新生児の昼夜逆転:保護者にできること

昼間はすやすや眠っているのに、夜中になると目がぱっちり。新生児とのそんな毎日に、「昼と夜が逆になってしまった」と焦る保護者は少なくありません。眠りは月齢、授乳、体調、発達、家族の暮らしかたで変わります。早く直そうと急ぐより、赤ちゃんの24時間全体、今の体調、寝る環境から考えるほうが安全です。

ひと言でいうと

新生児の体内時計はまだ未熟なので、生まれて数週間は、昼に長く眠り、夜に目がさえることがよくあります。赤ちゃんがわざとまちがった時間割を選んでいるのではなく、体のしくみによるものです。体内時計が育つまでの間も、授乳と安全な睡眠の目安が何より優先です。

実際にはどうするか

昼間に赤ちゃんが起きているときは、ふだんどおりの部屋の明るさで、話しかけたりかかわったりしましょう。夜は、授乳もお世話も、静かに暗めにします。夜に眠らせようとして新生児を昼間ずっと起こしておくのはやめ、必要な授乳を遅らせることも決してしないでください。変化は何週間かかけてゆっくり起きるものです。飲みが悪い、なかなか起きない、病気のサインがあるときは、受診しましょう。

まず見ておきたいこと

ふだんに近い数日を選んで、寝かせた時刻、寝ついた時刻、夜中の目ざめ、授乳や食事、お昼寝、朝の起床をざっと書きとめましょう。あわせて、いびき、呼吸が止まるように見えるとき、痛み、かゆみ、病気、飲んでいる薬、昼間の強い眠気がないかも。時間の工夫で十分か、医師にみてもらうべきかを決める材料になります。

昼と夜のメリハリのつけかた

  • 昼間に起きているときは、カーテンを開けて、ふだんどおりの部屋の明るさで過ごしましょう。
  • 夜の授乳は、暗く、たんたんと。
  • 夜中に、はしゃぐような遊びはしないようにしましょう。
  • お世話のあとは、いつもの安全な寝床に寝かせましょう。

上の手順は、選べる工夫のリストです。安全な眠りがまず先。そのうえで、家族が続けられそうなことを1つ選び、体調がよければ数日続けます。うまくいったかは、アプリの評価ではなく、眠りの合計と、子どもと家族の元気、安全で見ていきましょう。

よくある質問

昼間は新生児を起こしておいたほうがいい?

いいえ。新生児にはたっぷりの睡眠が必要です。わざと眠らせないのではなく、起きている時間に日の光とふだんの生活の音にふれさせましょう。

昼夜逆転は、いつよくなる?

眠りのリズムは少しずつ育っていき、時期は赤ちゃんによって違います。

生まれたときから、きっちりしたスケジュールにしていい?

新生児には、きっちりした時間割を当てはめるより、ほしがるときの授乳と安全な睡眠のほうがずっと大切です。

夜のお世話を分担する人と

パートナーや手伝いに来てくれる家族とは、「昼間はカーテンを開けて明るく」「夜の授乳は暗く、たんたんと」といった約束をそろえておきましょう。何日で夜に眠るようになるかを約束するのではなく、大人がすることを決めておきます。呼吸、痛み、授乳でどんなサインがあれば受診するかも書いておけば、夜中に疲れた大人がその場で判断しなくてすみます。

1週間ふり返ってみる

1週間、いつもの暮らしの中で眠りを見てみましょう。書くのは、眠る機会、実際に眠ったおよその時間、お昼寝、授乳や食事、体調、大人のこたえかた。分刻みの記録は、医師から頼まれたときだけで十分です。大まかなパターンのほうが読みとりやすく、疲れた心をよけいに追いつめません。

ふり返るときの問いは、「家族がもっと休めるようになったか」「安全か」「乗りきれそうか」です。起きる回数ゼロを目指す必要はありません。効いた工夫は1つ残し、疲れすぎが続くようになったものはやめましょう。呼吸、痛み、授乳や食事、目のさえかたで気になることは、工夫を続けるより先に医療者へ伝えてください。

安全と、心地よさを守る

赤ちゃんの眠りには、いつでも安全な睡眠の目安があてはまります。寝かせるのはあおむけ、場所は大人とは別の、かたくて平らで何も置いていない寝床。枕、ベッドガード、ゆるい寝具、ベビー用の寝かせクッション、傾斜のある用品は入れないでください。疲れていても、ソファやひじかけ椅子を寝床がわりにしないこと。

つまずきやすいところ

  • もっともらしいSNSのスケジュールを見て、悩みの原因を1つにしぼってしまう。
  • 同じ夜に、眠りにかかわることをいくつも変える。
  • 楽だからと、安全な寝床をあとまわしにする。
  • 病気や痛みのサインを、寝ぐせや甘えだと片づける。

前進のしるし

寝つきがよくなる、目がさえてしまう夜が減る、お昼寝が組み立てやすくなる、大人が安全にこたえられると感じられる。どれもよくなってきたしるしです。日による違いはあるものなので、数日をまとめて見直しましょう。寝不足が長引く、家族が回らない、と感じる工夫はやめてかまいません。

もっと助けを求めたいとき

医師に相談したいのは、呼吸の変化や止まる様子、大きないびきが続く、痛み、飲みや食欲が悪い、体重が増えない、いつになく起きにくい、昼間の強い眠気、急な大きな変化があるときです。息が苦しそう、顔色が青い、呼びかけに反応しないときは、ためらわず救急へ。大人が疲れきっていることも、助けを求めていい理由です。

覚えておきたいこと

眠りの工夫は、寝る環境と体調を確かめてから。家族が安全に続けられる変化を1つ選び、夜だけでなく1日全体で判断しましょう。呼吸、痛み、授乳や食事、体重、いつにない眠気、そして大人の疲れが心配なときは、迷わず専門家に相談してください。

ポイント: 昼夜逆転には、いちばん安全で役に立つ次の一歩を1つ選んで、毎回くり返せる形にしましょう。

NHS, Helping your baby to sleep

NHS, Sudden infant death syndrome

WHO, Sleep guidance for children under five