お友だちとのおうち遊び、計画しすぎなくて大丈夫。ゆるく整えるコツ

いいおうち遊びには計画が必要だと思いがちです。工作を並べ、遊びの時間を区切り、小さなふたりが楽しくすごせるように、午後まるごとを振りつけする。でも実は、たいていその反対です。子どもがいちばん豊かに遊ぶのは、自分たちでつくりだした遊びで、組み立てすぎた時間は、親がつくりたかったはずの、自由で想像力いっぱいの時間そのもののじゃまになることがあります。計画しすぎずにおうち遊びを整えるコツを知ると、親のプレッシャーがとれて、楽しさが子どもたちの手に戻ります。

組み立てが少ないほうが、たいていいいわけ

子どもが主役の自由な遊びは、小さいころの学びがたくさん起きる場所です。子どもたちが遊びを決め、役を話しあい、ルールをつくるとき、決められた活動ではまねできない形で、協力、想像力、困りごとを解く力を練習しています。大人が仕切る用事をつめこんだおうち遊びは、子どもを乗客にしてしまいます。ゆるいほうが、子どもに運転させられます。そして、いいことが起きるのは、運転しているときなのです。

舞台を整えて、一歩下がる

親の本当の仕事は、監督というより、舞台の裏方に近いものです。安全な空間と、いくつかのいい小道具と、落ち着いたそばにいることを用意して、遊びが広がるのにまかせます。つまり、遊び方の決まっていない材料をいくつか出して、すべての時間をうめたくなる気持ちをこらえるのです。段ボール箱、積み木、なりきりの衣装、庭のひとすみ。そのほうが、きっちりした遊びの当番表よりずっと、夢中になったふたりのためになります。

手をかけすぎない準備

細かく管理するところまでいかずに、少しだけ準備できます。

  • 決まったプログラムではなく、遊び方の決まっていないおもちゃをいくつか。
  • 遊びがとぎれたときのための、かんたんな予備のアイデアをひとつ。
  • おやつと、だいたいの終わりの時間は前もって決めておく。
  • どうしても貸せないおもちゃはしまっておく。
  • 空間を安全にしたら、あとは子どもたちにまかせる。

その予備のアイデアひとつが、ちょうどいいところです。訪問まるごとの予定を組んでいるのではありませんが、遊びが止まって空気がとがってきたときに手をのばせる、かんたんなことがひとつある。粘土、ボール、さっとつくるひみつきち。ポケットの中のアイデアひとつは、いつだって、ラミネートした時間割に勝ちます。

子どもたちのリードについていく

遊びが流れはじめたら、それは子どもたちのものにしましょう。そばでうろうろする、遊びを直す、もっと楽しそう、もっとためになりそうだと親が思う方向へ導く。そうしたことは避けましょう。親がよく考えて選んだ遊びを子どもたちが放りだして、自分たちで考えた遊びを始めたら、それは失敗ではなく成功です。親にできるいちばんいいことは、たいてい、じゃまにならないところへ下がって、いい遊びを続けさせることなのです。

入るときと、入らないとき

ゆるい組み立ては、ぐらついたときに出番がきます。遊びがけんか、たいくつのだらけ、高まりすぎた興奮へとくずれたら、やさしいひと押し、おやつ、場所を変えることで、リセットできます。でも、すべてのいざこざに助けが必要なわけではありません。小さな子は、自分たちでたくさんのことをおさめますし、早くとびこみすぎると、その練習をうばってしまいます。意見がちらっとぶつかった最初の瞬間ではなく、遊びが本当に行きづまったところで入るようにしましょう。

年齢と、その組みあわせに合わせて

はじめて会う小さな子どうしなら、おたがいをよく知っている4歳のふたりより、親がもっと関わる必要があります。小さな子ほど並んで遊ぶことが多く、同じおもちゃをふたつずつと、もっと近くでの見守りが必要なことがありますが、大きくてなじみの友だちどうしなら、長い時間、自分たちにまかせても楽しくすごせます。目の前のその子たちを読んで、ひとつの決まった型を当てはめるのではなく、関わり方を上げたり下げたりしましょう。

楽しませなきゃ、というプレッシャーを手ばなす

いいおもてなし役でいるために、おうち遊びを、ちょっとしたイベントのように印象的にしなければ、と感じる親はたくさんいます。そんな必要はまったくありません。子どもは工作のテーブルに点数をつけたりしませんし、のんびりした、気軽な訪問こそが、いちばん楽しいことがよくあります。楽しませ係の役から自分を解放すると、すべてが落ち着き、落ち着いたおもてなし役のもとでは、たいてい落ち着いたおうち遊びになります。少しのたいくつも役に立ちます。それは、子ども自身の発明への入口だからです。

もう少し考えたいとき

たいていの子は自由な遊びでのびのびしますし、遊びをつくりださなければならないのは、欠点ではなく特徴です。でも、支えがあっても、想像したり協力したりする遊びにいつもまったく加われない、かんたんで静かな遊びの場でさえ圧倒されてしまう、ことば、想像力、友だちとの関わりへのもっと広い心配といっしょにある、という場合は、地域の保健師さん、かかりつけ医、園の担任の先生に話してみてもいいでしょう。それは支えのある話しあいへのきっかけで、のんびりしたやり方がまちがっているしるしではありません。

監督ではなく、裏方として

計画しすぎずにおうち遊びを整えるなら、監督ではなく裏方を思いえがきましょう。安全な空間、遊び方の決まっていないおもちゃをいくつか、決めておいたおやつと、だいたいの終わりの時間を用意し、かんたんな予備のアイデアをひとつ持っておいて、あとは子どもたちにリードをまかせます。本当にぐらついたときにはそっと入り、いい流れのときには入らない。いちばん心に残るおうち遊びは、いちばん段取りされたものではなく、子どもたちが遊びを自由に自分たちのものにできたものです。

ポイント: 舞台を整えて、一歩下がりましょう。遊び方の決まっていないおもちゃいくつかと予備のアイデアひとつは、つめこんだ予定に勝ちます。子どもが主役の遊びにこそ、魔法が起きるからです。

American Academy of Pediatrics, The Power of Play

UNICEF, How play helps children learn and grow