安全を守りながら、赤ちゃんを寝かしつけるには
抱っこでやっと眠ったのに、布団におろした瞬間にぱちっと目が開く。いわゆる「背中スイッチ」に毎晩悩まされていると、どんな方法でもいいから寝てほしいと思いますよね。ただ、眠りは月齢、授乳、体調、発達、家族の暮らしかたで変わり、寝かしつけの方法によっては安全がおろそかになることもあります。まずは24時間の様子と、寝る場所そのものから考えましょう。
ひと言でいうと
寝かしつけには、授乳、ゆらゆら、抱っこ、「シーッ」という声、短いルーティンなど、いろいろな手があります。でも、たどり着く先はいつも、大人とは別の、かたくて平らな寝床です。どんな寝かしつけのテクニックを使っても、傾斜のある用品、ソファ、大人用のひじかけ椅子が、目を離して寝かせられる安全な場所になることはありません。
実際にはどうするか
赤ちゃんはあおむけで寝かせ、寝床には何も置かないようにします。泣き声がどんどん大きくなるなら、いったん手を止めて、おなかがすいていないか、暑すぎたり寒すぎたりしないか、おむつ、病気、そばにいてほしい気持ちを確かめましょう。追いつめられたら、赤ちゃんをベビーベッドに安全に寝かせて、少しだけその場を離れてかまいません。疲れが、安全でない寝かせかたや乱暴な扱いにつながる前に、助けを求めてください。
まず確かめておきたいこと
まずは寝床の点検から。待つ必要はありません。かたく平らなマットレスとぴったりのシーツ、何も置かないベビーベッドやバシネット、あおむけでの寝かせはじめ、そして全員がそれを共有していること。そのうえで、暑くなりすぎ、息苦しさ、飲みの悪さ、起きにくさがないかを見ましょう。
寝かしつけの基本の流れ
- 落ち着いた声や歌を使いましょう。
- 刺激を減らしましょう。
- 起きている間は、必要なだけ抱っこしたり、なだめたりしましょう。
- 眠るときは、安全な寝床に寝かせましょう。
ここに並べたのは、安全な眠りのゆずれない土台です。お昼寝も夜も、毎回同じように。家族やシッターも同じようにできるよう、手順をそろえておきます。医療上の理由で違う寝かせかたが必要か迷うときは、自己判断せず、まずかかりつけ医と話しましょう。
よくある質問
ホワイトノイズを使ってもいい?
使うなら製品の安全の注意を守り、機器やコードは寝床から離しましょう。安全対策として頼るものではありません。
ベビーベッドを心地よくするために、枕を入れてもいい?
いいえ。赤ちゃんの寝床に、枕ややわらかい物は入れないでください。
抱っこしたまま、自分が眠ってしまいそうなときは?
もっと安全な方法に切りかえて、手助けを求めましょう。赤ちゃんを抱いたまま思わず眠ってしまうのは危険です。
ほかの人に任せるときは
ほかの人にお世話を任せる前に、ことばで頼むだけでなく、寝床の整えかたを目の前で見せておきましょう。どの眠りもあおむけで、同じ、何も置いていないかたくて平らな場所からはじめること。決して足してはいけない用品。すぐに受診すべき呼吸のサイン。そして疲れた大人がソファやひじかけ椅子で赤ちゃんと寝てしまわないための工夫。これらを伝えておきます。
今すぐできる安全チェック
寝床を整えることに、様子見の期間はいりません。かたくて平らなマットレスにぴったりのシーツだけを敷き、あおむけに寝かせ、やわらかい物、ゆるい物は取りのぞきましょう。お昼寝にも夜にも、お世話をする全員が同じやりかたを守ります。
ベビーベッドやバシネットの対象年齢とサイズの上限をメーカーの表示で確かめ、コードや暑くなりすぎる原因を遠ざけましょう。疲れた大人がソファでうとうとせずに授乳や寝かしつけができる場所も決めておきます。息が苦しそう、顔色が青い、呼びかけに反応しないときは、すぐに119番を。このチェックは、次に寝かせる前にすませましょう。
安全と、心地よさを守る
どんな工夫をしていても、赤ちゃんが眠るときの安全の基本は同じです。あおむけで寝かせはじめ、大人とは別の、何も置いていない、かたくて平らな寝床に。枕、ベッドガード、ゆるい布団や毛布、寝かせクッション、傾斜のついた用品は使いません。くたくたの夜こそ、ソファやひじかけ椅子で寝てしまわないよう気をつけましょう。
つい起きがちなこと
- SNSで見たやりかたに引っぱられて、原因はひとつだと思いこんでしまう。
- 一度に、眠りにかかわることをあれこれ変えてしまう。
- 手軽さのために、安全な寝床をあきらめる。
- 体の不調のサインを、眠りの習慣の問題だと思ってしまう。
うまくいっているかの見きわめかた
目指すのは、毎回あおむけで、何も置かない、大人とは別のかたくて平らな寝床から眠りがはじまり、家族の誰もがそれを再現できる状態です。睡眠時間の長さは、成功の物差しではありません。寝返りや夜泣き、つらい夜があっても、枕、寝かせグッズ、やわらかい物、傾斜のある用品を加えないでください。
もっと助けを求めたいとき
呼吸の変化や止まる様子、大きないびきが続く、痛み、飲みや食欲が悪い、体重が増えない、いつになく起きにくい、昼間の強い眠気、急な大きな変化があるときは受診しましょう。息が苦しそう、顔色が青い、呼びかけに反応しないときは、すぐに救急を。大人の疲れきった状態も、手助けを頼んでいい立派な理由です。
覚えておきたいこと
覚えておきたいのは、あおむけ、何もない、大人とは別、かたくて平ら、の4つです。寝返りをしても目がさめても、枕や傾斜クッション、ベビー用の寝かせクッション、ゆるい毛布、傾斜のある用品は安全になりません。その子だけの例外は、かかりつけの医師が決めるものです。
ポイント: 寝かしつけは、いちばん安全で役に立つ次の一歩を選び、くり返せる形にしておきましょう。
NHS, Helping your baby to sleep