お友だちと遊んだあと、涙で終わった日。あとでのふり返り方

お友だちを見送ったと思ったら、わが子が床で泣きくずれている。おもちゃの取りあい、うまくいかなかった遊び、あるいは疲れた頭が壁にぶつかっただけ。何が原因でも、がんばって用意したあとに涙で終わるお友だちとの遊びは、がっくりくるものです。気を落とさないでください。これは、小さな子の人づきあいの午後のいちばんよくある終わり方のひとつで、涙で終わったとき、あとでどうふり返るかで、でこぼこの終わりを本物の学びに変えられます。

終わりの涙は、ふつうのこと

まず、涙の終わりは遊びが失敗したという意味だ、という考えを手ばなしましょう。小さな子の人づきあいのスタミナには限りがあって、貸し借りして、話しあって、がんばって自分を保ってきたあとは、ただくたくたになっていることがよくあります。涙は、起きたことと同じくらい、疲れのせいかもしれません。貸し借りも順番こも、小さな子には大仕事です。だから終わりのぐらつきは、悪い友だち関係や困った子のしるしではなく、ただタンクがからになっただけ、ということが多いのです。

まず、その瞬間に向き合う

かんしゃくのまっただなかで、意味のある会話をしようとしないでください。動揺して気持ちがあふれている子は、ふり返ることも、筋道立てて考えることもできず、説明を求めると火に油をそそぐだけです。その瞬間はシンプルに。落ち着いて、なぐさめをさしだし、子どもが気持ちを整える手助けをしましょう。抱っこ、静かな場所、飲みものとおやつ、そして数分の、ひかえめな落ち着き。今必要なのはそれです。ふり返りは、嵐がすっかり過ぎてから、あとで。まだあれているあいだではありません。

話すタイミングを選ぶ

もう一度ふれるのにちょうどいい瞬間は、たいてい直後ではなく、子どもが休めて、食べて、落ち着いたあとです。お風呂で、寝る前に、あるいは次の日のおやつのときに。かしこまった話しあいに引きとめられるのではなく、力がぬけているとき、子どもはずっと心を開きやすいのです。気軽に、短く。小さな子に長い分析は必要ありません。何があって、どう感じたのかを理解するための、やさしく、あたたかい場所があればいいのです。

ふり返りは、やさしく、興味をもって

いざふり返るときは、判断ではなく、あたたかさと好奇心から入りましょう。問いつめにならない、軽い質問がいくつかあると助けになります。

  • 「すごく楽しかったのに、最後はちょっと大変になっちゃったね。何があったの?」
  • 「泣いちゃったとき、どんな気持ちだった?」
  • 「お友だちは、どんな気持ちだったと思う?」
  • 「次は、何をためしてみたら助けになるかな?」

話すより聞くことを多くして、どちらかの味方をしたり悪者を決めたりするのは避け、アイデアをさしだす前に気持ちを受けとめましょう。めざすのは、どちらが正しかったかの判決をくだすことではなく、子どもが自分の体験を理解する手助けをすることです。

小さな学びを、ひとつだけ

子どもが気持ちを出しきったら、お説教にせずに、扱える持ち帰りをひとつ、そっと取りだせます。疲れがきっかけなら、短めの遊びのほうが気持ちいいねと話す。お気に入りのおもちゃの貸し借りが原因なら、次はそのおもちゃをしまっておく計画を立てる。特定のぶつかりなら、ひったくるかわりに使えるひと言を練習する。具体的な小さいアイデアひとつのほうが、長いリストよりずっと役に立ちますし、次はもっとうまくいくかもしれないという感覚を子どもにくれます。

必要なら、お友だちと仲なおり

涙の原因が、ただの疲れではなくけんかだったなら、仲なおりについて子どもが考える手伝いをしましょう。次に会ったときにやさしくこんにちはと言うことかもしれないし、何についてかを本当にわかっているなら、シンプルな「ごめんね」かもしれません。友だちにも大変な瞬間があって、ちゃんと立ちなおるものだと安心させれば、むずかしい終わり方が、友だち関係の終わりを意味するわけではないとわかります。仲なおりはひかえめに、親がおぜんだてするのではなく、子どもが主役で。

次のために、整えなおす

ふり返りは、親にとっての役に立つ情報でもあります。お友だちとの遊びがいつも涙で終わるなら、実際的なことを見てみましょう。長すぎた?お昼寝の時間に近すぎた?人数が多すぎた?特定のおもちゃのせい?訪問を短くする、時間帯を変える、火種になるおもちゃを減らす。そうした小さな変化で、涙の終わりがまるごと防げることもよくあります。子どもが壁にぶつかる前に、いい気分のうちに終えること。それはいちばんシンプルな解決策のひとつです。

もう少しよく見たいとき

たまの涙の終わりは、まったくふつうのことです。でも、長さに関係なく、ほとんどどんな人との関わりでもなぐさめられないほど極端に取りみだす、ふつうに人といるだけで、いつも圧倒されているように見える、ことば、気持ち、発達へのもっと広い心配もいっしょにある、という場合は、地域の保健師さん、かかりつけ医、園の担任の先生に話してみてもいいでしょう。それは支えのある話しあいと、その子に合ったアイデアへの合図で、お迎えのときの少しの涙が問題だというしるしではありません。

涙の終わりも、育つチャンス

お友だちとの遊びが涙で終わったとき、あとのふり返りはタイミングと声の調子にかかっています。その場では落ち着いたなぐさめでかんしゃくに向き合い、子どもが休めてから、判断ではなく、あたたかく興味をもった質問でそっとふり返る。小さな学びをひとつ取りだし、お友だちとの仲なおりを支え、次がもっとスムーズになるように実際の段取りを整えなおしましょう。涙の終わりは失敗したお友だちとの遊びではなく、ふつうのでこぼこで、子どもが育つのを手伝うチャンスです。

ポイント: まずなぐさめ、ふり返りはあとで。子どもが落ち着いて休めたら、やさしく興味をもった会話と、小さな持ち帰りひとつで、涙の終わりが学びに変わります。

NHS, Help your child manage their feelings

American Academy of Pediatrics, The Power of Play