2歳までに避けたい・控えたい食べものと飲みもの

「はちみつは何歳から?」「お刺身はいつから?」「おやつのせんべいは大丈夫?」。食べられる物が増えるほど、迷うことも増えていきます。食べることは、量だけでなく、栄養、口の動き、感覚で学ぶこと、家庭の食文化、そして大人が安全な機会を用意し、子どもが空腹や満腹を伝える関係でできています。体の安全と、食卓での信頼。その両方を守る視点で見ていきましょう。

ひと言でいうと

小さな子どもは、のどにつまる危険、安全でない食べもの、栄養のある食事を押しのけてしまう食品から、特に守られる必要があります。制限は年齢や地域の目安で変わりますが、よくあげられるのは、1歳までのはちみつ、加熱殺菌していない食品、水銀の多い魚、丸ごとのナッツ類、かたくて丸い食べもの、とりすぎの塩分、加えられた砂糖、甘い飲みものです。

実際にはどうするか

食品や目安は国によって違うので、住んでいる国の最新の目安(日本なら厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」など)を使いましょう。材料だけで判断せず、形やかたさを工夫し、表示を確かめ、ふだんの飲みものは水と年齢に合ったミルクにします。アレルギーや病気で食べものを除くときは、避けられるはずの栄養の不足が生まれないよう、医師の指導を受けましょう。

はじめに見ておきたいこと

数日間の食事をざっと見わたしてみましょう。姿勢は安定しているか、どんな食感を扱えているか、食欲、母乳やミルク、体重の増え、食べているときの気持ち。もしせきこみ、窒息しかけた様子、痛み、嘔吐、ゴロゴロした声、発疹、呼吸の症状があれば、それは別扱いです。正確に書きとめておけば、ふつうの用心深さやえずき、食欲の変化と見分けやすくなります。

毎日の食べもの選びで

  • 加えられた砂糖がないか、表示を確かめましょう。
  • ジュースより、果物をそのまま出しましょう。
  • 丸い物やかたい物は、のどにつまりにくい形に変えましょう。
  • 12か月までは、母乳か育児用ミルクをおもなミルクにしましょう。

上の手順は、食卓を安全に、そして子どもの気持ちをわかりやすくするためのものです。眠くないとき、きちんとすわれているときを選び、変えることは1つずつ。はっきりした「いらない」は受けとめ、量のノルマはつくらず、次の食事やおやつはいつもどおりに用意しましょう。

よくある質問

赤ちゃんにジュースを飲ませてもいい?

CDCは、12か月までは果汁も野菜ジュースも与えないようすすめています。12か月を過ぎても必要はなく、控えめにしましょう。

赤ちゃんに牛乳を飲ませてもいい?

12か月までは、牛乳をおもな飲みものにしないでください。

「幼児用おやつ」なら、どれも体にいい?

そうとは限りません。原材料、加えられた砂糖、塩分、のどにつまる危険がないかを確かめましょう。

祖父母や保育園と、そろえておく

おじいちゃん、おばあちゃんが、よかれと思ってジュースやあめを出してくれることもあるでしょう。家族や保育園とは「おやつの表示で砂糖を確かめる」「ジュースより果物をそのまま」といった方針を共有しておきましょう。何かを急に変えさせるのではなく、大人が何をするかを決めておきます。どんなサインで食事をやめるか、どんな症状なら受診するか、年齢に合った応急手当を知っているのは誰かも話しておけば、子どものペースを大切にしながら見守りもゆるみません。

1週間ふり返ってみる

ある1週間を選んで、食事とおやつを何回分か見てみましょう。食べものの種類、扱えた食感、おなかのすき具合ともういらないのサイン、心地よさ、そばで見守れたか、せきこみ、窒息しかけた様子、発疹、吐く、痛がる。メモはこれで十分です。何口食べたか、大人が何と言ったかを採点するのはやめておきましょう。

ふり返りのときは、「たくさん食べたか」より「安全に、楽しく参加できたか」を見ましょう。少し自信がついたか、プレッシャーを増やさずに学ぶ機会が広がったか。役立った工夫は続け、子どもの力に合わなかった食感や流れは調整します。体重の増え、水分、飲みこみ、食べられる物の極端な少なさが続くなら、専門家に相談しましょう。

安全と、子どもの尊厳を守る

安全のために、食べているときは必ずそばで見守りましょう。かむ力、飲みこむ力に合った形とかたさにし、のどにつまりやすい食べものは遠ざけておきます。年齢に合った応急手当は、認定された講習で学んでおきましょう。窒息が疑われるときや重いアレルギー反応があるときは、ネットで答えを探さず、すぐに緊急の対応をしてください。

つまずきやすいところ

  • 食卓が、子どもの合図より「もう一口」を競うゲームになってしまう。
  • 満腹のはっきりしたサインのあとも、動画やおもちゃで気をそらして食べさせ続ける。
  • つまりやすい物の形を工夫しないまま、次の食感へ進む。
  • 栄養のアドバイスを受けないまま、食べものを減らしたり除いたりする。

前進のしるし

前進は小さな形でやってきます。お皿の上の食べものをいやがらなくなる、新しい食感をこなせる、空腹や満腹を前よりはっきり伝える、大人の手を借りる場面が減る、少しずつ食べる物の幅が広がる。1皿ではなく数週間単位で見ましょう。ただし体重の増え、水分、飲みこみの心配には、待たずに対応を。

専門家に相談したいとき

体重の増えが止まった、脱水ぎみ、痛みが続く、せきこみや窒息しかけることがくり返される、飲みこんだあとに声がゴロゴロする、アレルギーかもしれない、食べられる物が急に少なくなった、食事のたびにつらそうで回らない。そんなときは専門家を頼りましょう。息ができない、倒れた、重いアレルギー反応が出たときは、すぐに119番です。

覚えておきたいこと

食卓での大人の仕事は、合った食べものを安全に用意し、見守り、いつもの時間に出すこと。どれだけ食べるかは、子どもの合図にまかせましょう。ただし体重の増え、水分、アレルギーの症状、痛み、飲みこみにくさがあれば、それが完食や流行りの方法よりも先です。

ポイント: 2歳までの食べもの選びで迷ったら、いちばん安全で役に立つ次の一歩を選び、続けられる形にしておくことです。

WHO, Complementary feeding guideline

NHS, Your baby’s first solid foods

CDC, Infant and Toddler Nutrition