生後6か月の赤ちゃんの発達:発達の目安と遊び

生後6か月ごろになると、人や物への好奇心がぐんと強くなります。よく知っている人がわかる、声をあげて笑う、声のやりとりをする、ほしいものに手をのばす、床遊びで腕を力強く使う、そんな赤ちゃんが多くなります。発達の目安のチェックリストは、診断のためではなく、話し合いのきっかけとして使いましょう。

人とのつながりと、伝える力

よく知っている人がわかる、鏡をのぞくのが好き、遊びの中で声をあげて笑う、そんな姿が見られるかもしれません。キャーッという声や唇をぶるぶるさせる音など、声の実験もさかんです。声を1つまねして、待ちましょう。何度も別のものに注意を向けさせるより、赤ちゃんが見ているものの名前を言ってあげましょう。

手と口で学ぶ

  • 安全なものを1つ、がんばれば届くくらいのところに置いてみましょう。
  • 手ざわりの違うものを2つ、1つずつ渡して、どんな感じか話してあげましょう。
  • おもちゃの一部を布でかくして、興味があれば赤ちゃんにめくらせてみましょう。
  • 安全なものなら、口に入れて確かめさせてあげましょう。赤ちゃんにとって大切な探検の方法です。

どのおもちゃも、のどにつまる危険、とれやすい部品、磁石、ボタン電池、長いひもがないか確かめましょう。

生後6か月ごろの体の動き

CDCの例には、うつぶせからあおむけへの寝返り、うつぶせで腕をまっすぐのばして体を持ち上げる、すわったときに手をついて体を支える、といったものがあります。時によって、どちらの方向にも寝返りをするかもしれません。床での練習を続け、おすわりのときはそばにいましょう。動きまわれるようになるのは突然のことがあるので、「まだ早い」と思うころから家の安全対策をはじめましょう。

離乳食は、発達の競争ではありません

生後6か月ごろになると、首がしっかりすわり、支えがあればまっすぐすわれるなど、離乳食をはじめる準備が整ってくる赤ちゃんもいます。はじめる時期は、医師や保健師と相談しましょう。おっぱいやミルクはこれからも大切で、安全な形状に調理することと、そばでしっかり見守ることが欠かせません。

かかりつけ医に相談したいとき

6か月の目安でまだ見られないものがある、できていたことができなくなった、声や人への反応がとても少ない、動きが片側だけはっきり違う、体がいつになくかたい、またはぐにゃっとしている、授乳や飲みこみが心配、といったときは伝えましょう。聞こえ、見え方、体の動き、発達の確認を考えたほうがよいかたずねてください。

反応がはっきり返ってくる遊びを選んで

引っぱると動くスカーフ、カーペットの上とでは音が変わるコップ、笑顔を映す鏡。こうしたものは、自分の動きと結果を結びつける助けになります。1回やってみせたら、あとは自由にさわらせましょう。結果を短いことばで言ってあげるのもいいですね。「ふったね。シャンシャンって鳴ったね」。光や音楽がひとりでに流れ続けるおもちゃは、どの動きで何が起きたのかをわかりにくくすることがあります。

床の上で、おすわりを支える

赤ちゃんのうしろにすわり、胴体の低いところを両手で囲むようにして、赤ちゃん自身の手でバランスをとらせてあげましょう。真正面の、楽に届くところにおもちゃを1つ置きます。ぐらっとしたのをあなたの手が受けとめる経験は役に立ちますが、何度も倒れるような練習にはしないでください。首がまだぐらつく、腕で体重を支えるのがつらそうといったときは、その子に合ったアドバイスをもらいましょう。

食べることは、お世話の技術。ごほうびの目安ではありません

  • 首がしっかり支えられる姿勢でまっすぐすわらせ、手の届くところにいましょう。
  • 落ち着いた時間に、その子に合った形状のものを少しだけ出しましょう。
  • 食べきらせようとせず、さわったりにおいをかいだりさせてあげましょう。
  • アレルギーの原因になりやすい食べもの、ビタミンなどのサプリメント、飲みものについては、地域の目安に従いましょう。

準備ができているか、安全かどうかは、月齢だけでは判断できません。早く生まれた、体重の増えかた、口の動き、持病などで進めかたが変わることもあります。保健師や小児科医、食べることにくわしい専門家が、その子に合ったアドバイスをしてくれます。

急な成長に、家を備えておく

きょうはじっとしているように見える赤ちゃんが、あした部屋のむこうまで転がっていくかもしれません。薬、洗剤、ボタン電池、磁石、ビニール袋、熱い飲みものは、完全に手の届かないところへ。家具は固定し、ブラインドのひもはまとめ、階段には正しくゲートをつけ、火災報知器も確認しておきましょう。安全対策は一度で終わりではありません。手の届く範囲や動ける範囲が変わるたびに、床の高さから見直しましょう。

生後6か月の役に立つ記録

乳幼児健診の前に、よく知っている人、音、物、体を動かす機会に、赤ちゃんがどう反応するかをメモしておきましょう。よく見られる力を1つ、できはじめた力を1つ、いちばん聞きたい心配ごとを1つ書いておきます。たまにしか見られないことは、「できる」と丸をつけるより、どんなときだったかを書きましょう。待合室で思い出しながら書いたチェックリストより、ずっとくわしい様子が医師に伝わります。

遊ぶ時間と、回復する時間のバランス

にぎやかな親戚の集まり、ベビースイミング、長い移動のあとは、遊ぶ元気が残っていないこともあります。発達のスケジュールを守ろうとするより、いつもの授乳、抱っこ、静かな床の時間を入れましょう。新しい力は、練習だけでなく休んでいる間にも身についていきます。いつまでもぼんやりしている、いつもしていたことをしなくなった、熱、息苦しさ、飲みが悪い、おしっこの回数が減るといった変化があるときは、疲れのせいだと決めつけず、医療機関に相談しましょう。

発達の目安を、芸にしないで

家では楽しそうに寝返りしたり笑ったりするのに、病院ではどちらもしない、ということはよくあります。何を見たか、どのくらいよく見るか、左右どちらでもできるかを医師に伝えましょう。頼まれたら、ふだんの遊びの短い動画も役に立ちます。プレッシャーをかけて何度もやらせようとすると、赤ちゃんは引っこんでしまい、数日かけて落ち着いて見た様子より正確でなくなります。

ポイント: おすわりの練習は、大人がすぐそばにいる床の上で。クッションで支えた赤ちゃんは、枕やすき間に倒れこむことがあるので、決してひとりにしないでください。

CDC, Developmental Milestones

UNICEF, Care for Child Development