生後1か月の赤ちゃんの発達:やさしく見守るためのガイド
生後1か月のころの赤ちゃんの発達は、まだ授乳とねんね、そして短い「起きてじっと見る時間」が中心です。手足の動きが少しなめらかになったり、あなたの顔を長く見つめるようになったりしますが、できることは日によってばらばらです。眠いときの赤ちゃんは、心地よく授乳したあとの同じ赤ちゃんとくらべて、ずっと反応が少なく見えるものです。
顔と声は、赤ちゃんにとって特別です
授乳のときくらいの距離で、赤ちゃんからあなたの顔がよく見えるように抱っこしましょう。話しかけたら、少し待ってみます。赤ちゃんは動きを止めたり、目を大きく開いたり、口を動かしたり、小さな声を出したりするかもしれません。まだ笑顔に見えなくても、これは会話のやりとりのはじまりです。
体の動きが少しずつまとまってきます
- 起きているときの手足の動きが、少し大きくなることがあります。
- うつぶせにすると、少しの間頭を持ち上げたり、横に向けたりすることがあります。
- ぎゅっと握っていた手が、短い間ふっと開くことがあります。
- 抱き上げるときや抱っこして運ぶときは、まだ頭をしっかり支える必要があります。
がんばらなくていい、3つの遊び
数秒間顔を見合わせて話しかける、白黒のはっきりしたカードをゆっくり動かして見せる、大人が見ている前で胸の上や床でうつぶせをする。このうち1つを選びましょう。3つ全部を一度にする必要はありません。赤ちゃんが顔をそむける、動きがばらばらになる、泣きだすといったら終わりにします。休むことも授乳することも、大切なこたえです。学びのチャンスを逃したわけではありません。
起きている一瞬だけをくらべないで
SNSに流れてくるのは、たいてい赤ちゃんがいちばんぱっちり起きている瞬間です。その動画のまわりにある、眠そうだったり、ぐずったり、授乳したりしている長い時間は映っていません。何週間かかけて少しずつ変わっていく様子を見ましょう。早く生まれた赤ちゃんなら、発達の目安を修正月齢で考えたほうがよいか、医師にたずねてみてください。
専門家に相談したいこと
大きな音にほとんど反応しない、体の左右で使いかたが大きく違うように見える、体がとてもかたい、またはぐにゃっとしている、授乳や目ざめかたが心配、といったときは相談しましょう。息が苦しそう、顔色が青や灰色、けいれん、月齢の低い赤ちゃんの発熱、なかなか起きないといったときは、すぐに救急を受診してください。
ふだんのお世話を、そのまま遊びに
生後1か月の赤ちゃんに、特別なレッスンはいりません。おむつ替えのときに「今からおむつを替えるよ」と伝え、赤ちゃんが少し動くのを待ってから続けます。授乳中は、吸うのがゆっくりになったら小休止をはさみましょう。窓辺で30秒ほど、光や木の葉のことを話してあげるのもいいですね。こうした予想できる経験のくり返しが、感覚と声とできごとを結びつける助けになり、あなたにとっても1日が回しやすくなります。
うつぶせは、少しずつ
床でのうつぶせがすぐ終わってしまうなら、おむつ替えのあと、起きていておなかがすいていないときに試してみましょう。あなたも床にねそべって目の高さを合わせ、胸の上のほうの下に腕や小さく丸めたタオルを入れて、両腕を前に出してあげます。大人がしっかり起きた状態で体を少し倒し、胸と胸をくっつけて過ごすのもよい練習です。長く格闘するより、心地よく何回か試すほうが役に立ちます。うつぶせは、赤ちゃんが起きていて、大人がしっかり見ているときだけにしましょう。
体の左右両方に目を向けて
- できるときは、ベビーベッドに左右交互の側から近づきましょう。
- 起きて遊ぶときは、あなたの顔を片側に、次は反対側に出してみましょう。
- 両手がどちらも開くことがあるか、両足をどちらもけっているかを見てみましょう。
- 頭をいつも同じ方向に向けるくせが強く続くときは、自分で首を伸ばそうとせず、医師や保健師に伝えましょう。
その時その時で多少の違いがあるのはよくあることです。大切なのは、落ち着いている時間に何度見ても同じパターンがあるかどうか。特に、動かすのがつらそうなときや、片方の腕や足がいつも動きが少ないときは気にかけましょう。
泣くのは、点数ではなく情報です
生まれて数週間は泣くことが増えやすく、授乳しても、おむつを替えても、抱っこしても、げっぷをさせても泣きやまないことがあります。基本的なお世話をひとつずつ確かめ、刺激を減らし、歩きながらの抱っこや静かな肌と肌のふれあいなど、ゆったりした方法でなだめましょう。自分のイライラが高まってきたと感じたら、ほかの信頼できる大人に代わってもらうか、何も置いていないベビーベッドにあおむけで寝かせて、気持ちを立て直してください。泣きかたが急にいつもと違う、弱々しい、かん高い、病気のサインがあるといったときは、医療機関に相談しましょう。
健診に向けて、聞きたいことを準備しましょう
1か月健診などの前に、気づいたことを2つか3つメモしておきましょう。赤ちゃんが何をしたか、どのくらいの頻度か、どんなときだったか。授乳、音への反応、目が合うかどうか、頭の向きのくせ、左右それぞれの動きも書いておきます。早く生まれた赤ちゃんなら、実際の月齢と修正月齢の両方を書きましょう。具体的な例があると、医師が「心配いらない」と伝えるか、ちょっとした工夫を勧めるか、くわしく調べるかを判断しやすくなります。
刺激は、ほどほどに
生後1か月の赤ちゃんには、家の中を少し歩く、水の流れる音を聞く、日の光をながめる、それだけでも十分な刺激です。やりとりしながら、赤ちゃんの動きや呼吸の様子を見ていましょう。動きがなめらかで、指の力が抜けていて、興味深そうに見つめているなら続けて大丈夫。激しく足をばたつかせる、指をぱっと広げる、顔色が変わる、何度も顔をそむけるといったら、ひと休みのサインです。部屋を暗くして、しっかり抱っこするか、授乳やねんねに戻りましょう。ちょうどいいところでやめることも、はじめることと同じくらい大切なこたえかたです。
ポイント: 家でのテストより、ひとつのていねいな観察のほうが役に立ちます。自然に起きたこと、それがいつだったか、そのあと赤ちゃんがどうしたかを書きとめておきましょう。