入園説明会や見学で、聞いておきたいこと
入園前に園を訪ねるのは、ありのままの園を見て、そこにいるわが子を思いうかべられる、いちばんの機会です。明るい掲示物にひかれて、本当に聞きたかったことを忘れてしまうのもよくあること。よく選んだ質問をいくつか持っていくと、第一印象の奥まで見て、この園がわが子を安全に、楽しく、しっかりお世話してくれるかどうかを判断しやすくなります。
慣らし保育について
最初の数日をどう扱うかで、その園の考えかたがよくわかります。新しい子をどう慣らしていくのか、親がいっしょにいてから短時間離れる、という少しずつの慣らしがあるか、離れるのがつらい子をどう支えるかを聞いてみましょう。わが子をどうやって知っていくのか、担当の先生は誰になるのかも聞きます。子どものペースにそった、考えられた慣らし保育は、小さな子の心の必要をいちばんに考えている園の、何より強いしるしのひとつです。
先生について
どの園でも中心にいるのは大人です。質問は先生たちに焦点をあてましょう。先生1人あたりの子どもの数、担当の先生のしくみ、先生がどのくらい長く勤めているか。いつも同じ関係が必要な小さな子にとって、入れかわりが多いのは落ち着かないことだからです。先生たちの資格や研修、救命講習を受けているか、園としてどう支えているかも聞きましょう。見学中に先生が子どもたちとどう関わっているかを見ると、答えと同じくらい多くのことがわかります。
ふだんの一日について
わが子をそこに思いうかべられるよう、ふつうの一日の流れを教えてもらいましょう。給食やおやつはいつか、お昼寝はどうしているか、外でどのくらい過ごすか、自由遊びと先生が主導する活動のバランスはどうか。泣いている子をどうなぐさめるか、子どもどうしのトラブルにどう対応しているかも聞きます。一日のリズムがわかると、わが子の気質に合っているか、毎日の流れを大切にしてもらえそうかを判断しやすくなります。
健康と安全について
安全についての質問は、失礼なことではありません。送り迎えのときの出入りの管理、お迎えに来ていい人をどう確かめているか、病気、薬、アレルギーについての決まりを聞きましょう。衛生、おむつ替えやトイレ、緊急時やけがのときにどうするかもたずねます。よい園なら率直に答えてくれますし、書面の決まりを見せてくれることもあります。安全についての答えにためらいやあいまいさがあれば、心にとめておきましょう。
給食について
園で給食が出るなら、献立の見本を見せてもらい、アレルギーや食べられないもの、家庭の方針にどう対応しているかを聞きましょう。好き嫌いの多い子や離乳食の途中の子にどう対応するか、必要なら家から食べ物を持っていけるかも確かめます。まだ母乳を続けている、ミルクの流れがある、という場合は、どう支えてもらえるか確認しましょう。食事は園生活の毎日の一部なので、決める前に知っておく価値があります。
連絡のしかたについて
わが子の一日がどうだったか知りたくなるはずなので、園がどうやって様子を伝えてくれるのかを聞きましょう。連絡帳かアプリか、お昼寝、食事、機嫌について教えてもらえるか、何かあったときにどう連絡してくれるか。わが子の発達をどう伝えてくれるか、心配ごとをどう相談すればいいかも聞きます。しっかりした、開かれた連絡は、親と園の協力関係の土台です。とくに慣らし保育の時期には大切になります。
親自身の安心のために
いちばん役に立つ質問は、実は個人的なものかもしれません。最初の数日、様子を確かめる電話をしてもいいか、泣いて別れたあと落ち着いたら知らせてもらえるか、わが子がなかなか慣れなかったらどうするか。答えを聞くと、その園が親をパートナーと見ているか、入園が手続きではなく、家族みんなにとって心のゆれる一歩だとわかっているかが見えてきます。
見たこと、感じたことを信じる
答えのほかに、雰囲気にも気を配りましょう。子どもたちは満ちたりて、夢中になっているように見えますか?先生はあたたかく目を配り、子どもの目の高さにしゃがんでいますか?園は清潔で、安全で、居心地がよさそうですか?決まりがすべてそろっていても、わが子には合わないと感じる園もあれば、直感を確かめてくれるような、あたたかい安心を感じる園もあります。実際的な答えと自分の印象を合わせて、決めましょう。
心配を伝えるべきとき
安全、先生の体制、泣いている子への対応について園がはぐらかす、見たことと聞いたことが合わない、という場合は、ほかを探したり、はっきり説明を求めたりするのは当然のことです。通いはじめてからも、話し合いを続けましょう。何週間もひどくつらそうにしている、悲しいというよりこわがっているように見える、心身の調子が落ちてきた、という場合は、園長先生に伝え、必要なら地域の保健師さんに相談してください。
ポイント: 慣らし保育、先生、一日の流れ、安全、給食、連絡のしかたをおさえた短いリストを持っていき、答えと園の雰囲気をあわせて判断しましょう。