おもちゃの入れかえのついでに、小さな部品のチェック
おもちゃを入れかえると、遊びに新鮮さが出て床も片づきますが、安全を考えるのにもちょうどいいタイミングです。箱の中のおもちゃを出したりしまったりするたびに、子どもが実際に手にしているものをじっくり見られます。入れかえの習慣に小さな部品のチェックを組みこめば、危険は遊びの最中ではなく、落ち着いた片づけのあいだに見つかります。
小さな部品がこれほど大切な理由
小さな子は口で物を確かめます。それはまったくふつうのことです。困るのは、小さな子の気道を通る大きさの物は、どれも窒息の原因になりうることです。目安として、トイレットペーパーの芯の内側を通る物は、3歳未満の子には小さすぎます。ばらばらのビーズ、ビー玉、小さな人形、サイコロ、硬貨、おもちゃの小物、そして大きなおもちゃから外れた部品も、すべてこれに入ります。
パッケージの対象年齢は、遊びのむずかしさだけを示しているのではありません。3歳未満には向かないという表示は、たいてい窒息の注意なので、子どもの発達が早いように見えても、まじめに受けとりましょう。
チェックするタイミング
いちばんいいのは、おもちゃをしまう場所と遊ぶ場所のあいだで移すときです。ひとまとまりをしまい、別のまとまりを出すときに、ひとつずつ短くチェックしましょう。ひと箱につき1〜2分ですみ、もともとしている片づけにすっきりおさまります。別の家事にせず、入れかえのときにすると、実際に続けられる可能性がずっと高くなります。
次の順番で進めるとかんたんです。
- ぬい目、車輪、目、ボタンをにぎったり引っぱったりして、ゆるんでいないか確かめる。
- プラスチックにひびがないか見る。とがったところができたり、中の小さな部品が出たりしていないか。
- 電池のふたがねじでしまっているか確かめる。ボタン電池を使うものはとくに。
- 子どもが3歳未満なら、トイレットペーパーの芯を通る大きさの部品はとりのぞく。
- こわれたものは箱に戻さず、直すか捨てるためによけておく。
きょうだいでおもちゃを分けるとき
年齢のちがう子どもがいる家には、特有のむずかしさがあります。上の子のブロック、工作用のビーズ、ボードゲームのこまは、まさに下の子に届いてほしくない小さな部品だからです。入れかえのときに、上の子の小さな部品のおもちゃは、はっきり分けた高い場所にしまい、テーブルの上や、赤ちゃんが入れない部屋で遊ぶようにすすめましょう。上の子に、床に落ちている部品を探すお手伝い係になってもらえば、安全は押しつけられた決まりではなく、いっしょにするゲームになります。
電池と磁石には、とくに注意を
ふつうの窒息をこえる危険が2つあります。光るおもちゃ、音の出る絵本、リモコンに入っている、小さなコイン形のボタン電池は、飲みこむと数時間で体の中にひどいやけどを起こします。強力な磁石も同じくらい危険で、2個以上飲みこむと、腸をはさんで傷つけることがあります。チェックのときに電池のふたがしっかりしているかを確かめ、磁石がゆるんでいるおもちゃや、電池のふたがきちんと閉まらないおもちゃはとりのぞきましょう。
遊び場をすっきり保つ
入れかえの仕組みがあると、一度に出ているおもちゃの数が自然に限られ、床を見わたしやすくなります。出ているおもちゃが少なければ、散らばる小さな部品も少なく、赤ちゃんを床で遊ばせる前に部屋をさっと見回すのも、くたくたになる作業ではなく現実的なものになります。入れかえ中ではないおもちゃは、ラベルをつけたふたつきの箱に入れて高いところにしまえば、ばらばらの部品が、はいはいの赤ちゃんの手の届くところに戻ってくることもありません。
すぐに助けを求めたいとき
めざすのは予防ですが、うまくいかなかったときにどうするかも知っておきましょう。子どもがのどをつまらせて、泣くことも、せきをすることも、息をすることもできないなら、救急車を呼び、すぐに窒息の応急手当を始めてください。必要になる前に窒息の応急手当を学んでおくことは、親にできるとても価値のあることです。ボタン電池や2個以上の磁石を飲みこんだかもしれないときは、子どもが元気そうでも緊急として扱い、すぐに医療機関へ。症状が出る前に、重い傷ができていることがあります。
長く続く習慣に
入れかえと安全の見直しを組みあわせるよさは、どちらも余分な仕事に感じないことです。子どもは忘れかけていたおもちゃを再発見して遊びが新鮮になり、散らかりも減り、定期的な小さな部品のチェックが、いちばん危険な小さな物、こわれた物、電池で動く物を静かにとりのぞいてくれます。そのうち、ゆるんだ車輪や割れたぬい目に、ほとんど考えずに気づけるようになるでしょう。それこそ身につけたい感覚です。子どもは新鮮で楽しい遊び場を、大人は、子どもが手をのばすものはすでに落ち着いてていねいにチェックずみだという安心を手に入れられます。
ポイント: おもちゃの入れかえのたびに小さな部品をチェックし、トイレットペーパーの芯を通る物はとりのぞき、電池と磁石がしっかり閉じこめられているかを確かめましょう。