離乳食のえずきと窒息、どう見分ける?

離乳食を食べていた赤ちゃんが、突然オエッと顔を真っ赤にする。思わず背中をたたきたくなりますよね。えずきと窒息の違いを知っておくことは、食事の安全の土台です。食べることには、栄養、口の動き、感覚で学ぶこと、家庭の食文化、そして大人が安全な機会を用意し、子どもが空腹や満腹を伝える関係がふくまれています。だからこそ、体の安全と食卓での信頼の両方を守る知識が必要です。

ひと言でいうと

えずきは体を守る反射で、せきをしたり、オエッとしたり、顔が赤くなったりしながら、赤ちゃんが食べものを前に押し戻そうとする、音のある反応です。窒息は空気の通り道をふさぐことがあり、子どもは泣けない、うまくせきができない、息ができない状態になります。顔色が変わる、ぐったりすると緊急事態なのは明らかですが、そのサインは食事をはじめる前に覚えておきましょう。

実際にはどうするか

子どもをまっすぐすわらせ、今の力に合ったかたさと形の食べものを使いましょう。えずいていても空気が通っているなら、落ち着いて、赤ちゃん自身に処理させます。見えないまま指でかき出そうとすると、食べものをかえって奥に押しこむことがあります。窒息したときは、年齢に合った応急手当をして、すぐに119番を。せきこみや窒息をくり返すときは、食べることについて医師にみてもらいましょう。

はじめに見ておきたいこと

食卓での様子を、何回分かまとめて見てみましょう。すわる姿勢、食感への慣れ、食欲、母乳やミルクの量、体重の増え、食べるときの気持ち。せきこみ、窒息しかける、痛がる、吐く、飲みこんだあとのゴロゴロ声、発疹、呼吸の症状は、気づいたらすぐ書きとめます。こうしたサインには、えずきや食欲の波とは違う対応が必要になるからです。

食事の前に準備しておくこと

  • 公的な、のどにつまりやすい食べものの一覧を確かめましょう。
  • 子どもの食べる力に合わせて調理しましょう。
  • 子どもをまっすぐすわらせ、見守りましょう。
  • 認定された乳幼児の救命講習を受けておきましょう。

試すときは、子どもがしっかり起きていて、まっすぐすわっているタイミングを選びましょう。変化は1回に1つ。はっきりした「もういらない」が出たら、そこで切り上げます。決めた量まで食べさせようとせず、次の食事やおやつは、いつもと同じ流れで出してあげてください。

よくある質問

離乳食をはじめたころに、えずくのはふつう?

食感を覚える途中で見られることはありますが、くり返す、ひどいといった食べることのむずかしさは、相談しておきましょう。

赤ちゃんは、音を立てずに窒息することがある?

窒息すると、声やせきがうまく出せなくなることがあります。緊急のサインと応急手当は、前もって覚えておきましょう。

食べものを小さく切れば、いつも安全?

そうとは限りません。形、かたさ、ねばり、子どもの食べる力のすべてが関係します。

ほかの人が食べさせる前に

祖父母や保育園など、ほかの人が食事を出す前に、食べものをどう用意するか、子どもをどこにすわらせるか、しっかり見守るとはどういうことかを実際に見せましょう。いつもお世話をする人は誰でも、しっかりしたせきや音のあるえずきと、空気がふさがれた状態とを見分けられること、119番を知っていること、そして年齢に合った応急手当の講習を受けていることが大切です。いざというときに説明書を探すのでは間に合いません。

次の食事の前に、対応を知っておく

えずきと窒息への備えは、様子を見る期間を待ってはいられません。子どもをまっすぐすわらせ、今の食べる力に合わせて調理し、のどにつまりやすいことで知られる食べものは取りのぞき、いつもお世話をする人が年齢に合った応急手当と119番への連絡のしかたを知っているようにしましょう。

えずいている間、声が出て空気が通っているなら、そばにいて、見えないまま指でかき出すのはやめましょう。空気がふさがれている、せきも泣くこともうまく息をすることもできないときは、習った緊急の対応をはじめて助けを呼びます。食事のたびにせきこみや窒息をくり返すときは、医師にみてもらいましょう。

安全と、子どもの尊厳を守る

どんな場面でも、見守りと食べものの形がいちばんの安全策です。今のかむ力、飲みこむ力に合わせ、のどにつまりやすいことで知られる食べものは出さないか工夫します。年齢に合った応急手当は、認定された講習で学んでおきましょう。窒息やひどいアレルギー反応が疑われたら、ネットで調べず、すぐに緊急の対応を。

つまずきやすいところ

  • 子どもの様子より「あと一口食べたか」ばかり気にしてしまう。
  • 「もういらない」とはっきり伝えているのに、遊びで気をそらして口に運ぶ。
  • 食感を進めることを急いで、のどにつまりやすい物への工夫を忘れる。
  • 栄養の専門家に相談せずに、食べものを除去する。

前進のしるし

ここでの目標は、まず安全に空気が通ることと、食べものの準備です。反応を見せなくすることが目的ではありません。時間がたつにつれて、合った食感をえずきが少なく扱えるようになっていきますが、何度もせきこむ、窒息しかける、ゴロゴロした声、痛がる、食事がいつまでもとても大変といったときは、家で試し続けるのではなく、食べることの専門家にみてもらいましょう。

専門家に相談したいとき

体重が増えない、脱水、続く痛み、何度もむせる、窒息しかける、飲みこんだあとのゴロゴロした声、アレルギーの疑い、食べられる物の急な減少、食事が成り立たないほどの苦痛。これらがあれば専門家に相談してください。息ができない、意識がおかしい、重いアレルギー反応のサインがあるときは、すぐに119番を。

覚えておきたいこと

大人の役割は、合った食べもの、安全な調理、見守り、いつもどおりの食事の機会を用意すること。食べるかどうか、どれだけ食べるかは、子どものサインが教えてくれます。体重の増え、水分、アレルギーの症状、痛み、飲みこみにくさは、完食や流行りの食べさせかたよりも、いつも優先されます。

ポイント: えずきと窒息への備えは、安全で役に立つ次の一歩を1つ。それを無理なくくり返せる形にしておきましょう。

WHO, Complementary feeding guideline

NHS, Your baby’s first solid foods

CDC, Infant and Toddler Nutrition