「1番目・2番目・3番目」順番のことばの伝えかた

「いちばんがいい!」。小さな子の口から、これほど自然に出てくることばはそうありません。いちばんになりたいという強い気持ちは、ちがう種類の数のことばへの、ぴったりの入り口です。1番目、2番目、3番目は、いくつあるかではなく、順番のなかでどこにあるかを教えてくれることば。子どもは、その順番が自分にとって本当に大事なときに、いちばん早く身につけます。

「何番目」は、量ではなく位置

数のことばには、ふたつの家族があります。いち、に、さん、は、いくつあるかを数えることば。1番目、2番目、3番目は、ならびのなかの位置を示すことばです。つながってはいますが、べつのもので、そのちがいは本物です。あめ3つは量ですが、3番目のあめは、列のなかの特定のひとつのあめです。何番目のことばをじょうずに伝えるには、この「位置」という考えをいつも真ん中においておきましょう。

「いちばん」と「さいご」がいちばんかんたん

まずは、子どもがいちばん強く感じるふたつの位置から始めましょう。いちばん(1番目)と、さいごです。いちばんになりたい気持ちはどの子もわかるし、さいごになりたい子はいないので、このことばには気持ちの重みがあって、心に残ります。「階段、いちばんにのぼったね」「それがさいごのビスケットだよ」。いちばんとさいごがしっかりしたら、そのあいだに2番目、3番目が入りやすくなります。

並ぶことと、順番こを使う

毎日の暮らしはならびでいっぱいで、順番こはそのなかでもいちばん豊かです。「最初はあなた、2番目はわたし、3番目はお兄ちゃんね」。すべり台でも、お風呂でも、遊びでも、列に並ぶと、子どもは体で感じられる順番のなかに自然と入ります。起きたその場で位置をことばにすると、覚えるための抽象的なリストではなく、暮らしのなかの本物の例として何番目のことばに出会えます。

遊びながら練習する方法

  • おもちゃを並べて名前を言う。このくまさんが1番目、これが2番目、これが3番目。
  • ミニカーで競争して、だれが1位、2位、3位かを発表する。
  • 遊びで順番こをしながら、ひとりひとりが何番目かを言う。
  • 絵本を読んで、だれが1番目、2番目、さいごに来たかを話す。

競争はとくにおすすめです。ゴールの順番はわくわくしてはっきりしているので、何番目のことばを伝える、いきいきした方法になります。

列にそって指さす

何番目のことばは、指させる本物の列があるとき、いちばんよくわかります。物を一列に並べて、ひとつずつふれながら位置を言いましょう。「1番目、2番目、3番目」。指さしが、これらのことばはまとまり全体ではなく、ならびのなかの位置につけられた名前だと見せてくれます。「2番目の車をとって」「3番目のくまさんを指さして」と頼むと、ことばと列のなかの場所が結びつきます。

「さいしょ・つぎ・さいご」と結びつける

一日の順番を話すのに、もう「さいしょ・つぎ・さいご」を使っているかもしれません。何番目のことばは、そのすぐ上に積みあがります。「1番目にお着がえ、2番目にごはん、3番目に歯みがき」。新しいことばを、お子さまがもう知っている順番の考えに結びつけると、なじみやすくなります。毎日の流れは、プレッシャーなしに位置のことばを練習できる、やさしくくり返される場面です。

3番目から先を急がない

4番目、5番目、その先へ急いで進む必要はありません。1番目、2番目、3番目、それにさいごがあれば、小さな子が出会うほとんどの場面に足ります。それだけでじゅうぶん、しっかり身につけるに値します。もっと大きな何番目は、のちに数えることばにそって、わりと筋道どおりに続いていきます。今は、あやふやなたくさんのリストより、最初のいくつかの位置にしっかりなじむほうが、ずっと役に立ちます。

取りちがえはあるもの

最初は、何番目のことばと数えることばを取りちがえて、「2番目」のつもりで「2」と言ったり、2番目と3番目をまぜたりすることがよくあります。ことばの響きが似ていて、考えも細やかなので、まったくふつうのことです。きつく直すより、正しいことばを使ってみせましょう。「そうだね、わたしのすぐあとの、2番目だったね」。本物の場面でのあたたかいくり返しが、どんな練習よりもよく教えてくれます。

わかってきているサイン

お子さまが自分の遊びのなかで1番目、2番目、3番目を正しく使う、2番目はだれの番かを正確に言いあう、競争の順番を実況する。おもちゃを並べて、どれが3番目かを発表することもあるでしょう。こうした自分からの正確な使いかたは、ならびのなかの位置という考えが、お子さまが順番について考えるしかたの本物の一部になったしるしです。

少し気にかけたいとき

順番や位置のことばの理解は、幼児期を通して少しずつ育ち、子どもによって大きな差があります。まわりの子とくらべて、ならびや順番のことばをほとんどつかめていない、数えること、話すこと、かんたんな指示にこたえることが全体的にむずかしそう、できていたことができなくなったようだ、という場合は、かかりつけの小児科医や地域の保健師さん、園の先生に気軽に話してみましょう。早めに伝えるのはよくあることで、役立つ支援を手配しやすくなるだけです。

「いちばん」への情熱を、学びに

何番目のことばは、いちばんになりたいという子どもの自然な情熱を、順番と位置についての本物の算数の学びに変えてくれます。競争、列、順番こを使って1番目、2番目、3番目を伝え、本物の物の列にそって指さし、遊び心を忘れずに。お子さまはすぐに自信をもって位置を示せるようになるでしょう。育っていく数の感覚の、小さくても本物の一歩です。

ポイント: 位置のことばは、競争、列、順番こで伝えましょう。いちばんとさいごから始めて、本物の列にそって指さすと、1番目、2番目、3番目が、量ではなく場所を表すことばになります。

NHS, Play and learning for babies and toddlers

UNICEF, Learning through play