保育園の見学で聞いておきたい質問リスト
見学はあっという間に終わってしまいます。すてきなままごとキッチンに見とれているうちに、本当に大事なことを聞きそびれて帰ってきた、ということもよくあります。はっきりした質問リストを持っていけば、落ち着いて見られますし、いくつかの園を公平にくらべることもできます。ここでは、子どもの一日を形づくることがらに分けて質問をまとめました。気持ちだけでなく、頭でも判断するための手がかりにしてください。
先生についての質問
園の中心は先生です。まずはここから。
- わが子には、特別な関係を築いてくれる担当の先生がつきますか?
- わが子のクラスでは、先生1人あたり何人の子どもを見ていますか?
- 先生たちはここで長く働いていますか?入れかわりはどのくらいありますか?
- 先生はどんな資格や研修をもっていますか?救命講習も受けていますか?
- 先生があたたかく、よく目を配った保育ができるよう、園としてどう支えていますか?
どんな設備よりも、いつも変わらない、支えられている、愛情深い大人がいることのほうが大切です。入れかわりが多い、先生たちに余裕がなさそうに見えるときは、その理由をやんわりたずねてみましょう。
ふだんの一日についての質問
わが子の毎日が実際にどうなるのか、具体的に思いうかべられるようにしましょう。
- 登園からおむかえまで、ふつうの一日の流れを教えてもらえますか?
- 自由遊び、先生が主導する活動、外遊び、休息のバランスはどうなっていますか?
- お昼寝はどのようにしていますか?わが子の眠りに合わせてもらえますか?
- 給食やおやつの時間はどんな様子ですか?食べることをどううながしていますか?
- 子どもたちはどのくらい外で過ごしますか?どんな天気なら外に出ますか?
慣らし保育と、親子の別れについての質問
移行期をどう扱うかを聞くと、その園の考えかたがよくわかります。
- 慣らし保育はどのように進めますか?少しずつ時間をのばしていけますか?
- 朝の別れで子どもが泣いているとき、どう対応していますか?
- 子どもはふつう、どのくらいで落ち着きますか?その様子をどうやって知らせてもらえますか?
- 家からお気に入りのタオルやぬいぐるみを持っていけますか?
慣らし保育を大切にし、少しずつ慣らしていくよう親に声をかけてくれる園は、小さな子どものことをよくわかっている園です。
安全と健康についての質問
子どもの安全を守る、実際的な基本です。
- 認可や届出はされていますか?自治体の監査を受けていますか?最新の結果を見せてもらえますか?
- 園の戸じまりや出入りはどう管理していますか?おむかえに来られるのは誰ですか?
- 病気のときの決まりはどうなっていますか?どんなときに家で休ませる必要がありますか?
- アレルギー、薬、食事の配慮にはどう対応していますか?
- けがや緊急時には、どんな手順で対応しますか?
- 子どもを守るための取り組みや、職員の採用時の確認はどうしていますか?
こうしたことを聞くのは、親の当然の権利です。よい園なら、身がまえずに率直に答えてくれます。
連絡のしかたについての質問
通いはじめたら、園が親の目や耳のかわりになります。
- 食事、お昼寝、おむつ、機嫌のことは、毎日どうやって伝えてもらえますか?連絡帳ですか、アプリですか?
- 気になることがあるときは、どうやって、誰に相談すればいいですか?
- わが子の発達や成長の様子は、どのように伝えてもらえますか?
- 日中、保護者と先生はふだんどうやって連絡をとっていますか?
毎日のしっかりした連絡は、小さな子をあずける親にとって、いちばん大きな安心のひとつです。重く見ておきましょう。
わが子についての質問
一般的な子どもではなく、わが子のことを話題にしましょう。
- うちの子は人見知りで、なじむのに時間がかかります。どう支えてもらえますか?
- うちの子はとても活発で、体を動かすのが大好きです。そのエネルギーをどう生かしていますか?
- うちの子には特別な配慮や持病があります。これまでにどんな経験がありますか?
- うちの子はまだ哺乳びんを使っていたり、決まった習慣があったりします。合わせてもらえますか?
答えを聞けば、その園がわが子のありのままに寄りそってくれるのか、それとも型にはめようとするのかがわかります。
手続きや実際の取り決めについての質問
最後に、毎日の暮らしを回すための段取りです。
- 開園時間は何時から何時までですか?延長保育やおむかえが遅れるときは、どうなりますか?
- 保育料はいくらで、何がふくまれていますか?支払いはどのようにしますか?
- 家で用意するものは何ですか?園で用意してくれるものは何ですか?
- 長期のお休み、先生の病欠、休園のときはどうなりますか?
- 転園や退園をするときは、いつまでに、どんな手続きが必要ですか?
全体の印象を信じる
答えの中身も大切ですが、答えかたも大切です。先生たちはあたたかく、ゆったりしていて、自分たちの園に誇りをもっているように見えますか?それとも、身がまえていて、急いでいるように見えますか?聞きにくい質問まで歓迎してくれる園は、これからの何年かに親が求める率直さを見せてくれています。質問をはぐらかされたら、心にとめておきましょう。
入園そのものに注意すべきサインがあるわけではありませんし、通いはじめに少し泣くのはふつうのことです。でも、見聞きしたことで安全や子どもの心身について本当に落ち着かない気持ちが残るなら、ほかを探したり、地域の保健師さんに相談したりするのは、まったく自然なことです。今よい質問をすることは、わが子のスタートのためにできる、いちばんやさしいことのひとつです。
ポイント: 見学で聞いておきたいのは、先生、一日の流れ、慣らし保育、安全、連絡のしかた、わが子への配慮。そして、どれだけ率直に答えてくれるかも、大切な判断材料です。