生後2か月の赤ちゃんの発達:発達の目安と遊びかた

生後2か月ごろになると、赤ちゃんは人とのかかわりをぐっと楽しむようになります。顔を長く見つめる、話しかけられたり抱き上げられたりすると落ち着く、あやされるとにっこりする、そんな姿が見られる子も多いでしょう。これらは成長を見守るための目安で、お願いされてやってみせるテストではありません。

人とのかかわりと、気持ちを伝える力

CDCの目安には、人の顔を見る、よく知っている人が近づくとうれしそうにする、声をかけられたりふれられたりすると落ち着く、泣き声以外の声を出す、大きな音に反応する、といった項目があります。赤ちゃんが「あー」「くー」と声を出したら1回まねして、待ってみましょう。間があると、赤ちゃんは声や表情、体の動きでこたえる余裕ができます。

見る力と、知る力

  • あなたの顔を左右にゆっくり動かして、赤ちゃんが途中まで目で追うか見てみましょう。
  • はっきりした絵やシンプルなおもちゃを、1つだけ数秒間見せてみましょう。
  • 何度も別のものに注意を向けさせるより、赤ちゃんが今見ているものの名前を言ってあげましょう。

赤ちゃんはすぐに疲れます。目をそらすのは興味がないからではなく、上手にひと休みしているのかもしれません。

生後2か月の体の動き

多くの赤ちゃんが両手両足を動かし、時々手を開き、うつぶせで頭を持ち上げます。起きているときに、大人が見ている前で短いうつぶせを何回か試しましょう。いっしょに床にねそべったり、床がむずかしければ胸と胸をくっつけるうつぶせからはじめたりしてもかまいません。寝かせるときは、これからもあおむけが基本です。

5分でできる遊びの流れ

まずはあなたの顔と声から。こたえを待ちます。それから床に移って、少し手足をのばしたり、うつぶせを試したりして、赤ちゃんが満足したら抱き上げましょう。この流れなら、赤ちゃんを疲れさせずに、ふれあいと体の動きの両方を育てられます。

発達について相談したいとき

生後2か月の目安がまだ見られないときや、ほかに気になることがあるときは、かかりつけの小児科医に相談しましょう。音への反応が少ない、片側の動きがとても少ない、体がいつになくかたい、またはぐにゃっとしている、授乳がうまくいかない、以前は見られた反応がなくなった、といったことを伝えてください。チェックリストで自分で判断しようとせず、発達の確認について医師にたずねてみましょう。

笑顔は、やりとりの一部です

人に向けた笑顔はこのころに見られることが多いですが、赤ちゃんがよく休んで、静かに目ざめているときがいちばん見やすいものです。顔を近づけて、にっこりしながら1回話しかけ、待ってみましょう。最初は目がきらっとしたり、全身をくねくねさせたりして、だんだんはっきりした笑顔になっていきます。笑ってくれなくても、次に進みましょう。写真に残すことより、あたたかいやりとりのくり返しのほうがずっと大切です。

床遊びのミニコースをつくりましょう

かためのマットに赤ちゃんをあおむけに寝かせ、足をけれるスペースをとってはじめます。次に、横向きで抱っこしたり、横向きの姿勢で遊んだりしてから、そばについたままうつぶせを試します。最後に抱き上げて、いっしょに部屋の中を見回しましょう。姿勢が変わると、いろいろな筋肉や感覚に順番が回ってきます。くたくたになる前に、落ち着いたまま終われる長さにしておきましょう。

見る力は、刺激を盛りこみすぎずに育てます

  • ピカピカ光るおもちゃをいくつも並べるより、あなたの顔、窓に映る影、はっきりした模様を1つ使いましょう。
  • 見える距離で物を持ち、小さな弧をえがくようにゆっくり動かしましょう。
  • 目が物を見失ったら、速く動かすのではなく、ひと呼吸おきましょう。
  • にぎやかなお出かけのあとは、特にぐずっていたり目を合わせなかったりするとき、静かな時間をつくりましょう。

見る力を育てるのに、画面は必要ありません。本物の顔や物には、奥行きやタイミング、反応が返ってくる手ごたえがあり、動画ではかないません。

1日だけより、くり返されるパターンを

体重がぐんと増える時期、予防接種、かぜ、寝不足の夜などで、目ざめている様子や遊びかたが一時的に変わることがあります。1週間ほど、いろいろな場面で見た様子をもとに考えましょう。ふだんいっしょにお世話をしている家族にも、気づいたことを聞いてみてください。部屋がうるさかったり、おなかがすいていたりしたときに1回反応しなかったことより、「音のほうをまったく向かない」といったパターンのほうが大事な手がかりになります。

自分への期待も、やさしく

生後2か月のころのお世話は、まだくり返しが多く、目に見えにくいものです。授乳すること、なだめること、少し体を動かす機会をまたつくること。それ自体が発達を支えています。高いおもちゃも、ずっと話しかけ続けることも、習いごとの予定もいりません。あなたが楽しめるやりとりを1つ選んで、くり返しましょう。ひと息つき、休み、助けを求められる大人のほうが、赤ちゃんが伝えようとしていることに気づきやすくなります。

ふれるときは、伝えてから、目的をもって

姿勢を変えたり、やさしくマッサージしたりする前に、赤ちゃんに声をかけて、体にそっと手を置きましょう。体がゆるんだままなら続け、つっぱったり、顔をしかめたり、顔をそむけたりしたらひと休みします。ゆっくりした予想できるふれかたは、体の感覚やふれあいを育てますが、発達や不快感の治療ではありません。強いストレッチやエッセンシャルオイル、発達の遅れを直すとうたうネットのやりかたは避けましょう。痛みがある、動きが制限されている、ずっとつらそうにしているといったときは、専門家にみてもらう必要があります。

がまんではなく、楽しさを見て

やりとりは、うまくいっているうちに終わりにしましょう。もう十分という赤ちゃんは、目が合わなくなったり、動きがゆっくりになったり、急にぐずりだしたりします。抱き上げる、見える景色を変える、静かにさせてあげる。泣くまで遊びを引きのばしても、集中力は育ちません。赤ちゃんがだんだん長くやりとりできるようになるのは、神経が育っていくからで、刺激にがまんするよう練習させたからではありません。

ポイント: 発達の目安は、その年齢までにほとんどの子ができることを示したものです。様子をよく見て話し合うきっかけにするためのもので、合格や不合格を決めるものではありません。

CDC, Developmental Milestones