お散歩のあとに、自然物でコラージュ

お散歩のおわりに小さな工作の時間をつくると、楽しさは2倍になります。子どもは宝物集めが大好き。ポケットいっぱいの落ち葉、花びら、小枝は、ただで手に入る最高の材料です。自然物のコラージュなら、お出かけを落ちついた創作の午後に広げられ、季節にふれ、拾ったものを自分の作品に変えられます。お金はほとんどかかりません。

集めることも遊びのうち

集める時間が楽しさの半分。お散歩に組みこみましょう。小さな袋かバケツ、かごを持たせて、おもしろい物を探してもらいます。落ち葉、羽根、木の実、枯れ草、花びら、すべすべの小石。歩きながら色や形、手ざわりを話すと、ことばと注意力が育ちます。拾いながら歩くとお散歩がゆっくりになり、ふだん通りすぎる景色を、じっくり見るようになるのもすてきなところです。

安全に、やさしく集める

少しの声かけで、安全で、自然を大切にする集め方になります。生えている植物はつまず、すでに落ちている物だけを拾う。自然を大切にする気持ちが育ちます。赤い小さな実のような、食べられそうに見える実やきのこ、知らない植物は避けましょう。毒のあるものもあります。とげのある物、かびた物、汚れた物も避けて。拾った物にさわったら手を洗い、口に入れそうな小さな子からは目を離さないでください。小石やどんぐりのような小さくてかたい物は、何でも口に入れる赤ちゃんやよちよち歩きの子からは遠ざけましょう。のどにつまるおそれがあります。

コラージュの準備

家に帰ったら、準備はかんたん。拾ってきた自然物、厚紙や紙皿などの台紙、子ども用の安全なのりを並べます。葉っぱや花びらのような軽い物にはスティックのり、重い物には大人が手伝って、強めの安全な工作用ボンドを。まずは全部を広げて、どこに何を置くか子どもに選んでもらいましょう。貼る前に並べるこの時間こそ、創造的に考える時間です。

つくるきっかけになるアイデア

決まった作品はなくていいのですが、ゆるいテーマがあると助けになります。拾った物で目や鼻、葉っぱのおひげをつけた顔をつくる。色ごとに分けて虹のコラージュに。描いた木に本物の葉っぱを、描いた池に花びらを。すべすべ、ざらざら、ふわふわで分けた手ざわりの絵。花や葉は数日、重い本にはさんで押し花にしてから貼ると、平らで長もちします。アイデアをひとつ出したら、あとは子どもについていきましょう。

お絵かきと組みあわせる

自然物はクレヨンや絵の具とよく合い、遊びがもっと広がります。小枝を木の幹として貼って、まわりに枝や鳥を描く。葉っぱが描いたちょうちょの羽に、花びらがクレヨンの丸のまわりの太陽の光に。葉っぱを紙の下に置いてクレヨンの横でこする、こすりだしもすてきな技法です。本物の材料と描くことを組みあわせると、想像がいろいろな方向へ広がります。

過程を楽しむ

小さな子の造形はどれもそうですが、できあがりより、つくることが大事です。葉っぱを大人好みのきれいな絵に並べたくなっても、がまん。うれしそうに貼った紙1枚が、立派な成功です。評価ではなく、気づいたことを。「しわしわの葉っぱをここに集めたんだね」。コラージュをやめて小石を分けたり、枯れ葉をくしゃくしゃしたりしはじめても、その感覚あそびにも意味があります。自分のやり方で遊べる自由が、楽しさを保ちます。

季節の話をする

自然物のコラージュは、世界や時間の流れについて話すしぜんな入り口です。秋の赤や茶色の葉っぱと、春の花びらを比べると、子どもは自分の集めた物から季節に気づきはじめます。この羽はどこから来たのかな、どうして葉っぱは落ちるのかな、と声に出してふしぎがると、好奇心と語彙が育ちます。1年をとおしてときどきつくるコラージュは、子どもが歩き、拾ってきた季節のやさしい記録になります。

気楽に、何度でも

材料はただで準備もわずかなので、特別なイベントではなく、気軽な習慣にできます。お散歩のたびに工作をしなくてもいいし、作品を全部とっておかなくてもかまいません。乾いた自然物は時間がたつとくずれてくるので、お気に入りを写真に撮って、残りは処分するのもいい方法です。小さな缶を宝物入れにしておけば、気が向いたときにいつでも使えます。その日の子どもの気分に合わせて、ゆったり、自由に。

家の中での安全もひと言

コラージュができたら、かんたんな確認をいくつか。貼った小石のような小さな物がしっかりついているか、下のきょうだいから遠ざけてあるかを確かめ、完成品は赤ちゃんの手の届かないところへ。残った実や名前のわからない植物は置きっぱなしにせず処分しましょう。工作のあとは手を洗い、植物で肌に反応が出たら中止してください。これだけで、自然物のコラージュは安全で健やかな楽しみのままです。

外の世界を、おうちに

実際に過ごした朝の外遊びからつくった絵には、ひそかな特別さがあります。自然物のコラージュは、集めるのが好きな気持ちとつくるのが好きな気持ちをつなぎ、自然とのつながりを深め、かかるのはお散歩と少しののりだけ。安全に集め、自由に並べ、よければお絵かきも加えて、その日の小さな宝物を、子ども自身の作品に変えましょう。

ポイント: お散歩で落ち葉や花びらを安全に集めて、おうちで自由に並べて貼る。お絵かきとまぜれば、季節を感じる、お金のかからない遊びに。

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