同じ部屋で寝るのと、同じ寝床で添い寝するのはどう違う?
日本では、赤ちゃんと同じ部屋で、ときには同じ布団で眠る家庭がたくさんあります。夜中の授乳を考えると、そばにいるほうが楽なのも確かです。ただ、「同じ部屋で寝る」と「同じ寝床で寝る」では、安全の面で大きな違いがあります。眠りの習慣は家族によってさまざまですが、まずは寝る場所そのものと、赤ちゃんの24時間の様子から考えましょう。
ひと言でいうと
同じ部屋で寝るのは、赤ちゃんが大人のそばにある、別のベビーベッドやバシネットで眠ること。添い寝(同じ寝床で寝ること)は、大人と同じ布団やベッドの上で眠ることです。このふたつは同じではありません。公的な目安では、赤ちゃんが小さいうちは、保護者の部屋に、何も置いていない平らな別の寝床を用意することをすすめています。そばにいられて、しかも大人用の寝具の危険がないからです。
実際にはどうするか
疲れきった大人が思わず眠ってしまう夜もあると考えて、備えておきましょう。授乳する場所のまわりからやわらかい物を片づけ、特に危険なソファやひじかけ椅子での授乳は避けます。たばこ、お酒、眠気の出る薬、薬物、早産、低出生体重は、危険を高めます。布団で寝る習慣など、家庭の事情に合った現実的な安全策は、専門家と相談しましょう。
まず確かめておきたいこと
次に寝かせる前に、様子見をせず、寝る場所とそのまわりを点検しましょう。かたくて平らなマットレス、ぴったりしたシーツ、何も置いていないベビーベッドやバシネット、あおむけでの寝かせはじめ、そしてお世話をする全員がそのやりかたをわかっていること。そのうえで、暑くなりすぎていないか、息が苦しそうでないか、飲みが悪くないか、いつになく起きにくくないかを見てください。
同じ部屋で安全に寝るために
- ベビーベッドやバシネットは、すぐ手が届くところに置きましょう。
- 授乳やお世話のあとは、赤ちゃんを別の寝床に戻しましょう。
- 大人の布団や毛布は、赤ちゃんの寝床から離しておきましょう。
- 疲れから思わぬ危ない寝かたにならないよう、夜間授乳の段取りを決めておきましょう。
これは試してみる工夫ではなく、安全な寝かせかたのゆずれない基本です。お昼寝にも夜にも毎回守り、ほかの人がお世話をするときも同じようにできる形にしておきましょう。医療上の理由で違う寝かせかたが必要かもしれないときは、変える前にかかりつけの医師と相談してください。
よくある質問
同じ部屋で寝るのは、添い寝と同じ?
呼びかたは人によって違うので、具体的に考えましょう。ここでいう同じ部屋で寝るとは、部屋は同じで、寝床は別のことです。
同じ部屋で寝るのは、いつまで続ければいい?
CDCは、できれば少なくとも生後6か月までとしています。
大人用のベッドに、赤ちゃんをひとりで寝かせてもいい?
大人用のベッドは、すすめられている、かたくて何も置いていない赤ちゃんの寝床ではありません。
ほかの人に任せるときは
お世話を交代する人とは、寝床の整えかたを実物で共有しましょう。どの眠りもあおむけで、同じ、何も置いていないかたくて平らな場所に寝かせること、絶対に足してはいけない用品、急いで受診する呼吸のサイン、大人が疲れてソファで赤ちゃんと眠ってしまわないための手立て。この4つを伝えておけば安心です。
今すぐできる安全チェック
寝床については、試す期間は必要ありません。マットレスはかたく平らに、上にはシーツだけ。あおむけで寝かせ、やわらかい物、ゆるい物は取りのぞきます。夜もお昼寝も、お世話をする全員が同じようにすることが大切です。
メーカーの表示で、ベビーベッドやバシネットの対象年齢とサイズの上限を確認。コードや暑くなりすぎる原因は遠ざけます。疲れた大人が、ソファでうとうとせずに授乳や寝かしつけをできる場所も用意しておきましょう。息が苦しそう、顔色が青い、反応がないときは、すぐに119番を。このチェックは、次の眠りの前にすませます。
安全と、心地よさを守る
赤ちゃんが眠るときは、昼でも夜でも、安全な睡眠の目安を守りましょう。あおむけに寝かせ、寝床は大人とは別の、かたくて平らで何も置かない場所に。枕、ベッドガード、ゆるい寝具、ベビー用の寝かせクッション、傾斜のある用品は使いません。疲れていても、ソファやひじかけ椅子をその場しのぎの寝床にしないでください。
つい起きがちなこと
- SNSで人気のスケジュールを見て、眠りの悩みには答えが1つしかないと思ってしまう。
- 同じ夜に、寝る時刻も寝かしつけかたも部屋も、一度に変える。
- その場の楽さのために、安全な寝かせかたをゆるめる。
- 体調の変化を、ただの寝ぐずりだと決めてしまう。
うまくいっているかの見きわめかた
ここでの前進は、どの眠りもあおむけで、何も置いていない、大人とは別のかたくて平らな場所からはじまり、お世話をする誰もが同じようにできることです。長く眠るかどうかは目標ではありません。寝返り、何度も起きる、大変な夜があっても、枕や寝かせグッズ、やわらかい物、傾斜のある用品を足す理由にはなりません。
もっと助けを求めたいとき
呼吸の変化、呼吸が止まる様子、続く大きないびき、痛み、飲みや食欲の悪さ、体重の増えの停滞、いつにない起きにくさ、昼間の強い眠気、急な大きな変化。どれかがあれば医師に相談しましょう。息が苦しそう、顔色が青い、反応がないときは、すぐに救急を。保護者の疲れも、手助けを頼む十分な理由になります。
覚えておきたいこと
どの眠りもあおむけではじめ、寝床は何も置かず、大人とは別の、かたくて平らな場所に。寝返りをしても、目をさましても、枕、傾斜クッション、ベビー用の寝かせクッション、ゆるい毛布、傾斜のある用品が安全になるわけではありません。その子だけの例外は、その子を診ている医師が決めることです。
ポイント: どこで寝るかで迷ったら、いちばん安全で役に立つ次の一歩を選び、続けられる形にしておくことです。
NHS, Helping your baby to sleep