子どもの体重、家ではどのくらいの間隔で測ればいい?
体重計はすぐ手の届くところにあり、心配な親は、気づけば毎朝赤ちゃんをだっこして体重計にのっていることもあります。責任ある行動に思えますが、たいていは裏目に出ます。体重は日によって自然に上がったり下がったりするからです。家でどのくらいの間隔で体重を測ればいいかという質問への正直な答えは、思っているよりずっと少なく、毎日はまずいらない、です。
毎日測ると、かえってまどわされる理由
子どもの体重は、すばやく動く数字です。授乳や食事、飲みもの、おむつがぬれているか、替えたばかりか、服、そして時間帯によっても上がり下がりします。幼児を朝ごはんのあとと寝る前に測ると、数百グラムの差が出ることもありますが、そのどれも本当の成長ではありません。
その誤差を毎日見ていると、意味のない減りにあわて、ただお昼をたくさん食べただけの増えにぬか喜びすることになりがちです。大事なパターンは、測る間隔をあけて、本当の変化が積みかさなるのを待ったときにだけ見えてきます。
ちょうどいい測るスケジュール
元気に育っている子なら、乳幼児健診で体重を見てもらっているので、家で測る必要はほとんどありません。自分でも記録しておきたいなら、ゆるやかなリズムがいちばんです。だいたいの目安として、そしていつも保健師や医師からの個別の指示を優先しながら、こんなふうに。
- 新生児と小さな赤ちゃんは、健診で体重を測ってもらう。家では必要なとき以外は測らず、毎日は測らない。
- よく育っている大きめの赤ちゃんと幼児は、月1回で流れを見るには十分。
- 幼稚園・保育園に通う年ごろの子は、2か月に1回か、誕生日のころだけでも大丈夫。
- それより多く測るのは、保健師や医師から特に頼まれたときだけ。期間も決めて。
家で体重を測る間隔の基本は、見える変化が毎日のゆらぎではなく本物になるくらい、たまにしか測らないことです。
正確に測るには
家で測るなら、条件をそろえると、数字を信頼できるものにできます。
- 毎回同じ体重計を、じゅうたんではなく、かたくて平らな床の上で使う。
- だいたい同じ時間帯に、できれば授乳や食事の前に測る。
- 服をそろえる。たとえばおむつと肌着だけ、など。または何を着ていたかをメモしておく。
- 赤ちゃんは、まず親だけで測り、次に赤ちゃんをだっこして測って、その差を出す。ベビースケールがあればそれを使う。
- 測るたびに日付を書いて、流れが見えるようにする。
条件をそろえると、いくつもの数字が意味のある線になります。条件をころころ変えると、誤差がふえるだけです。
数字をやさしく読む
体重を測る目的は、流れを見ることで、1回の数字に反応することではありません。だいたい自分の線にそって進み、病気のあとに戻り、よく飲んで食べてよく遊んでいるなら、1回の数字が下がっても、望んでいるとおりに育っています。ふつうのでこぼこは想定しておきましょう。おなかのかぜのあとの停滞、赤ちゃんが動きまわるようになってからの増えのゆるやかさ、好き嫌いの多い週に線が平らになって、そのあとまたのぼっていくこと。
わが子の体重を、よその子とくらべないようにしましょう。体重のふつうの範囲は広く、誰かが軽く、誰かが重いのはあたりまえです。公平にくらべられるのは、何週間かの、その子自身のパターンだけです。
もう少しこまめに測るとき
保健師や医師から、もっとこまめに測るように頼まれることもあります。小さな赤ちゃんが生まれたときの体重に戻るまで、授乳がうまくいかなかったとき、体重の増えがゆっくりで様子を見ているとき、などです。そうした場合は、言われた間隔を守り、終わってよいと言われたらやめましょう。習慣で続けなくて大丈夫です。
そうした頼まれごと以外で、心配からしょっちゅう測ってしまうなら、それは体重計を見つづけるのではなく、専門家に相談するときのサインです。もう一度測るより、一度話すほうが、ずっと心を落ち着けてくれます。
体重について相談したいとき
時間をかけて体重が成長曲線のパーセンタイルの線を2本分以上またいで下がる、病気が治ってからもずっと体重の増えが止まっている、増えのゆっくりさに加えて飲みや食べが悪い、元気がない、よく体調をくずす、発達の目安に届かない。こうしたときは、かかりつけの小児科医か保健師に相談してみましょう。いつもの線から大きくはずれるような、理由のわからない急な体重の増えも、伝えておく価値があります。
小さな赤ちゃんで、新生児期のあとに体重が伸びなやむ、おしっこでぬれたおむつがとても少ない、授乳のトラブルが続く、というときは、早めに相談を。日付のある記録を持っていき、飲みかた、食べかた、元気さ、機嫌を話しましょう。先に結論を出す必要はありません。
体重計の前で、落ち着いて
体重は役に立つものさしですが、それはゆとりをもって見るときだけです。ときどき、同じ条件で測り、日付を書き、毎日のゆらぎではなく流れを読む。1週間を通してそこそこ食べ、遊ぶ元気があり、発達の目安を重ねている子は、今朝の数字がどうであれ、ほとんどの場合うまく育っています。
そう考えれば、家で体重を測ることは、毎日のストレスのもとではなく、小さくて落ち着いた習慣になり、育っていく子どもとの時間を楽しむゆとりが生まれます。
ポイント: 体重は毎日ゆれるもの。家で測るのは多くても月1回、条件をそろえ、1回の数字ではなく流れを見ていきましょう。