お散歩で色さがし。2歳から楽しめる外遊び

お散歩がだらだらしはじめて、小さな足がとまりそうになったとき、空気をがらりと変えてくれる小さなゲームがあります。色さがしです。わざわざするほどでもないくらいシンプルに聞こえますが、赤いもの、次に黄色いもの、それから名前がよくわからない色のものをさがしていると、小さな子はまわりのものすべてを、ちゃんと見る理由を手に入れます。色を覚え、観察する目がみがかれ、何よりうれしいことに、歩きたがらない子が文句ひとつ言わずに歩きつづけてくれます。

色さがしがうまくいくわけ

色は、小さな子が世界を分けて理解する、最初の方法のひとつです。色の名前を自信をもって言えることは早い時期に身につける力で、色さがしはそれをいちばん自然な形で練習させてくれます。外での色さがしは、見ることに目的をくれる遊びでもあります。生け垣やかべの前をとぼとぼ通りすぎるかわりに、お子さまは宝物をさがして目をこらします。その集中したさがし方が、自然観察のすべての下にある注意力と観察力を育てます。道具もいらず、どこでもできるので、お散歩をたて直したくなったら、ポケットからさっと取りだせます。

いちばんかんたんなやり方

いちばん基本の色さがしに必要なのは、大人の声だけです。色をひとつ選んで、それと同じ色のものを見つけてもらい、見つかったらいっしょによろこんで、次の色を決めます。最初は赤、黄色、青、緑など、2歳の子も知っているはっきりしたやさしい色から。テンポよく進めましょう。とても小さな子なら、一度に1色でじゅうぶんです。年中さんくらいなら、何色か続けてさがしたり、緑のものを3つ見つける競争をしたりもできます。楽しさは見つけるところにあるので、見つけるたびに大げさによろこび、次の色はお子さまにも選んでもらいましょう。

少しだけ形をつける工夫

基本の遊びになれてきたら、ちょっとした小道具で新鮮になります。ホームセンターのペンキの色見本カードや、紙に絵の具をぽんぽんとのせたものを持っていき、それぞれの色とぴったり同じ葉っぱや花、石をさがすチャレンジ。思っているよりむずかしく、そのぶん見つけたときの満足感があります。卵パックのくぼみひとつずつにちがう色をぬっておき、それに合う小さな自然の宝物をひとつずつ集めて、歩きながらパックをうめていくのも楽しい方法です。虹の色を順番にひとつずつ見つける「虹チャレンジ」は、年長さんにとって、お散歩まるごとをかけたすてきな目標になります。

学びを少し広げる

色さがしには、基本の色以上のものがつまっているので、お子さまの様子を見ながら広げましょう。オレンジ、むらさき、ピンク、茶色など、少しむずかしい色をさがす。いちばん濃い緑の葉っぱといちばんうすい緑の葉っぱ、ひとつの木の中のいろいろな緑をさがして、色の濃さやちがいを見る。色はひとつの平らなものではない、とわかります。自然の中によく出てくる色と、めったにない色について話し、どうしてだろうとふしぎがってみましょう。こうしてゆるやかに広げると、基本の色をマスターした子にもおもしろさが続き、生きた語彙と気づきがさりげなく入ってきます。

色をおうちへ持ち帰る

色さがしは玄関でおしまいにしなくてもかまいません。葉っぱや花びら、石など、小さな自然の宝物を集めてきたなら、家で色ごとに分けて、テーブルやトレーの上に虹のようにならべられます。見つけたものを色ごとに紙に貼って色のコラージュにしたり、色づいた葉っぱを押し葉にしてとっておいたりもできます。ひとつの色で見つけたものを全部写真に撮っておき、あとで「赤のギャラリー」「黄色のギャラリー」として見かえすのも楽しいものです。遊びにうれしい第2幕ができ、子どもが大好きななかま分けを通して、色の学びがしっかり身につきます。

軽く、プレッシャーなしで

色さがしのいちばんの魅力はゲームであることなので、軽く楽しみましょう。お子さまが色をまちがえても、ぴしゃりと直す必要はありません。見つけたことをいっしょによろこんで、正しいことばをさりげなく使ってみせれば大丈夫。この年ごろは、正確さより先に自信です。ひとつの色に夢中になって赤いものを20個見つけたいなら、それについていき、楽しくなくなった瞬間にゲームはおしまい。お散歩のあいだじゅう続く日もあれば、30秒の日もあって、どちらでもかまいません。大事なのは、楽しく目的をもって見ること。色のテストではありません。

こんなときに、このゲームを

色さがしはいろいろな場面で活躍します。たいくつなお散歩や長すぎるお散歩をたて直し、ぐずりはじめた子の気をそらし、バス停やお店の前での待ち時間をうめてくれます。田んぼのあぜ道でも、スーパーの駐車場でも、どんな場所でも、どの季節でもできます。季節によって色の顔ぶれが変わることにも気づけます。夏は緑とあざやかな花、秋は赤と金色、冬は灰色と常緑樹の緑。このシンプルなゲームを用意しておけば、手持ちぶさたな時間を、いつでも好奇心いっぱいに見る時間に変えられます。

安全について、ひと言

とてもリスクの低い遊びで、ふつうの外遊びの注意でじゅうぶんです。色に合わせて何かを集めるなら、自然は見るもので、ひろうのは落ちているものだけ、木の実や種、きのこは決して食べない、と伝えておきましょう。毒のあるものもあります。集めた小さなものはなんでも口に入れる赤ちゃんから遠ざけ、食べる前には手を洗い、お子さまの目がさがしものでいそがしいあいだは、道路など危ないものに大人が気を配りましょう。

覚えておきたいこと: 歩きながら、色をひとつずつ見つけてもらいましょう。色さがしは、たいくつなお出かけを、楽しく目的のある「じっくり見る時間」に変えてくれます。

NHS, Physical activity guidelines for children under 5 years

AAP HealthyChildren.org, The Power of Play