赤ちゃんと小さな子の長距離ドライブ、休憩のとり方

小さな子との長いドライブがうまくいくかどうかは、ほとんど休憩のとり方で決まります。「時間をかせごう」と何時間も走りつづけると、着いたときには、つらそうで、体がかたまって、高ぶった子どもと、すりきれた大人ができあがります。考えて区切れば、同じドライブが、あいだにリセットのチャンスがある、こなせるかたまりの連続になります。赤ちゃんや小さな子とのドライブの休憩は、旅のおくれではありません。旅をそもそも成りたたせてくれるものです。

赤ちゃんに、とくにこまめな休憩が必要なわけ

いちばん小さな乗客とのドライブを区切るのには、快適さだけでなく、安全上の大切な理由があります。赤ちゃんは、一度にあまり長い時間チャイルドシートで過ごさないほうがいいとされています。半分起きたような姿勢が小さな赤ちゃんの呼吸に影響することがあり、長時間の使用を想定したつくりではないからです。長い移動では、こまめに止まって赤ちゃんをシートからおろすこと、できるだけ何時間も続けて移動しないことがすすめられています。新生児や小さな赤ちゃんとは、ひと続きの長いドライブではなく、短い運転区間とちゃんとした休憩を計画しましょう。

休憩のリズムを決める

小さな子との場合、大切なのは運転席の人ではなく後部座席の小さな人です。だいたい2時間ごとに止まる計画にして、お子さまに必要ならもっと早く止まれるようにしておきましょう。お子さまの限界をこえて走りぬけようとすると、ほぼまちがいなく、みんながつらくなる裏目に出ます。定期的な休憩を計画に入れ、そのぶん移動時間を長めに見ておくと、プレッシャーが消え、おくれても失敗に感じなくなります。早く着いてくたくたより、おそく着いておだやかなほうが、ずっといいのです。

休憩を、ちゃんと休憩にする

いい休憩とは、ただ車を止めることではありません。お子さまをしっかりリセットすることです。止まったら、小さな子を車からおろして動かしましょう。走る、歩く、安全なものにのぼる、ただよちよち歩きまわる。2時間ベルトでしめられていた体に必要なのは、まさに体の元気を発散することです。赤ちゃんは、シートからおろしてもらい、抱っこされ、ぎゅっとされ、のびをして、授乳して、おむつをかえてもらうことで元気になります。外の空気と景色の変化は、ぐずった小さな旅人に、おどろくほどよく効きます。

休憩のたびに、基本を確かめる

あとで困らないよう、止まるたびに、さっとこのチェックをしましょう。

  • ほしがっていなくても、おむつがえかトイレ。
  • 空腹とのどのかわきを防ぐ、飲みものとおやつ。
  • 小さな子には、しっかりのびをして体を動かす時間。
  • 赤ちゃんには、シートからおろして抱っこと授乳。
  • また出発する前に、暑すぎず寒すぎず、みんなが快適か、さっと確認。

これを毎回こなしておくと、長いドライブで気づかないうちにたまっていく問題を、先回りして防げます。

眠りに合わせて、走る時間を決める

いちばん役に立つ工夫のひとつは、お子さまの眠りにさからわず、味方につけることです。家族に合うなら、お昼寝のころや夜に出発すると、ねむっている子は時間がたつのを感じません。車でお昼寝する子なら、その時間帯に長めに走り、その前後でしっかり休憩しましょう。ただ、車でのお昼寝がすべての休息の代わりになるとは思わないこと。とぎれとぎれにしか眠れなかった疲れすぎた子は、まったく眠らなかった子より手ごわいこともあります。

どこで止まるか、計画しておく

止まる場所を少し考えておくと、あとで助かります。芝生や小さな遊び場のある高速道路のサービスエリアは理想的で、小さな子をこんだ駐車場ではなく、安全な場所で走らせてあげられます。泣きさけぶ子をかかえて止まれる場所を必死にさがさなくてすむよう、道すじの候補を前もって調べておきましょう。15分先にちゃんとした休憩場所があるとわかっていれば、ぐずる子に約束できることもできます。

運転区間を、乗りきれるものに

休憩のあいだの区間は、いつもの道具箱で平和を保ちましょう。なじみの音楽といっしょに歌う歌、おはなしの音声、トラクターをさがす、橋を数えるといったかんたんな窓あそび、お子さまがシートでひとりで遊べる小さなおもちゃを少し。飽きてからではなく、飽きる前に入れかえます。小さな用事のたびに止まらなくてすむよう、水とおやつは手の届くところに。画面は、余力がなくなってくる最後のいちばんきつい区間のためにとっておきましょう。

走っているときも、止まっているときも安全に

ぐずっているとゆるめたくなっても、移動のあいだずっと、正しくとりつけたチャイルドシートにハーネスでしっかり固定しておきましょう。なだめるために、走っている車の中でシートからおろすのは決してやめてください。かわりに安全な場所に車を止めます。休憩場所では駐車場の車に気をつけて、小さな子と手をつなぎましょう。長くすわったあとで車から解放された子は、うれしさのあまり走りだすことがあります。

気をつけたいとき

赤ちゃんがとても小さい、早産だった、呼吸や体のことで持病がある、という場合は、チャイルドシートで過ごす時間にとくに気をつけ、長い移動を安全にするにはどうしたらいいか、かかりつけの小児科医や地域の保健師さんに相談しましょう。また、道中でお子さまが本当に具合が悪くなったとき、ぐったりしている、熱がある、息が苦しそう、疲れ以上に思えるほどなだめられない、というときは、目的地へ急ぐのではなく、止まって医療機関に相談してください。

押さえておきたいこと: だいたい2時間ごとに止まり、赤ちゃんは長くシートに乗せたままにしないこと。休憩のたびに、動く、食べる、おむつをかえる、リセットするをすませてから出発しましょう。

AAP HealthyChildren, Car safety seats: information for families

CDC, Travelling safely with infants and children