赤ちゃんが2時間おきに起きるのはなぜ?
午前1時、3時、5時。やっと寝たと思ったらまた泣き声で目がさめる夜が続くと、「何がいけないんだろう」と答えを探したくなりますよね。けれど夜に起きる理由は、月齢、授乳、体調、お昼寝、発達、家族の生活リズムが重なり合ったもの。いちばん安全な計画は、ひとつの原因を決めつけることではなく、赤ちゃんの24時間全体、今の体調、寝る環境を見ることからはじまります。
ひと言でいうと
月齢の低い赤ちゃんがひんぱんに起きるのは、ふつうのことでもあります。眠りのサイクルが短く、まだたくさんの授乳が必要だからです。月齢、体重の増え、昼間に飲んだり食べたりした量、病気、そして赤ちゃんがどうやってまた眠りに戻るか、どれもが関係します。「このくせのせいだ」と決める前に、24時間全体を数え、起きるたびに何が起きているかを見てみましょう。
実際にはどうするか
おなかがすいている、どこか不快といったサインにはこたえ、夜のお世話は静かにして、毎回安全な寝床に戻しましょう。体重が順調に増えている月齢の進んだ赤ちゃんなら、起きるたびに授乳が必要かどうかを医師といっしょに考えることもできます。飲みが悪い、おしっこでぬれたおむつが減った、息が苦しそう、痛がる、熱がある、あるいはお世話をする大人が疲れきって安全にお世話できないといったときは、早めに相談しましょう。
まず見ておきたいこと
数日分の眠りを、ざっくり書き出してみましょう。寝床に入った時刻、実際に眠った時刻、夜中に起きた回数、授乳や食事、お昼寝、朝の目ざめ。そこに、いびき、呼吸の止まる様子、痛み、かゆみ、病気、薬、昼間のいつにない眠気があれば加えます。工夫で整えるか、医師に相談するかの分かれ道は、ここにあります。
夜に何度も起きるときの進めかた
- 眠りと授乳の記録は、何週間もではなく、2〜3日だけにしましょう。
- はっきりした病気、不快なこと、生活の大きな変化がないか見てみましょう。
- 夜のかかわりは、落ち着いて刺激を少なくしましょう。
- 赤ちゃんを、安全な寝床に戻しましょう。
これは全部を一度に変えるための決まりではなく、選べる工夫です。まず安全な眠りを守り、続けられそうなことを1つ選び、体調が落ち着いていれば数日はそのまま続けます。よくなったかどうかは、アプリの数字ではなく、眠りの合計、子どもの元気、家族の安全で判断しましょう。
よくある質問
2時間おきに起きるのは、いつも睡眠退行?
いいえ。「睡眠退行」はよく使われる呼び名ですが、ひんぱんに起きる理由はいろいろあります。
昼間に長く起こしておいたほうがいい?
疲れすぎても夜の眠りがよくなるとは限りません。大切なのは、月齢に合った眠りの合計です。
おなかがすいて起きることもある?
あります。月齢の低い赤ちゃんほどよくあることで、必要な授乳は月齢とその子の状況によって違います。
夜中のお世話を交代する人と
パートナーや実家の家族と夜を交代するなら、「記録は2〜3日だけ」「病気や不快なこと、生活の大きな変化がないかまず見る」というように、同じ手順を決めておきましょう。何日で起きなくなるかを約束するのではなく、大人がすることをはっきりさせておきます。呼吸、痛み、授乳でどんなサインがあれば工夫をやめて受診するかも紙に書いておけば、夜中に疲れた頭で判断しなくてすみます。
1週間たったら、ふり返る
ふだんの1週間、眠りを1日の流れの中で見てみましょう。眠るチャンス、実際に眠ったおおよその時間、お昼寝、授乳や食事、体調、大人がどうこたえたか。分単位の記録は、医師に頼まれたときだけでかまいません。おおまかなパターンのほうが読みとりやすく、疲れているときの不安もあおりません。
1週間の終わりに、休めた時間の合計、安全、家族の回しやすさがよくなったかを見てみましょう。起きることが全部なくなったかは、問いではありません。うまくいった工夫は1つ続け、疲れすぎにつながった工夫はやめます。呼吸、痛み、授乳や食事、いつにない目のさえかたで気づいたことは、工夫を続けず医療者に伝えましょう。
安全と、心地よさを守る
赤ちゃんが眠るときは、昼でも夜でも、安全な睡眠の目安を守りましょう。あおむけに寝かせ、寝床は大人とは別の、かたくて平らで何も置かない場所に。枕、ベッドガード、ゆるい寝具、ベビー用の寝かせクッション、傾斜のある用品は使いません。疲れていても、ソファやひじかけ椅子をその場しのぎの寝床にしないでください。
つまずきやすいところ
- SNSで人気のスケジュールを見て、眠りの悩みには答えが1つしかないと思ってしまう。
- 同じ夜に、寝る時刻も寝かしつけかたも部屋も、一度に変える。
- その場の楽さのために、安全な寝かせかたをゆるめる。
- 体調の変化を、ただの寝ぐずりだと決めてしまう。
前進のしるし
寝つきが楽になる、すっかり目がさめてしまう回数が減る、お昼寝が回しやすくなる、大人が安全にこたえられると感じる。こうした変化があれば前進です。日によってでこぼこがあるのは当然なので数日単位で見直し、寝不足が続く、家族が回らなくなるといった工夫は元に戻しましょう。
もっと助けを求めたいとき
呼吸の変化、呼吸が止まる様子、続く大きないびき、痛み、飲みや食欲の悪さ、体重の増えの停滞、いつにない起きにくさ、昼間の強い眠気、急な大きな変化。どれかがあれば医師に相談しましょう。息が苦しそう、顔色が青い、反応がないときは、すぐに救急を。保護者の疲れも、手助けを頼む十分な理由になります。
覚えておきたいこと
時間や寝かしつけかたを変える前に、まず寝る環境を整え、体調を確かめましょう。家族が安全に続けられる変化を1つだけ選び、1日全体で判断します。呼吸、痛み、授乳や食事、体重、いつにない眠気、大人の疲れが心配なときは、専門家の助けを借りましょう。
ポイント: 夜の頻回な目ざめで迷ったら、いちばん安全で役に立つ次の一歩を選び、続けられる形にしておくことです。
NHS, Helping your baby to sleep