小さな子と楽しむ、廃材工作のアイデア

資源ごみの袋は、じつは工作棚です。お菓子の空き箱、ラップやトイレットペーパーの芯、ヨーグルトのカップ、ペットボトルのふた。どれもただで、つくれるものは無限大です。廃材工作は安くて、のびのび自由で、身近な物が新しい何かに生まれ変わることをしぜんに教えてくれます。少しの仕分けと安全確認だけで、お金をかけずに工作の材料をいつも手もとにそろえておけます。

廃材工作がおすすめな理由

節約になるだけではありません。廃材のすばらしさは、ひとつの目的のためにつくられていないことにあります。ラップの芯は望遠鏡にも、ロケットにも、木の幹にも、転がすスタンプにもなる。そのあいまいさが、できあいの工作キットにはない形で想像力を誘います。いろいろな形、重さ、手ざわりを扱うことで、指先の力や工夫する力も育ちます。そして、捨てるはずだった物を使うことが、地球を大切にする気持ちの小さな種をまきます。子どもはただ遊んでいるだけなのに。

廃材ストックをつくる

箱をひとつ用意して、出てきたきれいで安全な物を入れていきましょう。段ボール箱、芯、卵のパック、牛乳パック、ペットボトルのふた、ヨーグルトのカップ、紙の切れはし、コルク、ひも、きれいな食品の包装。食べ物が入っていた物はすすいで乾かします。おもしろい形の物を選び、とがった物、べたつく物、扱いにくい物は先に取りのぞきましょう。あふれたストックより、すっきり入れかわるストックのほうが使いやすいので、量はほどほどにして、少しずつ補充します。

安全のために

廃材は、お店で買う工作材料よりも安全確認が大切です。ホチキスの針、金属のとがったふち、飲みこめる小さな部品は取りのぞきましょう。ペットボトルのふた、ビーズ、小さなふたは3歳未満の子にはのどにつまる危険があり、しっかりした見守りが必要です。洗剤、薬、生の肉が入っていた容器は使わないで。こわれた機械から出たボタン電池や磁石は、飲みこむととても危険なので、決して工作に使わないでください。遊んでいるあいだはずっと見守り、ストックは赤ちゃんの手の届かないところへ。

まずはかんたんな工作から

むずかしい作り方はいりません。箱、のり、テープ、ゆるいアイデアを出したら、あとは子どもにまかせます。靴の箱を飾っておもちゃのベッドに。ラップの芯2本をひもでつないで双眼鏡に。ペットボトルのふたを厚紙に貼って、カラフルな模様や顔に。箱を積んでテープでとめてロボットやタワーに。コルクや大きなふたをひもに通す。できあがりは決めずに。組みたてて決めることこそが、本当の遊びです。

想像力にまかせて組みたてる

いちばんいい廃材工作は、材料を用意して大人が一歩下がったときに生まれます。決まった作品へ誘導するのではなく、「これ、何になるかな?」と聞いて、子どもの答えについていきましょう。「船」がまったく船に見えなくても。ヨーグルトのカップを帽子だと決めてかぶる子は、まさにねらいどおりの創造的な考え方をしています。大人の役目は、材料をそろえ、むずかしいつなぎ目を手伝い、感心すること。完成品を指示することではありません。

くっつけるのは、手を貸して

廃材をくっつけるのは本当にむずかしく、ここは小さな子がたいてい大人を必要とするところです。段ボールはスティックのりだけではくっつきにくいので、マスキングテープ、セロハンテープ、強めの安全な工作用ボンドを使うとしっかりつきます。子どもにできるだけやってもらい、こまかいところだけ手を貸して。全部やってしまうのではなく、小さなもどかしさをいっしょに乗りこえることで、ねばり強さが育ち、やりとげた気持ちもしっかり子どものものになります。

色をぬって、飾る

組みたてたら、飾りつけでさらに楽しめます。水で落ちる絵の具は無地の箱を一変させますが、つるつるのプラスチックでははじかれやすいので、色がのりやすいのは紙や厚紙です。クレヨン、マーカー、シール、色紙の切れはしで細かく飾って。次の作業の前に絵の具をしっかり乾かすと、にじんでがっかりすることがありません。飾りつけは落ちついたおまけの時間になり、ひとつの廃材作品で2日分の創作が楽しめます。

散らかりと、残すことの扱い

廃材工作は広がりがちなので、いくつかの習慣が助けになります。ふける面の上でつくり、テープとはさみは決まった場所に、片づけは遊びのうちにいっしょに。大きな作品はしまいにくいので、しばらく楽しんだら、お気に入りは写真に撮り、子どもといっしょにまた資源ごみに。「資源ごみにもどして、また新しい物に生まれ変わるんだよ」と伝えると、くり返しが前向きなものになり、家がこわれやすい段ボールロボットでいっぱいになりません。

年齢に合わせて、むずかしさも育つ

廃材工作はしぜんに広がっていきます。よちよち歩きの子は、ペットボトルのふたを厚紙に貼ったり、箱に大喜びで色をぬったり。4、5歳になると、作品全体を計画し、どうすれば立つか工夫し、自分の作品についてくわしいおはなしを聞かせてくれます。同じ材料の箱を出しつづけ、成長とともに子どもがどんどん複雑にしていくのを見守りましょう。同じ芯が、かんたんなスタンプから、手のこんだ想像の世界の一部へと、子どもといっしょに育ちます。

かんたんで、地球にやさしい習慣

これほど少ない手間で、これほど創造的な価値がある遊びはあまりありません。きれいで安全な廃材の箱、テープとのり、そしてあたたかい励まし。それだけで子どもは、自由につくり、工夫し、想像して遊びます。捨てるのではなく使いなおせることも、そっと見せられます。ストックを補充し、安全を確かめて、資源ごみを家でいちばん発明にあふれた場所にしましょう。

ポイント: きれいで安全な資源ごみを工作の材料に。小さな部品やとがったふちを確かめたら、子どもは自由に発明、大人はむずかしいつなぎ目だけ手伝って。

NHS, Baby and toddler safety

UNICEF, Learning through play