赤ちゃんのお昼寝:保護者が知っておきたいこと

お昼寝について調べるとき、保護者はたいてい疲れていて、すっきり解決する方法を探しています。けれど眠りは、月齢、授乳、体調、発達、家の生活リズムが重なってできあがるもの。だからいちばん安全なのは、決まった時間割や「すぐよくなる」方法ではなく、赤ちゃんの24時間全体、今の体調、寝る環境から考えることです。

ひと言でいうと

お昼寝の回数や長さは、生まれて1年の間に大きく、しかもでこぼこに変わっていきます。1回お昼寝が短かったからといって、スケジュールがまちがっているわけではありません。抱っこでのお昼寝や、日によってばらばらの時間でも、健やかに育つことはできます。大切なのは、1日全体で眠りが足りているか、今のやりかたが安全で無理なく続けられるか、です。

実際にはどうするか

月齢に合った起きている時間がたって、眠そうなサインが出はじめたらお昼寝に誘いましょう。ただし、ばらつきはあって当然です。お昼寝でも、夜と同じ何も置いていない平らな寝床に、あおむけで寝かせます。夕方のお昼寝がいつも就寝を遅らせるなら、少しずつ時間をずらしましょう。疲れきった様子が続く、いつにない眠気、呼吸が気になる、急に大きく変わったといったときは、医師に相談しましょう。

まず見ておきたいこと

数日分の眠りを、ざっくり書き出してみましょう。寝床に入った時刻、実際に眠った時刻、夜中に起きた回数、授乳や食事、お昼寝、朝の目ざめ。そこに、いびき、呼吸の止まる様子、痛み、かゆみ、病気、薬、昼間のいつにない眠気があれば加えます。工夫で整えるか、医師に相談するかの分かれ道は、ここにあります。

お昼寝を整える、小さな工夫

  • パターンを知りたいときだけ、数日間お昼寝を記録してみましょう。
  • 眠りに向かう合図を、毎回同じにしましょう。
  • 安全な寝床に、あおむけで寝かせましょう。
  • 長く寝てほしいからといって、安全でない姿勢で寝かせないようにしましょう。

これは全部を一度に変えるための決まりではなく、選べる工夫です。まず安全な眠りを守り、続けられそうなことを1つ選び、体調が落ち着いていれば数日はそのまま続けます。よくなったかどうかは、アプリの数字ではなく、眠りの合計、子どもの元気、家族の安全で判断しましょう。

よくある質問

赤ちゃんのお昼寝は、どのくらいの長さがいい?

個人差がとても大きいものです。月齢に合った24時間の睡眠と、全体のパターンで考えましょう。

抱っこでのお昼寝は危ない?

抱っこしている大人が眠ってしまいそうなら、赤ちゃんを安全な寝床に移しましょう。赤ちゃんが眠っているときは、いつでも安全な睡眠の目安があてはまります。

お昼寝は、毎日決まった時刻にするべき?

時刻を決めている家庭もありますが、月齢の低い赤ちゃんほど、パターンはばらつきやすいものです。

いっしょにお世話をする人と決めておく

祖父母や保育園など、お昼寝を任せることがある人とは、同じこたえかたを前もって決めておきましょう。「パターンを知りたいときだけ数日記録する」「眠りに向かう合図は毎回同じ」といった共通の一歩です。何日で慣れるかを約束するのではなく、大人がすることを言葉にしておきます。呼吸、痛み、授乳でどんなサインがあれば工夫をやめて受診するかも書いておけば、疲れた大人がその場で決めずにすみます。

1週間ふり返ってみる

ふだんの1週間、眠りを1日の流れの中で見てみましょう。眠るチャンス、実際に眠ったおおよその時間、お昼寝、授乳や食事、体調、大人がどうこたえたか。分単位の記録は、医師に頼まれたときだけでかまいません。おおまかなパターンのほうが読みとりやすく、疲れているときの不安もあおりません。

1週間の終わりに、休めた時間の合計、安全、家族の回しやすさがよくなったかを見てみましょう。起きることが全部なくなったかは、問いではありません。うまくいった工夫は1つ続け、疲れすぎにつながった工夫はやめます。呼吸、痛み、授乳や食事、いつにない目のさえかたで気づいたことは、工夫を続けず医療者に伝えましょう。

安全と、心地よさを守る

赤ちゃんが眠るときは、昼でも夜でも、安全な睡眠の目安を守りましょう。あおむけに寝かせ、寝床は大人とは別の、かたくて平らで何も置かない場所に。枕、ベッドガード、ゆるい寝具、ベビー用の寝かせクッション、傾斜のある用品は使いません。疲れていても、ソファやひじかけ椅子をその場しのぎの寝床にしないでください。

うまくいかなくなる、よくある理由

  • SNSで人気のスケジュールを見て、眠りの悩みには答えが1つしかないと思ってしまう。
  • 同じ夜に、寝る時刻も寝かしつけかたも部屋も、一度に変える。
  • その場の楽さのために、安全な寝かせかたをゆるめる。
  • 体調の変化を、ただの寝ぐずりだと決めてしまう。

よくなってきたかの見きわめかた

寝つきが楽になる、すっかり目がさめてしまう回数が減る、お昼寝が回しやすくなる、大人が安全にこたえられると感じる。こうした変化があれば前進です。日によってでこぼこがあるのは当然なので数日単位で見直し、寝不足が続く、家族が回らなくなるといった工夫は元に戻しましょう。

もっと助けを求めたいとき

呼吸の変化、呼吸が止まる様子、続く大きないびき、痛み、飲みや食欲の悪さ、体重の増えの停滞、いつにない起きにくさ、昼間の強い眠気、急な大きな変化。どれかがあれば医師に相談しましょう。息が苦しそう、顔色が青い、反応がないときは、すぐに救急を。保護者の疲れも、手助けを頼む十分な理由になります。

覚えておきたいこと

時間や寝かしつけかたを変える前に、まず寝る環境を整え、体調を確かめましょう。家族が安全に続けられる変化を1つだけ選び、1日全体で判断します。呼吸、痛み、授乳や食事、体重、いつにない眠気、大人の疲れが心配なときは、専門家の助けを借りましょう。

ポイント: お昼寝で迷ったら、いちばん安全で役に立つ次の一歩を選び、続けられる形にしておくことです。

NHS, Helping your baby to sleep

NHS, Sudden infant death syndrome

WHO, Sleep guidance for children under five