生後8か月の赤ちゃんの発達:探検して、つながる

生後8か月ごろの赤ちゃんは、とにかくいそがしそうに見えます。長くおすわりする、物を探す、同じ音をくり返す、人や物に向かって一生懸命手をのばす、そんな姿が見られるかもしれません。CDCの次の目安の区切りは9か月なので、チェックリストの練習をするより、遊ぶ機会と成長の様子に目を向けましょう。

気持ちの伝えかたは、いろいろ

名前を言われた人のほうを見る、抱っこしてほしくて両手を上げる、声をまねする、いつも決まった声で気をひく、といった伝えかたをするかもしれません。しぐさにはことばでこたえましょう。「だっこ?だっこしてほしいのね」。声に出すことばを求めなくても、サインとことばがつながっていきます。

かくれんぼ遊びで、わかる力が育つ

  • よく知っているおもちゃの一部を、軽い布でかくしてみましょう。
  • 赤ちゃんが見ている前で、2つのコップのどちらかにスプーンをかくしてみましょう。
  • いないいないばあは、毎回同じ短いことばで遊びましょう。

最初は見つけやすくしておきましょう。ねらいは記憶力のテストではなく、いっしょに見つける楽しさです。

すわれると、手が自由になります

おすわりが安定してくると、2つの物を打ち合わせたり、持ちかえたり、入れものを探ったりできるようになります。おもちゃに気をとられるとバランスがくずれることがあるので、そばにいましょう。床で遊び、かたい角のある物は遠ざけておきます。まだひとりですわれないなら、長い時間クッションで支えておくのではなく、支えながらの床での練習を続けましょう。

動きかたは、いろいろなルートで

転がる、おなかを軸に回る、はいはいする、おしりで進む子もいれば、あとで立つことに夢中になる子もいます。動ける範囲が広がる前に、床を片づけ、家具を固定し、階段の安全対策をしましょう。動きかたや、はじめた正確な週を、ほかの子とくらべるのはやめておきましょう。

生後8か月で気になるとき

6か月の目安を見直し、次の時期には9か月のチェックリストを使う準備をしましょう。前の時期の目安がまだ見られない、人や声への反応がとても少ない、動きの左右差が大きい、おすわりのコントロールが心配、できていたことができなくなった、といったときは、今のうちに医師に相談してください。

予想がつくと、離れるのが楽になります

日中に、短く正直な「行ってくるね」を練習してみましょう。台所に行くと伝えて少しだけ見えなくなり、同じ落ち着いたことばで戻ってきます。長く離れるときは、預かってくれる人に楽しいことをはじめてもらってから、あたたかく短いさよならを言いましょう。こっそりいなくなると、あなたが消えたことが赤ちゃんにはかえってわかりにくくなります。別れぎわに泣いても、あなたが築いてきた安心できる関係が消えるわけではありません。

クイズより、同じものをいっしょに見る

赤ちゃんが犬を見ていたら、視線を追って「わんわん。わんわんが歩いてるね」と言ってみましょう。ページをめくったら、さわった絵の名前を言います。こうして同じものをいっしょに見ると、ことばが赤ちゃん自身の関心と結びつきます。「ボールはどこ?」と聞くのも時々なら楽しい遊びですが、テストが続くと、好奇心やこたえる余地が小さくなります。

入れものは、遊びの宝庫

  • 口の広いボウルに大きな積み木を2つ入れて、赤ちゃんに出させてみましょう。
  • 木のスプーンと安全な鍋を渡して、見守りながらたたかせてあげましょう。
  • 手の届くところにボールをゆっくり転がして、返そうとするか待ってみましょう。
  • コップに布を半分入れて、引っぱりやすい端を出しておきましょう。

赤ちゃんのそばにいて、家にある物で遊ぶときは毎回確かめましょう。台所の道具も、割れる物、とがった物、小さな物なら安全ではありません。

歩く前に、のぼることを考えておく

動けるようになった赤ちゃんは、まだ段差や端の意味がわからないまま、引き出しを引っぱったり、家具の下にもぐったり、低い台によじのぼったりします。重い家具は固定し、危ない物が入った戸棚にはロックをかけ、窓や調理台の近くに椅子を置かないようにしましょう。ベビーゲートが設置場所に合っているかも確認します。階段の上には、突っ張り式ではなく、その場所用に作られたゲートを使いましょう。

9〜10か月健診に、くわしい観察を

これからの数週間、名前への反応、音のつながり、しぐさ、おすわり、両手の使いかた、かくれた物への興味に目を向けてみましょう。練習させる必要はありません。自然に見られたこと、どんな手助けが必要だったかを書きとめておきます。同じ心配がどこでも続くなら、予定の健診を待たずに、保健センターやかかりつけの小児科に連絡しましょう。原因がわからなくても、早めに話し合ってかまいません。

絵本のある、毎日のリズム

はっきりした絵が少しだけのった厚紙の絵本や布の絵本を選び、毎日決まった静かな時間に手にとれるようにしておきましょう。たたいても、なめても、何ページもまとめてめくっても、表紙に戻っても大丈夫。絵を1つ指さして名前を言い、本物と結びつけてみましょう。絵のコップを指さしてから、テーブルのコップを指さすように。夢中になった5秒も立派な読み聞かせです。本の楽しみは、お話を最後までじっと聞くことではなく、いっしょに見て、楽しくさわることからはじまります。

いくつもの力が、注意をとりあうことも

動くことに夢中になっている時期は、眠りやなんごが一時的に変わって見えることがあります。全体の様子を見続けながら、本当になくなった力を「そういう時期だから」と片づけないようにしましょう。いそがしい週にあまり見られなくなった力と、消えてしまった力は違います。人とのかかわり、伝える力、体の動きで、しっかりできていたことがまた見られなくなったときは、医療機関に相談してください。

ポイント: 手がのばせる赤ちゃんは、のどにつまる物も見つけられます。毎日、赤ちゃんの目の高さで床を確かめましょう。来客や上の子が遊んだあとは特に念入りに。

CDC, Developmental Milestones

UNICEF, Care for Child Development