新生児の発達:生まれてから1か月までに見られること

生後0か月、生まれてから最初の1か月は、赤ちゃんがおなかの外の世界に慣れていく時期です。授乳とねんね、そしてお産からの回復をくり返しながら、赤ちゃんはお母さんやお父さんのにおい、声、手のぬくもりを覚えていきます。特別な遊びのメニューは必要ありません。安全なお世話と、短いやりとりがあれば十分です。

この時期に見られること

新生児の手足の動きはぎこちなく、手はほとんどの時間ぎゅっと握られています。近くにある顔を少しの間見つめたり、急な物音にびくっとしたり、抱っこされると落ち着いたりします。おっぱいを探す、吸うといった反射は、授乳や体の動きを助けています。こうした反応は、目がさめているか、おなかがすいているか、どんなお産だったか、早く生まれたかどうかで大きく変わります。

ふれあいはお世話の中で生まれます

  • 赤ちゃんを胸に近く抱いて、ふだんの声のまま話しかけましょう。
  • 赤ちゃんがじっとしたり、目をぱっちり開けたりしたら少し待ち、視線や声、動きにこたえてあげましょう。
  • おたがいに安全で心地よいときは、肌と肌をふれあわせる抱っこもおすすめです。
  • 顔をそむける、指をぱっと開く、ぐずりはじめるといったサインが出たら、明かりや音を控えめにしましょう。

体を動かす時間はシンプルで大丈夫

起きているときに、かたくて何も置いていない床の上で、そばについたまま少しの間自由に手足を動かさせてあげましょう。うつぶせの練習は、大人がしっかり起きている状態で胸の上からはじめ、慣れてきたら床の上で短い時間に進めます。赤ちゃんがいやがったらやめて、また別のときに。寝かせるときは、必ずあおむけにしてください。

1日のほとんどは授乳とねんね

新生児はひんぱんに目をさまし、大人のような昼と夜のリズムはまだありません。激しく泣きだすのを待つより、もぞもぞ動く、手を口に持っていく、口をあけて乳首を探すといった、おなかがすいたサインに気づいてあげましょう。授乳が痛い、赤ちゃんがなかなか起きないといったときは特に、出産した産院の助産師や地域の保健師に、その子に合った授乳の相談をしてください。

早めに相談したいとき

授乳の量が思っていたよりずっと少ない、おしっこでぬれたおむつの回数が目安より少ない、黄色みがだんだん強くなっている、体がぐにゃっとしている、なかなか起きない、あるいは体の動きや聞こえ、見え方が気になるときは、すぐに医療機関に連絡しましょう。息が苦しそう、顔色が青や灰色、けいれん、月齢の低い赤ちゃんの発熱、急な重い変化があるときは、ためらわず救急を受診してください。

新生児の1日に、きちんとした時間割はありません

最初の数週間は、授乳、うたた寝、抱っこ、おむつ替えがすべて重なり合います。何度も続けておっぱいをほしがったり、布団におろしたとたんに目をさましたり、思いがけない時間にぱっちり起きていたりします。それは悪いくせをつけたからではありません。昼間のお世話は明るくおしゃべりしながら、夜は静かに暗めにして、体内時計がゆっくり育つのを待ちましょう。ふたりでお世話をしているなら、完璧なスケジュールを目指すより、それぞれがまとまって休める時間を1回ずつ決めておくほうが助けになります。

赤ちゃんのサインの読みかた

新生児は体で気持ちを伝えます。落ち着いているときは手足の力がゆるみ、少しの間こちらを見つめたり、手を体の真ん中に寄せたりします。おなかがすいたサインは、もぞもぞ動く、口で探す、手を口に持っていくことからはじまることが多いです。ひと休みしたいときは、あくび、しゃっくり、目をそらす、体をつっぱる、肌がまだらになるといった様子が見られます。おもちゃや音を足すより、早めにこたえるほうがうまくいくことが多いものです。すべてのサインを正しく読めなくても大丈夫。行き違いを直しながら、おたがいを知っていくのです。

頭を守り、向きを変えてあげましょう

  • 抱き上げるとき、移すとき、抱っこしているときは、頭と首を支えましょう。
  • ベビーベッドには何も置かず、安全な寝かせかたを守ったうえで、寝かせる向きを時々入れかえましょう。
  • 無理のない範囲で抱っこの向きを変え、左右どちらも見られるようにしましょう。
  • チャイルドシートなど体が包まれる形の用品に座らせるのは必要な移動のときだけにして、ふだんの休憩場所にはしないようにしましょう。

いつも同じ方向ばかり向いている、頭の形が目に見えて変わってきた、首を回すのがつらそうといったときは、医師や保健師に伝えてください。早めにアドバイスをもらうと、寝かせかたや体の動きが楽になります。

あなたの回復も、新生児のお世話の一部です

赤ちゃんとのふれあいが、いつも幸せいっぱいに感じられなくてもいいのです。お産からの回復、痛み、授乳のプレッシャー、細切れの睡眠で、最初の1か月は気持ちがゆれやすい時期です。泣き声に追いつめられたら、赤ちゃんをベビーベッドに安全に寝かせて、数分その場を離れましょう。赤ちゃんを決して揺さぶらないでください。不安や落ちこみ、こわい考え、もう無理だという気持ちで毎日のお世話がつらくなっているときは、信頼できる人や医療者に打ち明けてください。

成長に気づくための、現実的な方法

数日に1回、赤ちゃんが落ち着いている1分間を選んで、こちらから働きかけずに様子を見てみましょう。あなたの顔に目がとまる、頭が少し楽に回るようになった、抱っこするとすぐに体がなじむようになった、そんな変化があるかもしれません。変化だけでなく、気になることも書きとめておきましょう。授乳、おしっこの回数、目ざめているときの様子、体の動きについての短いメモは、家で何度も反射を試すより、医療者にとってずっと役に立つ情報になります。

ポイント: 泣いている新生児にこたえても、甘やかすことにはなりません。この時期は、抱っこしてなだめてもらうことで、まだ未熟な体の働きを赤ちゃんが整えていくのです。

NHS, Baby moves

UNICEF, Care for Child Development