幼児が急にお昼寝しなくなったのはなぜ?

ついこの前までお昼ごはんのあとにすっと眠っていたのに、ここ数日は布団の上で歌ったり跳ねたり。「もうお昼寝は卒業?」と迷う時期です。幼児の眠りは、年齢、食事、体調、発達、家族の暮らしかたで変わります。数日の様子で決める前に、24時間の眠り、今の体調、寝る環境を確かめましょう。

ひと言でいうと

お昼寝をいやがるからといって、昼間の眠りがもういらないとは限りません。発達のわくわく、お昼寝の時刻が遅すぎる、一時的なみだれなどで、お昼寝なしの日が何日か続くことがあります。お昼寝卒業と決める前に、夕方の様子、寝る時刻、1週間の眠りの合計を見ましょう。

実際にはどうするか

眠りを戦いにせず、落ち着いた休憩の時間はこれからも用意しましょう。お昼寝しなかった日に夕方つらそうなら、寝る時刻を早めます。お昼寝した日は、遅い時刻や長すぎるお昼寝で、夜の寝つきが毎回遅れないように気をつけましょう。眠りの急な変化に、痛み、呼吸の症状、昼間の強い眠気がともなうときは、医師に相談してください。

まず見ておきたいこと

ふだんに近い数日を選んで、寝かせた時刻、寝ついた時刻、夜中の目ざめ、授乳や食事、お昼寝、朝の起床をざっと書きとめましょう。あわせて、いびき、呼吸が止まるように見えるとき、痛み、かゆみ、病気、飲んでいる薬、昼間の強い眠気がないかも。時間の工夫で十分か、医師にみてもらうべきかを決める材料になります。

お昼寝が減ってきたときの進めかた

  • お昼寝の時間は、落ち着いた雰囲気で、時間を区切って用意しましょう。
  • 眠らなかったら、静かに過ごす時間に切りかえましょう。
  • お昼寝しなかった日は、寝る時刻を早めることを考えましょう。
  • 数日間、眠りの合計を記録しましょう。

上の手順は、選べる工夫のリストです。安全な眠りがまず先。そのうえで、家族が続けられそうなことを1つ選び、体調がよければ数日続けます。うまくいったかは、アプリの評価ではなく、眠りの合計と、子どもと家族の元気、安全で見ていきましょう。

よくある質問

子どもは何歳でお昼寝をしなくなる?

個人差がとても大きいものです。決まった年齢ではなく、必要な眠りの合計と、子どもが元気に過ごせているかで考えましょう。

何時間も布団にいさせたほうがいい?

いいえ。切りかえの時期は、時間を区切った静かな休憩のほうが現実的です。

お昼寝しなかった日は、早く寝かせたほうがいい?

多くの場合、寝る時刻を早めると、眠りの合計を保ちやすくなります。

保育園と家とで、すり合わせる

保育園では眠るのに家では眠らない、あるいはその逆もよくあります。先生や祖父母とは、「お昼寝の時間は落ち着いた雰囲気で、時間を区切る」「眠らなければ静かな時間に切りかえる」といった方針を共有し、お互いの様子を伝え合いましょう。何日で落ち着くかを約束するのではなく、大人がすることを決めておきます。呼吸、痛み、食事でどんなサインがあれば受診するかも書いておけば、疲れた大人がその場で判断しなくてすみます。

1週間分を、ざっくり見直す

1週間、いつもの暮らしの中で眠りを見てみましょう。書くのは、眠る機会、実際に眠ったおよその時間、お昼寝、授乳や食事、体調、大人のこたえかた。分刻みの記録は、医師から頼まれたときだけで十分です。大まかなパターンのほうが読みとりやすく、疲れた心をよけいに追いつめません。

ふり返るときの問いは、「家族がもっと休めるようになったか」「安全か」「乗りきれそうか」です。起きる回数ゼロを目指す必要はありません。効いた工夫は1つ残し、疲れすぎが続くようになったものはやめましょう。呼吸、痛み、授乳や食事、目のさえかたで気になることは、工夫を続けるより先に医療者へ伝えてください。

安全と体調のチェック

まずは体のチェックから。呼吸、痛み、熱、かゆみ、薬、昼間のいつにない眠気はないでしょうか。窓、ブラインドのひも、よじのぼれる家具の安全も確認しましょう。処方されていない眠りのための薬やサプリは使わないでください。夜の対応で大人が疲れきって、翌日の見守りや運転が危うくならないようにすることも大切です。

よくある落とし穴

  • もっともらしいSNSのスケジュールを見て、悩みの原因を1つにしぼってしまう。
  • 同じ夜に、眠りにかかわることをいくつも変える。
  • 楽だからと、安全な寝床をあとまわしにする。
  • 病気や痛みのサインを、寝ぐせや甘えだと片づける。

落ち着いてきたかの目安

寝つきがよくなる、目がさえてしまう夜が減る、お昼寝が組み立てやすくなる、大人が安全にこたえられると感じられる。どれもよくなってきたしるしです。日による違いはあるものなので、数日をまとめて見直しましょう。寝不足が長引く、家族が回らない、と感じる工夫はやめてかまいません。

医療者に相談したいサイン

医師に相談したいのは、呼吸の変化や止まる様子、大きないびきが続く、痛み、飲みや食欲が悪い、体重が増えない、いつになく起きにくい、昼間の強い眠気、急な大きな変化があるときです。息が苦しそう、顔色が青い、呼びかけに反応しないときは、ためらわず救急へ。大人が疲れきっていることも、助けを求めていい理由です。

覚えておきたいこと

眠りの工夫は、寝る環境と体調を確かめてから。家族が安全に続けられる変化を1つ選び、夜だけでなく1日全体で判断しましょう。呼吸、痛み、授乳や食事、体重、いつにない眠気、そして大人の疲れが心配なときは、迷わず専門家に相談してください。

ポイント: お昼寝の切りかえ期には、いちばん安全で役に立つ次の一歩を1つ選んで、毎回くり返せる形にしましょう。

NHS, Helping your baby to sleep

NHS, Sudden infant death syndrome

WHO, Sleep guidance for children under five