色水で遊ぶ、かんたんな色まぜ実験
色水を入れたコップを3つ並べて、スプーンを渡し、青と黄色がうずをまいてみどりになるときのお子さまの顔を見てください。色は、子どもが世界について最初に気づくもののひとつなので、ふたつの色がまざってまったく新しい色になるのは、本当にびっくりすることなのです。食用色素を少しと水があれば、台所のテーブルが、小さくてうれしい発見の場所に変わります。
色まぜが、子どもを夢中にさせる理由
子どもは生まれつき、色を集めるのが大好きです。お気に入りのコップの赤、描くお日さまの黄色。知っているふたつの色が出会って三つ目になると、知っていると思っていたことがひっくり返ります。そのやさしいびっくりこそが好奇心の燃料で、小さな子を、注いで、まぜて、もっと、とたのみつづけさせてくれます。
そのうしろにある考え
赤、青、黄色は三原色と呼ばれ、まぜあわせてほかの色をつくれます。青と黄色でみどり、赤と黄色でオレンジ、赤と青でむらさき。水が色を運んでくれるので、なめらかにまざって見やすくなります。お子さまが、どの組みあわせで何ができるかを覚える必要はありません。ひとまぜずつ、自分で発見することに喜びがあるのです。
用意するもの
- 色がよく見える、透明なコップか、きれいな製氷皿。
- 水。気持ちよく感じる、ぬるま湯ならなおいい。
- 赤、青、黄色の食用色素か、洗える絵の具を少し。
- ていねいに注ぐための、スプーン、スポイト、きれいなストロー。
- 色はあちこちへ旅をするので、古いシャツかエプロンと、ふける台。
結果がはっきり、わくわくするままになるよう、まずは三原色だけで始めましょう。
いっしょに試してみる
かんたんな色まぜ実験は、注ぐ前に毎回質問を誘ってくれます。青と黄色で何ができると思うか聞いて、それぞれ少しずつまぜて見てもらいましょう。スポイトで1滴ずつ色を足していくと、うすい色がだんだんこくなっていくのが見られます。からのコップを並べて、自分だけの新しい色をまぜてもらい、ふしぎな作品にひとつずつ名前をつけていきます。ここにまちがいはなく、つくれる色が増えていくだけです。
お子さまが学んでいること
学びは、きれいな結果よりも深いところにあります。結果を予想して試す、それは科学的な考えの中心です。滴を増やすと色がこくなると気づき、量やこさのはじめての感覚が育ちます。色のことばが育ち、見たものに名前をつけることを学びます。スポイトをにぎったり、こぼさずに注いだりするのは、小さな手の筋肉の本物のトレーニングにもなり、のちに鉛筆を持つのに使うのと同じコントロールを支えます。ここにははじめての算数も隠れています。2滴だと10滴よりうすい色になる、と感じはじめることは、あとで役に立つ量の直感です。にごった茶色から、本人が「ドラゴングリーン」と呼ぶ色まで、自分の考えた色に名前をつけると、ことばと想像力が同時にのびます。
遊びを広げる
基本になれてきたら、挑戦を深めましょう。すきとおった水を足して色をうすくしてもらうと、色はうすめられるとわかります。植物のみどりのように、部屋のなかの色に合わせて、それらしくなるまでまぜてみる。色水をこおらせて、とけていくのをまぜれば、もっとゆっくり、夢のような遊びになります。色をうすい順からこい順に並べれば、ちょっとした分ける遊びもしのびこみます。
安全に、落ち着いて
食用色素か、洗える無毒と書かれた絵の具を使えば、なめてみたがる子にも害はありませんが、水はまぜるためのもので飲むものではないと伝えましょう。しみになるのは当たり前と思って、先に服と台を守っておくと、雰囲気がぴりぴりせずにすみます。スポイトや小さなキャップは、口に入れるかもしれない赤ちゃんから遠ざけてください。肌が敏感なお子さまなら、終わったあとにさっと洗いながすと安心です。なによりも、しばらくはきれいさを手放しましょう。少しのよごれは、ふしぎの代金です。
相談してみたいとき
これは身につけることのない楽しい遊びなので、プレッシャーはゼロに。それでも、お子さまをいちばん知っているのは親です。思っているように色が見えていない、色を見わけていないようだ、あるいは見えかたや発達にもっと広い心配がある、という場合は、かかりつけの小児科医や地域の保健師さん、眼科に伝えてみましょう。色の見えかたや視力はかんたんに確かめられ、早めの質問はいつでも妥当なことです。
ふたつがまざって、新しい色に
かんたんな色まぜ実験は、世界は決まりきったものではなく、ふたつのものがまざって新しいものになれると、お子さまに見せてくれます。自分で考えた色をつくりながら、予想し、くらべ、名前をつける練習をします。コップを並べて、テーブルを守り、好奇心のある質問をひとつかふたつして、うずまきを始めましょう。
ポイント: 赤、青、黄色の色水とスポイトを渡して、新しい色を予想して発見させてあげましょう。食べても安全な色素を使い、服や台は先に守っておきます。
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