画面が多くなった時期のあとで、いつもにもどすには

病気の時期、引っ越し、下の子の誕生、あるいはただとんでもなく大変な1週間。いつもの画面の習慣が吹きとび、気づけばお子さまが、思っていたよりずっとたくさん見ていた。家族のくらしでいちばんよくあることのひとつで、それでいい習慣が消えてしまうわけではありません。大切なのは例外があったことではなく、そのあとどうやっていつもにもどっていくかです。

例外も、ふつうのくらしの一部

まず、画面が多かった時期を失敗だと思うのはやめましょう。どの家族にも、乗りきることがいちばんで、タブレットが大仕事をしてくれる時期があります。それこそ画面の役目です。子どもは立ちなおる力が強く、数日、あるいは数週間画面がふえても、発達がくるうことはありません。いつもの流れにもどす時期に、罪悪感ではなく落ちついた気持ちで向きあえば、ずっとうまく対応できます。

おしかえしは、覚悟しておく

しばらく画面が自由に見られていたなら、お子さまがそれを当然と思うのは、もっともなことです。だから、いつもの線引きにもどすと、いくらか抵抗があります。それはお子さまがむずかしいのではなく、変化になれようとするふつうの人間らしさです。ぶつぶつ言われると予想しておけば、言われてもあわてず、おどろきではなく根気でこたえられます。ぐらつきが来るとわかっていることが、たたかいの半分です。

変わることを、ことばにする

子どもは、わかっていれば切りかえをずっとうまく乗りきれるので、もとにもどることをはっきり伝えましょう。「お熱があったあいだはテレビをたくさん見たね。元気になったから、いつもどおりにもどるよ」のような、かんたんな説明でうまくいきます。はっきりした理由と、あのときといまとのはっきりした線ができます。ことばにすることで、わけのわからない取りあげが、わかる変化になります。これが、なめらかにもどすための真ん中です。

いつもの支点に、もどる

画面を1分ずつ交渉するのではなく、前にあった予想できる形を、そのままもどしましょう。画面なしの食事、端末なしの寝る前、画面を見ていい時間と見ない時間。なじみの支点にもどることで、お子さまには落ちつきなおせるしっかりした場所ができ、毎日決めることの重さも大人の肩からおります。流れそのものが、いつもへ引きもどす仕事の多くをしてくれます。

空いたすき間を、うめなおす

おまけの画面の時間は、たいてい何かのすき間にどっと流れこんだものです。だから、そのあとに楽しそうなものを置いてあげると、もとにもどすのがうまくいきます。手軽な遊びを用意し、外の時間を少し多めに計画し、最初の数日は遊びにつきあえる時間を少しふやしましょう。お子さまに夢中になれるものがあれば、画面がなくなったさみしさはずっとうすれ、もどす時期がただ取りあげられるだけのものに感じられなくなります。

急ブレーキより、少しずつ

例外が長かったり、画面がとても多かったりしたなら、いきなりきっぱり切ると、必要以上に大きなたたかいになることがあります。数日かけて少しずつ減らし、いつもの量にもどしていくのは、まったくもっともなことです。とくにたくさん見ることにすっかりなれた子には、ゆるやかに減らすほうが、急に止めるより、やさしくて効くことがあります。

もどしたら、ぶれずに

もとにもどしたことが続くのは、新しくて古い線引きがたよれるものであるときだけです。ある日きっぱり線引きをもどして、次の日に折れてしまえば、お子さまはねばれば得をすると学び、交渉がまた始まります。最初の1週間ほど落ちついて一貫して線を守ることが、例外は本当に終わったのだとお子さまに教えます。そのあとは、もとの流れがもどってきて、毎日の「見たい」は消えていきます。

着地が、思ったよりきびしいとき

とくにとても多く見ていた長い時期のあとには、画面からはなれるのに思ったより苦労する子もいます。ひどく長く取りみだしたり、ほかのことにまったく落ちつけなかったり。たいていは、何日か一貫して続ければやわらぎます。それでも、その大変さがつりあわないほど大きい、いつまでも続く、という場合は、かかりつけの小児科医や地域の保健師さんにひと言相談してみる価値があります。いっしょに考えてくれます。ふつうのぶつぶつより大きなパターンに感じたら、直感を信じてください。

そのあいだ、自分にもやさしく

例外のあとにもとへもどす時期は、病気、下の子の誕生、きつい数週間などで、大人自身がすりへっている時期と重なることがよくあります。お子さまだけでなく、自分にもやさしくしましょう。一晩ですべてを完璧にもどす必要はありませんし、不完全なやり方でまったくかまいません。目指すのは、1週間ほどかけて、いつものバランスへゆっくりもどっていくことで、だれかに何かを証明することではありません。

安心できる、大きな絵

画面の習慣は、どこか1週間でできあがったりこわれたりするものではありません。何か月、何年とかけてお子さまをかたちづくるのは全体のパターンで、例外がひとつあって、そのあと落ちついてもどったことは、その長い物語のなかではほとんど目立ちません。はっきりと、根気よく向きあえば、軌道にもどるのはじゅうぶんにできることです。そして、もとにもどせるとわかっていれば、くらしが本当に必要とするときに、ときどきの例外をこわがらずにゆるせるようになります。

ここだけ覚えて: 画面が多い時期があるのはふつうのこと。変化をことばにして、いつもの支点をもどし、空いたすき間を遊びでうめ、最初の1週間はぶれずに線を守りながら、落ちついてもどしましょう。

AAP HealthyChildren, Family Media Plan

NHS, Physical activity guidelines for children under 5 years