連休明けの登園しぶり、ゆるやかに戻すには
ゴールデンウィークや年末年始、病気で休んだ期間、親の育休、家族の行事。家で長く過ごすと、小さな子の「いつもどおり」の感覚はリセットされます。だから、楽しく通えるようになっていた子が、休み明けの朝にまた泣くのは不思議なことではありません。休み明けの登園は、小さな慣らし保育のようなもの。そう考えて少し準備し、気長に向き合えば、たいていすぐにもとの調子に戻っていきます。
お休みで流れがくずれる理由
小さな子は、いつもの流れとくり返しを、心の錨にしています。何日も何週間も親とずっと過ごしていると、園はいつもの暮らしから少し遠のき、家とのつながりは深まります。すると園に戻ることが、なじんだ習慣ではなく、新しいお別れのように感じられるのです。休み明けにゆれても、それまでに積みあげてきた前進が消えるわけではありません。流れを立てなおす必要がある、というだけです。そうなるものと思っておけば、ずっと落ち着いて向き合えます。
初日の前に、園の姿を思い出させる
登園が近づいてきたら、何日か前から、そっと、何度も話題にしましょう。会えるお友だち、好きだったおもちゃ、お世話をしてくれる先生のこと。園や担当の先生の写真があれば、いっしょに見ます。名前や景色をもう一度思い出させると、そこが知らない新しい場所ではなく、よく知っている安全な場所だったと思い出せます。最初の朝が「びっくり」ではなく「おかえり」になるのです。
リズムには、少しずつ戻す
お休みで寝る時間、お昼寝、食事の時間がずれているなら、初日にいきなり戻すのではなく、数日前から少しずつ園のリズムに近づけていきましょう。疲れすぎていたり、お休み中の食事時間のままだったりすると、最初の一日はずっと大変になります。眠りと食事をいつもの形の近くに戻しておくと、園に戻るという気持ちの大仕事をこなす力が残ります。いっぺんに戻すより、数日かけた小さな一歩のほうがやさしいのです。
戻ることを、園に伝えておく
登園を再開する前に、担当の先生にひと言伝えておくと、みんなが助かります。お休みのあいだに変わったことを伝えましょう。体調をくずしていたか、生活リズムがずれたか、家で大きな出来事があったか。好きな遊びを用意しておくなど、あたたかくいつもどおりに迎えてもらえるようお願いします。先生は休み明けの子に慣れていて、もう一度落ち着くのに何が必要か、すぐに気づいてくれます。
最初のバイバイは、短くあたたかく
休み明けの最初の朝は、涙に強く引っぱられても、ぐずぐず残りたくなる気持ちをこらえましょう。ぎゅっとして、いつものひと言、担当の先生に引きつぐ。短く自信のあるバイバイのほうが、気持ちの温度を上げがちな長くて不安なバイバイより、うまくいきます。園が許すならお気に入りの物を持たせましょう。そして、ほとんどの子は親がいなくなって数分で落ち着くことを思い出してください。どのくらいで立ちなおったか、先生に確かめてみましょう。
少し落ちこんで、それから上向く
休み明けには、数日のあいだまたいやがったり、家でべったりになったり、眠りが乱れたりすることがよくあります。でもたいていは、最初の慣らしのときより早く落ち着きます。園への信頼はその下にちゃんと残っていて、目をさませばいいだけだからです。最初のつらい朝ではなく、1週間を通して様子を見ましょう。ほとんどの子は、数日から2週間ほどで、もとのリズムに戻ります。
家では、あたたかくどっしりと
慣れなおしているあいだ、夕方にいつもより甘えたり、気持ちがゆれやすくなったりすることがありますが、それはふつうのことです。心配するより、つながりを多めにしてこたえましょう。ゆっくりぎゅっとする、ふたりで遊ぶ時間を少しとる、「おうちにいたあとだと、保育園ってへんな感じがするよね」とやさしく受けとめる。さみしくなってもいいこと、親はかならず迎えに行くことを伝えると、毎日のお別れへの自信がもう一度育っていきます。
病気で休んでいたなら
病気のあとのお休みなら、本当に登園できるくらい元気になっているかを確かめましょう。感染症について園の決まりにしたがい、かかりつけ医や保健師さんの助言があればそれも守ります。まだ体力が戻っていない子は、気持ちの切りかえもむずかしく、次の病気ももらいやすくなります。園での一日をまるごとこなす前に、回復に必要な時間をとってあげてください。
もっと支えが必要なとき
休み明けに少しゆれるのはふつうのことで、たいていは過ぎていきます。ただ、数週間たってもひどくつらそう、ひきこもったようになる、こわがる、できるようになったことができなくなる、眠りや食事が長いあいだひどく乱れている、という場合は、担当の先生や地域の保健師さんに相談してください。病気のお休みだったなら、登園できる時期は専門家の助言にしたがいましょう。ただなじみがうすれているのではなく、何かおかしいと感じたら、親の直感を信じてください。
ポイント: 休み明けは小さな慣らし保育だと考えて、数日前から生活リズムを戻し、園に伝えておき、最初のバイバイは短くあたたかく。