手づくりマラカスで、おうちリズム遊び

小さな子にとって、マラカスほど手ごたえのある音のおもちゃはそうありません。そしてこれほど自分でかんたんにつくれるものも。お米を少し入れてとじたペットボトルは、動かした瞬間にうれしい音が返ってきて、お金はほとんどかかりません。手づくりマラカスがあれば、資源ごみや台所の物で、どの家庭でも数分でおうちのリズム遊びを始められます。

マラカスがはじめての楽器にぴったりな理由

マラカスが子どもに求めるのは、動くことだけ。そしてすぐに音でこたえてくれます。「動かしたら音が鳴った」という、その場の「こうすると、こうなる」はとても気持ちよく、自分の動きには意味があると知る助けになります。たたく音とくらべて耳にやさしく、小さな手でもにぎりやすく、体全体を使うのにぴったり。腕で、体じゅうで、やがて拍に合わせてふるようになります。リズムへの最高の入り口です。

安全なつくり方

いちばん大切なきまりは、マラカスを、決して開かないほどしっかりとじることです。お米、乾いた豆、ビーズのような小さな中身は、容器がはずれると窒息の危険があるので、ここは手をぬけないところです。

  • きれいなペットボトルか、ふたがしっかりしまる小さな容器を使う。
  • 中身は半分まで。それ以上は入れず、中で動いて鳴るすきまを残す。
  • ふたをしっかりしめ、小さな子にはふたのまわりにじょうぶなテープを巻く。
  • ひびやふたのゆるみがないかときどき確かめ、だめになったものは引退させる。
  • 赤ちゃんや小さな子が遊ぶときは、いつもしっかり見守る。

音で遊ぶ

中身がちがうと、声がちがいます。お米はやわらかなシャー、乾いたパスタは重めのカラカラ、ビーズを少しなら明るいチャラチャラ。ふたつかみっつつくって、いっしょにちがいを探ってみましょう。どれが大きい?どれが小さい?どれがいちばん雨の音に似てる?遊びながら音に名前をつけ、子どもといっしょにふしぎがると、楽しさにことばが織りこまれ、もっとよく聞くようになります。手づくりマラカスで、おうちのリズム遊びはただの音ではなく、ゆたかな感覚の体験になります。

かんたんな遊び

  • まねっこシャカシャカ。短いパターンをふって、子どもにまねしてもらう。
  • ふって、ストップ。いっしょにふって、「ストップ」で固まる。子どもは大好きです。
  • 大きく、小さく。強くふって、それからささやくくらいそっとふる。
  • 歌に合わせて。お気に入りの歌をかけるか歌って、拍に合わせてふる。
  • かくれて、聞いて。背中のうしろでふって、音で大人を見つけられるか試す。

体もいっしょに

マラカスは動くためにあります。頭の上で高く、つま先のそばで低く、速く、ゆっくり、片側へ、反対側へ。部屋を行進しながら、ぴょんぴょんしながら、やさしくくるくる回りながらふってみましょう。音と大きな動きが結びつき、体の協調と、小さな子が元気に育つ毎日の体を動かす遊びを支えます。小さな楽器が、体全体のダンスに変わります。両手にひとつずつ持てば、楽しさも2倍です。

毎日の暮らしのなかに

安くてかんたんにつくれるので、マラカスは暮らしのいろいろな場所に置けます。夕ごはんをつくるあいだにさっと歌えるよう台所にひとつ、元気に送りだせるよう玄関にひとつ、長い待ち時間や移動のためにかばんにふたつ。手づくりマラカスはみんなでの遊びにもぴったりなので、友だちが来たら、いっしょにつくって家族バンドを。手軽でお金もかからない午後になります。

子どもといっしょに遊びを育てる

赤ちゃんは軽いマラカスをにぎってふり、音を喜びます。赤ちゃん用は小さくして、しっかり見守りましょう。小さな子は元気いっぱいにふり、かんたんなパターンのまねや、合図で止まることを始めます。幼児期の後半になると、拍をより安定してきざみ、ふる遊びをリードし、新しいマラカスづくりを手伝って、中身を選んだり音を予想したりできます。同じシンプルな楽器が、成長とともにもっとたくさんのことをくれます。

元気に過ごすための、やさしいひと言

マラカス遊びは、子どもが音にこたえ、拍に合わせて動く姿に気づく、毎日の小さなチャンスです。子どもによって大きくちがうので、興味やじょうずさの差はふつうのこと。時間がたっても音や音楽に反応しない、大人の声が聞こえていないように見える、年齢から考えて動いたりことばを使ったりしない、できていたことができなくなった、という場合は、地域の保健師さんやかかりつけの小児科医に伝えましょう。そして、とじ目の確認も忘れずに。安全な遊びが、すべての土台です。

覚えておきたいこと

手づくりマラカスは、ゆたかな音楽遊びにはお金も手間もほとんどいらないと教えてくれます。とじたボトルと、ひとにぎりのお米と、少しの気配りだけ。いくつかつくって、ちがう声を探り、まねっこやストップの遊びをして、子どもに体全体でふらせてあげましょう。家にリズムを運びこむ、いちばんシンプルで楽しい方法のひとつです。

ポイント: マラカスは安全のためにしっかりとじて、中身のちがうものをいくつか。まねっこ、ストップ、体全体のリズム遊びに使いましょう。

NHS, Play ideas and reading

WHO, Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under five