいになる、変化と同時に食欲がない、元気がない、病気が続く、よく吐く、発達の歩みが遅れる。ずっと着実に進んでいたあとの、理由のわからない急な変化も、伝えておく価値があります。

小さな赤ちゃんで、生まれてまもなく体重が伸びなやむ、おしっこでぬれたおむつがとても少ない、授乳のトラブルが続く、という場合は、早めに相談を。原因を自分でつきとめる必要はありません。記録を持っていけば医療者が線全体を見られますし、食べかた、元気さ、機嫌について気づいたことも話しましょう。

家での記録を正直に

家で測っているなら、条件をそろえることで、思いちがいの心配を減らせます。同じ体重計で、だいたい同じ時間、同じくらいの服で測り、身長はかかとをつけてまっすぐ立たせてていねいに測り、本当の成長が現れるだけの間隔をあけましょう。あわてて測ったたくさんの値より、すっきりした少ない値のほうがいいのです。

測りすぎないようにしましょう。小さな子の体重を毎日測ると、ほぼまちがいなく意味のない上下が見え、わかることより心配がふえます。乳幼児健診での測定に加えて、家では週1回か、それより少なくて十分です。

安心できる結論

成長曲線の上の多少の動きは、ふつうの成長の一部で、何かがうまくいっていないしるしではありません。パーセンタイルは、子どもが自分の道を進むにつれて、少しずつ自然に動く位置です。流れを見て、子どもまるごとを見て、続いている変化は訓練を受けた目に読みといてもらいましょう。子どもが自分の道をたどりながらパーセンタイルが少し変わるのは、育っていくことのふつうの一部で、ほとんどの動きは、まさに育ちざかりの子どもがすることそのものです。

ポイント: パーセンタイルの小さな動きはふつうのこと。線を下に横切ったまま続く、とくにほかの症状もある、というときこそ、専門家に見てもらいましょう。

NHS, Baby height and weight

CDC, Growth charts