汚れにくいお絵かきコーナーを家につくるには

家でのお絵かきが、子どもの笑顔とキッチンのきれいさのどちらかを選ぶことになっていませんか。あとの片づけがたいへんで、ついクレヨンを出ししぶってしまう親はたくさんいます。でも、小さな子がわりあいひとりで使える、汚れにくいお絵かきコーナーはつくれます。そうすれば創作は、身がまえて見守る特別なイベントではなく、毎日の選択肢になります。

汚れても平気な場所を選ぶ

描かれても気にならない机や台を、ふけるか掃ける床の近くに。ダイニングテーブル、子ども用の低い机、フローリングの一角。どれでもかまいません。カーペットより、かたくて洗える面のほうがいつでも有利です。近くにカーペットしかないなら、ふけるマット、古いレジャーシート、大きなトレーを下に敷けば、ほとんどの汚れを受けとめ、あとのごしごし掃除がぐっと減ります。

材料をしぼって入れておく

すっきりしたコーナーのかなめは、一度に出しておく量を限ることです。小さな道具入れや浅い箱に、クレヨン数本、色鉛筆少し、安全なはさみ、スティックのり。開けっぱなしの工作棚より、ずっと管理しやすくなります。全部を一度に出さず、入れかえて出しましょう。選ぶものが少ないほうが小さな子は集中しやすく、片づける物も減ります。絵の具やラメのような本当に汚れやすい材料は別にしまい、見守れるときだけ出しましょう。

汚れても困らない材料を選ぶ

材料そのものが大きく助けてくれます。水で落ちる、安全性の表示がある、クレヨンやマーカーや絵の具なら、大惨事になりかけても、さっとふくだけ。三角形のクレヨンは机から転がり落ちません。スティックのりは液体のりより汚れにくい。太くて短いクレヨンは小さな手に合い、折れにくい。いちばん効果のある見なおしは、落ちない色の道具を、小さな子向けの水で落ちるものに替えることです。

紙は、取りやすく、たっぷりと

安い紙の束を子どもの手の届くところに置いておけば、いちいち頼まずに、気がねなく新しい紙に移れます。チラシの裏、いらなくなったプリント、紙の切れはしはぴったりで、しかもただ。模造紙をテープで固定すれば、大きな動きのための広い面ができ、描く場所もひとつにまとまります。紙がたっぷりあると、机や壁に描きたくなる気持ちもおさまります。

服と子どもを守る

安いスモック、前後ろ逆に着た大人の古いシャツ、あるいは肌着1枚になるだけでも、洗たくがぐっと減ります。始める前に袖をまくりましょう。ぬれぶきんかウェットティッシュをコーナーに置いておけば、こぼれてもすぐにふけて広がりません。「袖まくって、スモック着て」という小さな流れは、お絵かきの時間が始まる合図にもなり、子どもが気持ちを切りかえやすくなります。

安全も忘れずに

ひとりでできることがねらいでも、小さな子にはまだ分別のある線引きが必要です。はさみ、小さなビーズ、工作グッズに入ったボタン電池、飲みこめる物は、準備ができて見守れるときまで手の届かないところに。小さな部品は3歳未満の子にとって本当に窒息の危険があります。年齢に合った、安全性の表示がある物を選び、ラベルを確かめましょう。さっと目をやれる場所にコーナーを置けば、子どもは任されていると感じ、大人はすぐ手を出せる距離にいられます。

片づけも流れのうちに

片づけは、あとまわしではなく遊びの一部にすると、ずっとスムーズです。道具入れ、小さなごみ箱、ふきんを、全部手の届くところに。もどすことを遊びのしぜんな終わりにして、最初はいっしょに、歌ったり時計と競争したりして遊びのように。物の住所がわかっている子は、やがてあまり声をかけなくても片づけるようになります。それが使えるコーナーを保つ、ひそかな秘訣です。

小さく始めて、調整する

写真のような工作コーナーがなくても始められます。机、水で落ちる道具を少し入れた道具入れ、裏紙の束、ふきん。それを置いたら、子どもが実際にどう使うか見てみましょう。扱いにくい物は高いところへ、床が汚れるならマットを、楽しさより汚れが多い材料は入れかえを。家と子どもに本当に合うコーナーは使われます。ほこりをかぶったきれいなコーナーより、使われるコーナーのほうがずっと価値があります。

それでも汚れがしんどいとき

片づけがいつも涙やけんかで終わるなら、しばらくクレヨンと紙だけにしぼって、汚れやすい材料はゆっくりもどしていってかまいません。汚れゼロは現実的ではなく、めざすのは、自分が受けいれられる程度。そうすれば「いいよ」と言いやすいままです。落ちついたしくみは、子どもの楽しさと大人の気持ちの余裕の両方を守ります。そのバランスが、創作を家の暮らしの一部として続けてくれます。

ポイント: 材料はしぼって、水で落ちる道具に。裏紙はたっぷり、片づけは流れのうちに。お絵かきが毎日の「いいよ」になります。

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