せまい家でもできる、汚れにくい絵の具遊び

せまい部屋で小さな子と絵の具遊びをするのは、たったひとつのくつろぎの場所に大惨事をまねくように感じるものです。ソファに、カーペットに、壁に絵の具。その不安から、絵の具を出すのをやめてしまう親はたくさんいます。でも、小さな子が心から楽しめる汚れにくい絵の具遊びには、広い部屋もビニールで覆った床もいりません。いくつかの工夫で、子どもは楽しく描き、大人は夜にごしごし掃除しなくてすみます。

絵の具遊びのイメージを変える

絵の具遊びは、いつもふたの開いた容器としずくの落ちる筆、というわけではありません。せまい家では、子どもが線を描き色をまぜる楽しさはそのままに、色をとじこめておくのがねらいです。昔ながらの汚れるイメージを手放せば、きれいにできる方法がたくさん見えてきます。子どもが大切にしているのは効果と楽しさで、絵の具がパレットに出ているかどうかではないので、何も失わずに、めちゃくちゃをとじこめに替えられます。

袋の中で描く

いちばんきれいな方法のひとつが、じょうぶなチャックつきの保存袋に絵の具を何か所か出し、空気をぬいて、机や床にテープで平らにとめることです。子どもは指で絵の具を押して動かし、色をまぜ、線を描きます。1滴ももれません。子どもがひとりでできる、汚れにくい絵の具遊びの入門にぴったりで、絵の具がとじこめられているので、まだ口に入れる赤ちゃんにも向いています。

絵の具のかわりに水で

水で描くのは、いちばんきれいな方法です。水を入れた容器と筆をわたして、お風呂のタイル、外の歩道のひと区画、黒板、ぬれると色がこくなる色画用紙に描いてもらいましょう。こぼれる色もしみもありません。跡があらわれてはまた消えていくのに夢中になる子はたくさんいて、片づけは乾くのを待つだけ。せまい場所と、心配性の親にぴったりです。

トレーの中に絵の具をとじこめる

本物の色を使いたいときは、トレーがはっきりした境界になります。天板や大きなふたに紙をテープでとめ、絵の具を少しとビー玉か小さなボールを入れて、トレーをかたむけてボールを転がします。ふちが汚れを受けとめてくれます。スポンジ、綿棒、もようをつけるフォークでも同じです。全部がトレーの中にとどまるので、机も床もきれいなまま。

合う絵の具と面を選ぶ

せまい家での絵の具遊びでは、水で落ちることがゆずれない条件です。安全性の表示があって水で落ちるものを選べば、はみ出してもふきとれます。こい絵の具はゆるい絵の具よりたれにくいので、室内ではより安心。カーペットや布張りの家具ではなく、ふける机、タイルの床、大きなトレーの上で。子どもの服の上に古いシャツ、手の届くところにぬれぶきん。それだけで悪夢になりかねない時間が、さっと終わる片づけに変わります。少しの準備でストレスのほとんどは防げます。

短く、ひとまとまりで

せまい家では、長くだらだら広がる造形の時間は扱いにくいもの。短く区切るほうがうまくいきます。とじこめた絵の具遊びを集中して10分、そのあといっしょにさっと片づけ。楽しいまま、たったひとつの部屋に汚れが広がりません。全部をひとつのトレーかマットの上に出し、終わったらすぐにしまえば、絵の具遊びに場所と時間のはっきりした区切りができ、せまい家での暮らしにぴったりです。

安全をひと言

汚れにくい絵の具遊びでも、いくつか確かめておきたいことがあります。小さな子は絵の具のついた手を口もとに持っていきがちなので、安全性の表示があり水で落ちる絵の具だけを。しっかり見守ってください。とくに袋の中で描く遊びでは、小さな子を袋とふたりきりにしないで。開いたり破れたりすると窒息の危険があります。水を使うときも見守りを。浅いトレーの水でも大人がそばにいる必要があります。肌が敏感で絵の具に反応が出たら、中止して洗い流し、おさまらなければ薬剤師に相談しましょう。

片づけにも子どもを

片づけは、いやな終わりではなく楽しさの一部にできます。ぬれぶきんで机をふいたり、水の入った容器で筆をすすいだりするのが大好きな子はたくさんいます。小さな仕事をまかせると、自分のことという気持ちが育ち、つくることと片づけることはセットだと、しぜんに学べます。せまい家では、片づけを手伝ってくれる子は本当にたのもしい存在。早めに、軽く始めれば、習慣は身につきます。

小さな絵の具セットをつくる

場所がかぎられているからこそ、コンパクトですぐ出せるセットが大きなちがいを生みます。靴の箱に、水で落ちる絵の具ふたつ、筆、チャックつきの袋、トレー、古いシャツ。1分で始めて、同じくらい早く終われます。準備のハードルが低いと、ずっとたびたび絵の具を出せるようになります。よく考えたセットがあれば、どんなにせまい部屋でも、汚れにくい絵の具遊びは毎日の暮らしの気軽な一部になります。

ポイント: 袋の中で描く、水で描く、トレーで転がす。とじこめる工夫で、せまい家でも小さな子が汚れを気にせず絵の具を楽しめます。

NHS, Play ideas and reading

CDC, Positive parenting tips