親が背が高いと、子どもも背が高い?家族で似る身長のパターン

わが子が友だちより頭ひとつ大きいと、まわりはたいてい「いいことだね」で済ませます。でも背の高い親にも、心配はあります。伸びるのが速すぎるのでは、同じ年の子のなかでいつも浮いてしまうのでは、と。背の高い親と背の高い子の家族の成長パターンを落ち着いて見てみると、安心できる理由は小柄な家族の場合とほとんど同じです。道案内をしているのは遺伝です。

背の高さは家族で似る

身長は、もっとも強く受けつがれる特徴の一つで、それはどちらの方向にも働きます。小柄な親の子が小柄になりやすいのと同じように、背の高い親の子は、まったく健康なまま背が高いことがよくあります。成長曲線の上のほうにいる子は、遺伝子に書きこまれた体格をそのまま映していることが多いのです。

医療者は、両親の身長からだいたいの目安の範囲を見積もることができ、受けついだ範囲に向かって育っている背の高い子は、まさに予想どおりに育っています。高いパーセンタイルは背の高さの説明で、警告ではありません。誰かは91パーセンタイルや98パーセンタイルにいなければならず、背の高い家族なら、それがわが子であることはよくあります。

高めの線にそって進む

背の高い親と背の高い子の家族の成長パターンの中心にあるのは、すべての成長に共通する原則です。大切なのは、パーセンタイルがどこにあるかではなく、その子自身のパーセンタイルにそって着実に進むこと。何年も91パーセンタイルにそって進み、そこにとどまっている子は、ほかの多くの子より背の高い道を、健やかに育っています。

子どもはたいてい、印刷された曲線とだいたい平行に育ちます。背の高い親の子なら、その道は早いうちから高めのパーセンタイルにそって続くことが多く、そこにとどまることが健やかな結果です。線がページのどの高さにあるかより、線が変わらないことのほうがずっと多くを教えてくれます。

背が高いことと、伸びが速すぎることは違う

親は、背が高いことと、速く伸びすぎていることを混同することがあります。この二つは別のことです。子どもはいつも背が高くても、まったくふつうの速さで、高めだけれど安定した線にそって育つことができます。それが家族性高身長で、家族のパターンが表に出ているだけです。

医療者がもっとよく見るのは、伸びる速さの変化です。たとえば身長が急に加速して、パーセンタイルの線を上に横切っていくこと。成長曲線のいちばん上に安定していることではありません。いつも背が高い子は、たいてい、ただ背の高い子なのです。

育つ体を毎日支える

遺伝子が設計図を描き、毎日の暮らしが体をそれにそわせる手助けをします。十分なエネルギーと栄養のある、いろいろな食事。成長ホルモンは深い眠りのあいだに出るので、たっぷりの睡眠。そしてふだんの体を動かす遊び。どれも健やかな成長を支えます。背の高い子は成長スパートのあいだ、たくさん食べるように見えることがありますが、それはふつうのこと。プレッシャーなしにバランスのよい食事とおやつを出すのが、いちばん安定したやりかたです。

身長が急に伸びると、体をじょうずに動かす力が少しあとからついてくることがあり、背の高い子は、長くなった手足に慣れるまで、不器用な時期を通ることがあります。たいていは時間とたっぷりの遊びで落ち着くもので、心配はいりません。

背の高い子が気楽にすごせるように

まわりよりはっきり背が高いと、人づきあいで、その子なりの小さな引っかかりが出ることがあります。大人は背の高い子に、年より上のふるまいを期待しがちで、まわりの子に何か言われることもあります。子どもは親の様子から手がかりを受けとるので、身長はどちらでもない事実として扱い、期待は体の大きさではなく実際の年齢に合わせ、からだにできることを喜ぶことが、子どもが心地よくいられる助けになります。

よくも悪くも、身長をいつもの話題にしないようにしましょう。自分の背の高さを、たくさんあるふつうの特徴の一つと感じている子は、それを気楽に受けとめていきます。

背の伸びかたをみてもらいたいとき

家族のパターンは安心材料ですが、パターンが変わることこそが相談のサインです。時間をかけて身長が加速し、パーセンタイルの線を2本以上またいで上がっていく、両親どちらともかけ離れた急な伸びかたをしている、いつもと違う速い伸びや早い伸びと同時に、思春期の早いサインやほかの症状がある。こうしたときは、かかりつけの小児科医か保健師に相談してみましょう。

家族のパターンから予想されるよりずっと背が高い、あるいは伸びる速さが急に上がった子は、みてもらう価値があります。医療者なら正確に測り、成長の記録と両親の身長を考えあわせて、遺伝以外に見ておくことがあるかを判断してくれます。背の高い家族のほとんどでは、答えはシンプルな安心です。

家族の設計図を信じる

背の高い家族の多くにとって、背の高い子は、家族の設計図が続いているだけのことです。大事なのは、クラスメートより頭ひとつ大きいかどうかではなく、ふつうの安定した速さで育っているか、自分の高めのパーセンタイルにそって進んでいるか、元気、食べること、発達ですくすくしているか、です。

こう考えれば、背の高い親と背の高い子の家族の成長パターンは、心配ごとというより、わが子に自分たちの家族の歴史を見つけることになります。流れを見て、基本を支え、子どもが気楽にいられるようにし、本当にパターンからはずれることだけ、専門家に見てもらいましょう。

ポイント: 背の高い親の子は、ふつうの速さで高めのパーセンタイルにそって進む、健康な背の高い子であることがよくあります。急に上へ加速する、思春期の早いサインがある、というときに相談を。

NHS, Baby height and weight

CDC, Growth charts